自然・宇宙・地球・旅から人生を顧みる

自然や宇宙、旅が好きな私のブログです。色々な体験など、日々の出来事について日記風に綴ってみます。

紅葉の鑑賞=仙石庭園(東広島市)

2017年11月16日 19時08分43秒 | 旅行

 今秋は蒜山までの往復移動はしたが、まだ紅葉を見に行ってなかった。今週は本日が天候に恵まれているようだから、家内と二人で東広島市にある「仙石庭園」を見学に行った。いつものように山陽自動車道に入るのは“三原久井IC”からで、“高屋JC”で山陽道から離れた。この出口から北方向に進み、県立広島中学校・県立広島高校を右手に見ながらJR西高屋駅前で右折、近畿大学を右手に見ながら進んだ。この大学は以前、宇宙教育セミナーの会場としてセミナーを開催し、二日間講義に行った記憶がある。受講者は殆どが学生で、活気があったような気がする。R375を300m位走り、地方道へと右折した。のどかな道を走りながら農村の景色を堪能したが、「太陽光発電パネル」の多かったこと。屋根だけではなく、農地が発電パネルで覆われていた。間なしに駐車場へ着いたが、思ったよりも多くの車が止めてあった。私以外は全て“広島”ナンバーだった。

 庭園の入り口は自動化されていて、大人一人の入園料は700円であった。

 パンフレットによると、次のような紹介文がある。

 『庭園博物館「仙石庭園」、英語では Senseki  garden : Stone  Park  Yamana  とある。仙石庭園は、広島県東広島市在住の医師 山名征三氏が15余年の歳月をかけ、私財を投じ、企画・設計・施行した。この庭園は石が主役の日本を代表する石庭となっている。

 氏は従前の日本庭園形式にとらわれず、独自の感性で特異な異空間を創造した。

 全国各地から集められた数千トンの色彩豊かな石、姿形の優れた石、奇岩、巨岩が個石として、また組石として2ヘクタールに及ぶ庭園内に配置され、来訪者が息をのむ世界がそこにある。

 入り口の巨木神石殿、富士の山と湖、最奥の七色の仙神大滝など見どころが多い。21世紀を代表する日本庭園である。』と。

 紹介文にあるように確かに巨岩が所狭しと配置され、また併せて巨木も植えられている。入り口で入場券を差し込むとゲートが開く仕組みになっていた。入ると直ぐに左側にある建物の中から声がかかり、「今、ガイドさんが案内されているので、直ぐにお入りなさい」と。誘われるままに中に入ったが、年配の女性客数名が説明をお聞きだった。建物の中には鉱物や化石などの標本が多く展示されていたが、私が一番目を惹かれたのは「黒雲母」の大きな結晶だった。実に珍しいもので、元広島大学理学部教授の沖村先生の所蔵標本のようだった。また、内部の座敷には中国の画家の絵が一葉、飾ってあった。

        

 巨岩の展示や、植栽を撮影した写真を載せておこう。大きな岩の前に立ってお出での方が、本日庭園内を説明される方である。巨岩の説明は岩石名ではなく、所有者が任意に付けられた銘が表示してあった。

    

 また、見ても綺麗な四国産の岩石、三波川変成帯の片岩(緑泥片岩など)をカッターで切り、研磨しテーブルとしたものが庭園内数か所に置かれ、弁当などが食べやすいように環境が整えられていた。

     最初の物は椅子、あとの2枚はテーブルである。

 広い庭園内を見て歩くのはなかなか大変であるが、この時期「カエデ」や「ドウダンツツジ」の紅葉が美しかった。

          

 また、園内には「水前寺公園」に対抗してか、なだらかな「富士の山」が造られていた。その前には“池”があり、「逆さ富士」なる景色も期待できそうだった。

  

 安来市の「足立美術館借景」に対抗するかのように、仙神大滝(七色の虹滝)~落差15m~が造られていた。

 園内に植えてある「ヤマザクラ」の樹皮が綺麗だった。「皮目」が顕著で、手入れの良さが伺えた。

 約2時間弱園内で鑑賞したが、最後に最初に入った建物に行き「奉加帳」に記載しておいた。庭園を出たところに小さな雑木林があったが、そこに「サネカズラ」の木(つる植物)があり、実が一つついていた。

 私は子どもの頃(大学を卒業するまで)呉市に住まいしていたが、その頃は山野を駆け巡っていた。その時、雑木林の中で「サネカズラ」の赤い実をよく見かけたが、就職で備後に来て以来この植物を見かけたことはなかった。何となく不思議な縁を感じたが、地方特有の植物なのだろうか。植物図鑑によると、サネカズラの項には次のような説明がある。

「サネカズラ」(Kadsura  japonica)  モクレン科サネカズラ属

山野に生える。枝には粘液が多い。葉は互生し、長さ5~12㌢の長楕円形または長卵形でやわらかい。ふちには小歯牙があり、裏面は紫色のことが多い。8月頃、直径約1.5㌢の花が垂れ下がって咲く。雌雄異株または同株、まれに両性花がつく。花弁と萼片は共に淡黄色で9~15個。雌花は花のあと花床が球状に膨らみ、球形の赤い果実をつける。(写真の赤い実がそれである。)

 

 


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