自然・宇宙・地球・旅から人生を顧みる

自然や宇宙、旅が好きな私のブログです。色々な体験など、日々の出来事について日記風に綴ってみます。

山野峡・自然観察会

2016年11月09日 15時34分17秒 | 日記

 今年度2回目の「山野峡自然観察会」が、“山野キャンプ場駐車場~紅葉橋”間で実施された。10時からの開催であったが、少々早めの9時過ぎに現地へ着いた。先客がお一人お出でだった。2週間ぶりの山野だったが、昨夜来の雨も止み天気には恵まれたが、空気が冷たかった。キャンプ場周辺の道路などの落ち葉を整理されていたが、シーズン・インだからだろうか。路上の落ち葉を吹き飛ばしておられたが、その後木々から落ち葉が舞い落ちてきていた。福山市農林水産課の職員が2名来られ、必要書類に認印を押印した後、キャンプ場へ下りて行った。参加者が集まる前に「サワグルミ=クルミ科サワグルミ属」の実を拾うため、であった。

 この実は「サワグルミ=クルミの仲間」であるが、食用にはならない。写真を見ても分かるように、種に二つの“翼”が付いていて、落下する時にクルクルと回って落ちてくる。参加者に配布して「何の種でしょうか」と問いかけたら、これまでの経験からか「モミジの種」という回答が多かった。配布資料に記載しておいたので「資料の〇ページを見て」と言い説明したが、少々の驚きがあった。

 9時半を過ぎるころから参加者が三々五々と集まり、10時に開始した。最初に担当者の挨拶の後、私の話を始めた。山野峡の説明や、「紅葉のメカニズム」についての話を終えて、散策コースへと移動した。次の写真2枚目にある中央の樹木2本が、「サワグルミ」の樹である。

      

 この山野峡も紅葉シーズンに入ったようで、カーナビも画面に紅葉の絵柄が表示されていた。開会行事が終わるころはまだ青空も見えて、風もそんなに冷たくはなかったが、進むにつれて少しずつ冷え込んできた。「マメツタ」や「テイカカズラ」などの説明をしつつ、参加者の反応を探った。「ムクロジ」(追羽根の黒い玉に使う実)は、既に動物の餌になったのか一つしか見つからなかった。“追羽根の玉”と説明しても、分からない人が多くなった。崖の様子、樹木の生えている様子などを説明しつつ歩を進め、ここで初めて確認した「ツメレンゲ」の場所に着いた。「ツメレンゲ」は珍しい植物ではないが、福山市では「仙酔島のツメレンゲ」がシーボルトとの関係で、少々注目されている。

  

 3~4株確認したが、さて来年はどうなっていることだろうか。

 このコースにはトンネルが一か所、存在する。私が初めて山野峡を訪れたのは4~50年前近くになるが、その頃のトンネルは山を掘っただけで地肌が露出していた。が、昨今は崩落しないようにボルトを通し、コンクリートで補強されている。入り口付近の茶色く色づいているのは、“苔”である。

 照明もなく真っ暗であるが、それがまた趣をそそる。トンネルの先の橋を渡ると、正面に「ジャケツイバラ」が見え、今は枯れた実が沢山ついていた。この先にある「マメガキ=珍しく黒い柿」を観察して、Uターン。集合した駐車場へ戻ることにした。「マメガキ」は、植物図鑑で検索しても、「リュウキュウマメガキ」などが検索できるだけで、“黒い柿の実”は見つからない。時間をかけて調べる必要があるようだ。

 今日の観察会で今年度の役目を終えたが、12月に未だ一回“仙酔島の観察会”を受けている。それが済めば、今年度は終わりとなる。天候に恵まれることを祈っておこう。本日の参加者は、17名であった。


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