大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

木×仏像・日本の木彫仏1000年

2017年06月03日 | 催事
昨日、相棒と共に大阪市立美術館へ。
行ってみようと思ったのは、ポスターの不思議な仏像を見てみたいと思ったからです。
この仏像は顔が割れ、中からもう一つ顔がのぞいているという、初めて見る仏像でした。

宝誌和尚立像
京都・西往寺所蔵・重要文化財・平安時代(11世紀)の作品

中国南北朝時代の僧・宝誌は観音の化身で、割れた額の中から金色に輝く十一面観音像の姿が現れたという説話があり、本像はそれを造形化しています。
平安時代中期頃、表面に鑿跡を残す「鉈彫(なたぼり)」像と呼ばれる仏像が登場します。未完成とも木から仏があらわれる様を表現したのだとも、あるいは儀式的に早く仏像を造る必要があったのだとも考えられています。

また、他にも木造彫刻でありながら金銅仏のような仏像(写真下左)や一本の樹を縦に三分割し三体の仏像(写真下右・秋葉権現三尊像)を作り出したりと、日本人らしい精緻な木彫の技には驚かされました。
(写真は美術館のホームページから)


現代の技術をもってしてもできないことの一つに樹木の創出があります。
巨大な樹木等は、それが経てきた年数を要します。その樹木を何のためらいもなく切り倒すことが人間のエゴにより行われている事は何とも残念な事です。
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