ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

雨は止みましたが、霧と風の中、阿弥陀南稜を完登しました!

2016年10月29日 | ハードハイク/八ヶ岳

2016/10/9  今回のメイン山行は阿弥陀南稜です。中央稜に比べると、歩く距離も長いですし、難度も高いからです。ですから、山行中日に実行する計画でした。でも、中日の今日は雨天。今日を中央稜にして、明日天気が回復しますから、好天のもとで南稜へ行くのもありでしょう。それも考えたのですが、今日のメンバーでどれくらい時間がかかるか分かりません。しかも、明日は帰路につかなければなりませんから、余裕のある時間帯に下山していなければなりません。それを考えると、明日はやっぱり中央稜でしょう。
それに天気予報では午前中の早い段階で雨が止むことになっており、その後急速に天気は回復するようです。その予報に賭けて、今日は南稜へそのまま行くことにしたのです。


▲朝、目覚めると、小雨が降っていました。テントの前に張ったタープの下で朝食と出発の準備をしました。朝はまだ雨の予報でしたから、タープを持って来て正解でした。今日は日の出とともに出発する予定にもしていましたから、朝食は各自で用意しておくことに。手早く朝食も済ませて準備完了。5:32ころ。


▲カメラのフラッシュを光らせると、雨粒が雪のように浮かび上がります。出発! 6:05ころ。


▲堰堤の左岸から阿弥陀南稜へ登る踏み跡を辿りました。意外と早く稜線上に。6:19ころ。


▲急登が続きましたが、山頂が近づくと、なだらかになり、苔の美しい山道になります。7:27ころ。


▲立場岳山頂です。この標識では標高が2248mになっていますが、実際は2370m。僕は「たてばだけ」だと思っていたのですが、調べてみると「たつばだけ」なんですね。地図では立場岳となっていますが、僕はこの標識のように「立場山」の方がしっくりきます。7:36ころ。


▲立場岳までももっとゆっくり歩きたかったのですが、元気者たちの足を遅めることは出来ません。立場岳でも長く休憩したのですが、その先まで行き、まだ雨が止みませんから、止むまで停滞することに。8:19ころ。


▲1時間以上、天気待ちをしました。最悪、天気が回復しないようであれば、ここから引き返すことも想定していました。ですが、気付くと雨が止んでいたのです。心なしか周囲の明るさも増した気が・・・・。いざ、出発です。青ナギも霧で隠され、半分も見えていませんね。9:25ころ。


▲この辺りがP1でしょうか? 9:55ころ。


▲P2だと思います。まだまだ霧が濃く、周辺だけしか見えません。10:02ころ。


▲眼前にP3が迫って来ました。10:07ころ。


▲ここで登攀装備を身に着けたのですが、風が強くて、長くいると体温が下がってしまいます。10:28ころ。


▲今回はP3の直登はしません。通常通り左側を巻き、ルンゼを登ります。その取付きへ向かう踏み跡が明瞭に付いています。10:30ころ。


▲T口さんが後続を見守っています。ここからはさらに左へ下がり気味に進みました。10:31ころ。


▲T口さんがリード、僕が確保しました。二番手はSS木さん。つづら岩で練習をしたダブルプルージックでフォロウします。最初の3mほどだけが3級で、ちょっとだけ緊張します。10:57ころ。


▲僕が三番手でSS木さんを追います。ラストはM力さん。万力さんにはすでにザイル末端をハーネスに結んでもらっています。「T口さんが上からザイルを引いたら、それが登っていいよ! の合図なので登って来てね」と言ってあります。
以前は残置のロープなどがあったのですが、今は見当たりません。易しい岩場ですから、ない方がすっきりしていいですね。ただ、T口さんによるとハーケン等も見つからなかったようです。まったくないとは信じられませんが、2、3ヵ所はあって欲しいですし、あるはずですよね。11:03ころ。


▲T口さんの確保している場所まで着くと、僕とSS木さんはザイルから離れてそのまま踏み跡を登ります。すぐに土の道となり、ザイルがなくとも慎重に登れば大丈夫ですから。安定し、T口さんの姿が霧の中でもなんとか確認できる場所で、待機していました。M力さんが上がって来て、最後にT口さんも来て、再び4人集結です。11:21ころ。


▲ほんのしばらく傾斜の緩い道になります。11:27ころ。


▲P4を左から(だったと思います)巻きました。11:41ころ。


▲頂上すぐそばの岩場は間を縫うように登って行きます。11:44ころ。


▲岩場の通過を終え、阿弥陀山頂はもうすぐです。でも、霧のためまだよく見えていないのです。11:45ころ。


▲顔を上げると、そこはいきなりの山頂2805mでした! 霧もいいものですね。そんなサプライズを演出してくれます。11:47ころ。


▲SS木さん、M力さんもゴールイン! 11:47ころ。


▲登攀装備を解除しました。周囲は霧で真っ白。山頂には登山者が他にも2、3人いました。11:51ころ。


▲南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳や北岳などがほんの一瞬ですが、顔をのぞかせました。12:02ころ。


▲富士山も姿を現わしました。気付いてからカメラを向けたのでは、間に合いません。カメラを向け続けてやっと撮れた写真です。12:09ころ。


▲今日登って来た南稜の姿もやっとその全貌が浮かび上がってきました。12:10ころ。


▲阿弥陀岳山頂を後にして、御小屋尾根を下山します。12:14ころ。


▲摩利支天の岩場の左に乗鞍岳3026m、御嶽山3067m、中央アルプスが見えて来ました。12:16ころ。


▲摩利支天の梯子を登ります。12:16ころ。


▲先を行く、T口さんとM力さん。12:18ころ。


▲阿弥陀岳を振り返ってみました。南稜最上部は隠れて見えませんが、下方は見えています。写真中央には富士山も。12:20ころ。


▲写真中央は甲斐駒ヶ岳。その左に北岳。右には雲で隠れた仙丈ヶ岳が。仙丈の手前には鋸歯状の鋸尾根も見えました。写真右の丸いピークは阿弥陀南稜の立場岳だと思います。12:40ころ。


▲御小屋尾根の樹林帯に入り、天候も穏やかになりましたから、気分も穏やかに休憩です。13:07ころ。


▲御小屋山の標識が現われました。初めて見る新しい標識です。この辺り平坦ですし、何かしら小屋が建っていたのだろうと想像することくらいまでは僕にもできます。でも、ネットで調べてみたらさらに驚くべき情報を知ることが出来ました。まあ、もちろん知っている方にとっては常識なのでしょうが。
御小屋山(おこやさん)は別名・御柱山とも呼ばれています。御柱と言えば諏訪神社ですけれど、この辺りの山は諏訪神社の社有林なのだそうです。1992年までは御柱祭の御用材をこの山から調達していたのです。しかし、1959年の伊勢湾台風で大規模な倒木被害が出て、モミの大木が急速に不足していったのだそうです。ですから、最近は他地区から御用材を調達しているのだとか。そんな場所だとは知りませんでした。14:08ころ。


▲ほぼ山からは下りてきて、だだっ広い林道のような山道に出て来ました。キノコでもないかな、と目をキョロキョロさせながら歩いています。14:56ころ。


▲ハナイグチが出ていました。皆、色めき立ちます。15:06ころ。

その後、夢中になって両サイドのカラマツ林に入ってハナイグチを探しました。それなりの量の収穫がありました。


▲幕営地に戻ると、タープの端っこが破れていました。昔、トカラ列島で海岸沿いにテントとタープを張った際に強い海風に煽られてタープが激しく破れたことがありました。ですから、今回が二度目。今日も風が強かったのでしょう。もう11年以上使用していますから、そろそろ寿命かもしれませんね。15:54ころ。


▲4人テンを張った場所のT口さんが寝ていた方に水が溜まっていました。わずかに低地だったようです。ですから、テント内にも水が浸入し、T口さんのシュラフが水浸し。シュラフも干しますし、テントも干さねばなりません。
YYDは奇妙なことにテント内に銀マットを敷きません。僕は必ず銀マットを敷きますし、今回も持って行っています。雨が降ったり、雪が融けたりで、テント内が水浸しの海状態になることは何度も体験しています。そんな時に敷いていた銀マットでその上のものが濡れずに済んだ経験は数知れず。まあ、YYDもだんだんに銀マットを持っていくようになるでしょう。16:06ころ。

ちなみにT口さんのシュラフですが、その夜までに乾くわけもありません。そこでどうしたかと言えば、シュラフの中にシュラフカバーを入れ、その中で寝たのです。ナイス・アイデア!


▲昨晩、燠の上に置いていた石をどけ、新聞紙に火を付け、小枝を燃やし、徐々に熱をため込みます。もともと昨晩の消し炭の上で火を熾そうとしていますから、簡単に火は付きました。16:18ころ。


▲何時だったでしょうか? 今日から合流するI城さんが到着。今晩の食当は彼ですから、どんな夕食になるのか楽しみです。左からM力さん、I城さん、T口さん、SS木さん。17:12ころ。


▲I城さんが八ヶ岳山麓のとある農場から購入して来た冷凍の鶏鍋スープです。焚火の火で溶かしました。17:25ころ。


▲メインの食事が出る前に、野沢菜の漬物や焼いたカボチャやサバ缶、他にもたくさん酒のつまみがありました。17:49ころ。


▲白菜、キノコ、人参など野菜もたっぷり入った鶏鍋です。大コッフェル三杯も作れましたから、お腹も満腹です。18:09ころ。


▲いちばん若いM力さんが鶏鍋料理を作ってくれました。18:10ころ。


▲これは松茸ご飯。昆布も入っています。松茸は中国を訪問していたI城さんが現地で購入したもの。たっぷり入っています。18:13ころ。


▲左からSS木さん、I城さん、M力さん、T口さん。今晩は昨晩より冷えています。空に雲はほとんどなく、星空になっていますから。フラッシュを焚くと焚火の火は見えませんね。18:27ころ。


▲左は松茸ご飯、右は鶏鍋でしょうね。何杯目の鶏鍋でしょう? 18:42ころ。


▲スープは残しながら使っていますから、脂のこくでますます美味しくなっています。そうそう、帰路採集したハナイグチも入っています。18:52ころ。


▲焚火にかけるコッフェルも味わい深い黒光りですね。20:29ころ。


▲炎を囲んで仲間と過ごす夜は何にも代えがたい一瞬です。20:52ころ。


▲いつも通り、燃え差しを離し、燠や消し炭の上には石を置きました。21:06ころ。

今日は雨天の中出発し、雨は止んだものの霧に包まれ風に吹かれながら登攀しました。そんな緊張は阿弥陀岳の山頂に立つと見事に消し飛んでしまいました。下山するにつれ、天候も回復し、肉体も暖まり緩み、満足感も漂います。そこへI城さんの鶏鍋と松茸ご飯。素敵な一日でした!

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