ナガシマの玩具なブログ

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ヤマハ FZ-1 ブレーキフルード交換 (後編)

2016-11-26 | オートバイあれこれ


今回はMさんがフルード交換のために注射器を持って来られました。
ぼくはこう言った作業で注射器を使ったことはありません。調べると注射器で新フルードを送り込む(または古いフルードを抜き取る)やり方があるそうです。

フルード交換はブレーキ系統内にエアーを噛まない(気泡が出来ない)ように行うのが大前提です。
油圧ブレーキはパスカルの原理で手足の力を倍力し、ブレーキを効かせる仕組みです。途中に空気が入ってしまうと、正確な動作が出来なくなります。
注射器で抜き取る(または圧送する)のならエアーは噛みません。なるほど〜。ぼくは昔ながらの「ダフって〜、踏みっ放し〜」と言う、上からフルードを入れて下から古いのを抜くやり方でしか実践して来ませんでした。
しかし、注射器のホース内のエアーはどうするんだ?



近頃はこのようなワンマンブリーダーと言う道具も売っているそうです。おそらくエアーの圧力で新しいフルードを圧送するような原理でしょう。若い頃に出入りしていたショップでも、このような道具を自作して使っていました。

4輪でも何でもマスターシリンダーより下の位置にブレーキキャリパーがあります。上方のリザーバータンクにフルードを足して、下に位置するキャリパーからエアー(気泡)を抜くのはナンセンスかもしれません。気泡と言うのは上に登るからです。
Mさんがせっかく持って来られた道具なので、注射器を使ってのフルード交換にチャレンジしてみましょう。



まずは注射器に新フルードを満たして、キャリパーから圧送してフルード交換です。
写真が撮れなかったのですが、
①まずリザーバータンク内の古いフルードをスポイトで抜いて捨てる。

②注射器のピストンを抜き、新しいフルードを入れる。注射器の容量は30ccなので目一杯入れます。この時注射器のチューブからフルードが出ないように片手で押さえる。

③チューブホースをブリーダーに差し込む。ここでチューブ内のフルードが少しこぼれてキャリパーを濡らしてしまいました。注射器内のフルードも当然減ります。

④注射器を上方向に保持して、ホース内の気泡が上に抜けるのを待つ。
病院の点滴台のような、注射器本体をブラ下げるための物がないと不便ですね。

⑤注射器のピストンをセットし、ブリーダーボルトを緩めてピストンを押します。フルードが圧送されていきます。
ところが1回のピストンでは圧送量が足りずに、新しいフルードがマスターまで到達しません。ブリーダーボルトを締め、一旦押し込んだピストンを再び抜いて②からやり直しです。

2回繰り返して何とか出来ました。



次はフロント(右側)です。今度は注射器で抜き取る方法にチャレンジします。



マスターのタンクを開けて新しいフルードを足しながら行いますが、今度はブリーダーボルトとホースの隙間からエアーを吸ってしまい、上手くいきません。



結局レバーをポンピングして古いフルードを押し出すやり方にしました。



フロント(左側)も行います。FZ-1はハンドルがアップポジションなので、ある程度身体が大きくないと、手が届きません。
この時勢い良くレバーを握ると、リザーバー内のフルードが噴水のように吹き上がって周りに飛んでしまいます。ゆっくりやった方が良いです。

①ブリーダーにホースを付けて、ブリーダーを緩める。

②レバー(またはペダル)をポンピングする。

③レバーは握ったままブリーダーを締める。

④レバーを戻す。

⑤ ②に戻る。

この繰り返しです。レバーを戻してしまうと抜いたフルードがホース内を逆流してしまうので、握ったままブリーダーを締めます。

リザーバータンク内のフルードが減ったらこまめに足します。フルードが無くなってしまうとエアーを吸ってしまい、最初からやり直しです。
結局、従来からの原始的なやり方が、フルードをこぼさずに済み一番無難でした。

上述の「ダフって〜、踏みっ放し〜」は4輪のエアー抜きの際の掛け声です。
ひとりが運転席に座ってブレーキペダルを踏み、もうひとりがハブ側でエア抜き作業をする。エア抜きをする者が運転席に座った相棒に声を掛け、ペダルの踏み方を指示します。

負圧を利用してブレーキ側から引っ張るワンマンブリーダーなんて道具もありましたが、通常のフルード交換であれば4輪でもひとりで行えます。



もっと大きな注射器で、且つ肉厚でしなやかなシリコンホースが付いていれば、スムーズに作業が出来たかもしれません。
いずれのやり方にせよホースは透明でなくてはなりません。中の気泡が見えないからです。

今回の注射器を使った作業は、注射器の容量が小さかったこと、ブリーダーボルトとチューブの密着性がいまひとつで、エアーを吸ってしまったことが上手く出来なかった要因でした。

ぼくは今まで自分のGX750のマスターやブレーキラインの交換、キャリパーオーバーホールを自宅にある工具で行なって来ました。それは過去記事の通りです。

フルードの交換作業はそれらに比べれば難易度(低)ですが、マスターやライン交換時の後のエア抜きは難易度(高)でしょう。それでも従来の原始的?なエア抜きのやり方で問題はないので、この先ワンマンブリーダーなどの工具は揃えないと思います。

でも今回は、自分の知らない作業方法があるのだと勉強になりました。
Mさんは工具の使い方も達者で、ぼくがいなくても作業が出来たのではないかと思うほどでしたが、人に教えることは自分の知識の再確認にもなります。とても有り難いことです。



(画像はGX750です)

ブレーキフルードは塗装を冒してしまうので、作業終了後に作業箇所を水で流します。フルードはアルコールの一種なので、水で中和されるからです。作業中はフルードが付いた手で極力塗装面などに触れないようにするのはもちろんです。

ブレーキに関係する作業の後は、必ずレバー類の手応えを確認して下さい。「確認しろ」と言う命令形でも良いです。

ブレーキメンテの記事の度に書いていますが、エンジンは焼き付いても構いませんが(航空機は除く)、ブレーキのトラブルは人死ににつながります。

家電製品やおもちゃ、盆栽などとはワケが違います。心して作業して下さい。



作業後はMさんお勧めのうどん屋さんでお昼をご一緒しました。年齢は違いますが、同好の士同士、話は尽きませんでした。
我が家は女の子しかいませんし、普段オートバイの話をする相手がいません。Mさん、また遊びに来て下さいm(_ _)m
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2 コメント

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こちらこそ (森山)
2016-11-26 20:03:50
ありがとうございました。何か理由を付けてまた遊びに行かせていただきます(^_^;)
Re:こちらこそ (ナガシマ)
2016-11-26 20:05:58
また遊んで下さいm(_ _)m

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