575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

木枯らしの後トランプの大嵐   狗子

2016年11月19日 | Weblog
立雄さんの選句をいただきました。11月句会の最終結果です。

題詠「鳥渡る」
①鳥渡る国や原発再稼働(遅足)能登・佐保子・静荷
➁鳥渡る残照海にちりばめて(亜子)佐保子・智恵・遅足・すみ・静荷・等・郁子・立雄
③小鳥来る過疎の山里賑はひぬ(佐保子)能登・晴代・智恵・狗子・立雄
④渡り来て水搏(う)つ鴨や恋ならむ(等)結宇・遅足・亜子
⑤鳥渡る去年(こぞ)より増えし高きビル(晴代)
⑥老いた背や光る庭木に小鳥来る(能登)すみ・等・麗子
⑦夕空にでっかいV字鳥渡る(麗子)すみ・狗子
⑧鳥渡る藤前干潟姦しき(立雄)結宇・郁子
⑨青空に重機唸りて鳥渡る(すみ)麗子・郁子
⑩はや暮れて三日月の冴え鳥渡る(静荷)結宇・佐保子・亜子
⑪扁額を見上げ潜れば(クグレバ)鳥渡る(結宇)静荷・等・狗子
⑫夕暮れの天橋立鳥渡る(郁子)晴代・麗子
⑬渡り鳥汚れた羽をたたみおり(狗子)能登・晴代・智恵・遅足・亜子・立雄

自由題
①鍋底の白ネギ企業戦士かな(麗子)遅足・すみ・狗子
②御用邸の玻璃戸波うつ石蕗の花(等)(大正天皇沼津別邸にて)静荷
③正月用根深や更に土寄せて(静荷)結宇・智恵・亜子
④しみじみと湯割り焼酎葱の味(立雄)佐保子・亜子・等・郁子
⑤秋晴れや足取り軽く検診へ(すみ)
⑥萬代橋叩いて走る霰かな(晴代)能登・遅足・すみ・等・狗子
⑦藩校の蔀(シトミ)破れて金木犀(結宇)晴代
⑧秋日傘ひらく八十路の旅はじめ(亜子)能登・智恵・麗子
⑨野菊揺れなつかしき歌わきいづる(佐保子)すみ・静荷・麗子
⑩葱刻む今も膨張する宇宙(遅足)結宇・佐保子・亜子・等・狗子・麗子・立雄
⑪微動せぬ蟷螂と居る小春かな(能登)結宇・郁子
⑫家主見ぬ庭の南天色づきぬ(郁子)佐保子・晴代・智恵・立雄
⑬木枯らしの後トランプの大嵐(狗子)能登・晴代・遅足・静荷・郁子・立雄


次回は12月21日(水)午後1時20分  
愛知芸文センター12階・催事室Ⅾ(アートスペースⅮ)です。
いよいよ今年最後の句会。題詠は「年用意」です。(遅足)



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