575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

美しき林檎がイブを選びし日    遅足

2016年11月15日 | Weblog
類想から抜け出すには、主語と目的語を入れ替える
という方法があるとご紹介したことがあります。
イブが林檎を選ぶ、という表現が普通ですが、
林檎がイブを選んだとしてみました。

人間は動物や植物のを品種改良をしてきました。
自分たちに役立つように、と。
立場を逆転して考えると、動植物が人間を選んだのかも・・・
林檎は人間を選んだ結果、世界中に勢力を広げています。

林檎は智恵の象徴。これを食べたイブとアダムは天国を追放されました。
この二つのお話をヒントにつくった句です。

原発事故。現代の人類が生みだした惨禍。
人ばかりでなくすべての命を傷つけ、殺してしまう原子力。
これもイブが智恵の林檎を食べた結果でしょうか?
美しいリンゴにはとんでもない副作用があったようです。

写真は箱根へ行った時の富士山。
帰る日になって姿を見せてくれました。




コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禁断の林檎をかじり星落ちる... | トップ | 11月句会の投句あつまる。... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事