575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ひたぶるに漕ぐふらここの片想ひ   亜子

2015年03月23日 | Weblog
少女は、少し涙ぐんでいるような、一途な想いで、漕いでいるのでしょう、と智恵さん。
的確な読みですね。

私は、この句から三橋鷹女の句を思いだしました。

 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし

こちらは大人になった女性の句です。
愛はうばうべし、と心は決まっています。

片想いの句は少女だった頃の作者の想いだそうです。
きっと初恋だっだのでしょうね。恋に恋する初恋。
初めて味わう不可思議な気持ち.
どう折り合いをつけたら良いのか?
心の揺れはぶらんこそのものです。

初恋の味はカルピスというキャッチフレーズがありました。
これは大人が思い返して、感じたものではないでしょうか。
私には少し苦いものが混じっていた記憶が・・・

           

応答の一日一句

   春昼や渋茶一服紅外郎    孝

   春昼や厨の隅の盗み酒    亜子

昨日、散歩していたらチラッと桜の花が。
せっかく開花したのに、これから寒波が来るそうです。 
                     
                 遅足
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