575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

放ちたる鈴虫の声風に乗る  立雄

2016年10月05日 | Weblog
籠のなかで飼っていた鈴虫を庭に放してやりました。
やがて居場所を見つけた鈴虫が鳴きはじめます。
その声が風に乗って聞こえてきました・・・。
なんでもない景ですが、作者のやさしい心がうかがえます。

鈴虫といえば、文部省唱歌の「虫の声」

  あれ松虫が鳴いている。
   ちんちろちんちろ ちんちろりん。
  あれ鈴虫も鳴き出した。
   りんりんりんりん りいんりん。
  あきの夜長を鳴き通す
    あゝおもしろい虫のこえ。

鈴虫の鳴き声はメスの関心を呼ぶラブコール。
右の翅の裏にあるヤスリのような脈を
左の翅の表側にある突起部分でこすって音を出し、
翅と翅の間にできる空間で響き合って大きくなるそうです。

最近、耳が遠くなって、高い音は聞きにくく、
鈴虫など、ほとんどの虫の声は聞こえません・・・
補聴器のお世話になる齢でしょうか。
                   遅足
コメント
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