山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

沖縄、福島、東北に見る参院選の真実

2016年07月11日 22時30分35秒 | Weblog
 2016年の参院選は自民・公明・おおさか維新などの改憲勢力の3分の2獲得でわいている。いっぽうで、野党共闘によって32の1人区のうち11県で野党統一候補が勝利した。自民・公明の野党共闘への激しい攻撃のもとで、マスコミの予想よりも多くの県で勝利したのは評価していい。
 とくに注目すべきは表題に書いた沖縄、福島、東北だ。いずれも安倍自公内閣が、基地問題、原発問題、TPPで徹底して痛めつけ、無視し、公約をくつがえしてきた地域ばかりだ。地域的には、権力によって生きる権利を蹂躙されたところばかりだ。
 そこで自民党が敗北した。沖縄では裏切り女の島尻安伊子大臣、福島では岩城光英大臣が落選した。東北は反旗をひるがえした。安倍政権によって痛めつけられた地域がたちあがった。そこに野党共闘が役割を果たした。
 痛めつけられた階層が層として立ち上がるまで、機が熟していない感もある選挙結果だ。毎日新聞の世論調査で、「アベノミクスを見直すべきだ」が23%、「参院選で野党が増えた方がよい」が46%だったのに、出口調査ではアベノミクスに期待するのが多数という、国民意識の揺れが示された。格差拡大の原因と結果をどう考えているのか。憲法改正に反対する意識と投票行動の統一がもっと話題にならなければならない。そこには安倍自民による、野党共闘へのしつこい攻撃で共闘への期待が減殺されたことはいなめない。
 逆に言えば、野党共闘をもっともっとしっかりしたものに、多くの人を巻き込んだ運動にしていかなければならない。憲法改正が世論の多数を占めていたのに対し、2004年発足した「9条の会」運動で改憲世論を逆転したように。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 参院選の争点は改憲を許すか... | トップ | 都知事選での野党統一実現を... »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アンチ松井一郎)
2016-07-12 20:31:28
はじめまして。
参議院選挙で共産票が伸びるのかと思いきや、維新が伸びているので不安です。
橋下前市長も松井知事も、他の全国の知事や政令都市の市長と比べると、職責を全うしないで一人だけ違うことをしていることに気付いてほしいです。
宮城県知事も仙台市長も広島市長も阪神淡路大震災のときの兵庫県知事も維新みたいな政党を作らずに県民市民のために、復興という職責にまい進してきました。
他の県知事とかは、県民のために職務を全うしているのに、国政選挙の記者会見をする知事なんて見たことがありません。
維新というけれど、ただの新自由主義ではないでしょうか?
維新には3傑がいますが、この維新の3傑は、松井・橋下・安倍が維新の3傑でしょう。
新自由主義のポピュリズムに対抗するためにも、野党4党が大阪向けの目玉の共通政策を共通の公約にして統一候補を立てるべきです。
福島県知事や宮城県知事や広島県知事や熊本県知事や沖縄県知事と大阪の府知事の仕事対する真面目さ比べてみてもいいと思います。
維新という言葉に騙されないでほしいです。
突然で失礼しました。
これからも楽しみにしています。

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事