山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

安倍首相・加計学園案件、あとで条件をつけくわえて無理矢理もっていく

2017年05月19日 11時03分39秒 | Weblog
 「私や妻がもしかかわっていれば」の昭恵夫人による森友疑獄を官僚・昭恵封じ込めで乗り切ろうとしている最中に、冷遇されて不満を持った役人からの情報提供によって爆発しているのが晋三・加計疑惑だ。腹心の友、頻繁にゴルフや会食をする人物に巨大利権の便宜を図るのは権力の座にある人間として許されることではない。李下に冠を正さずの真逆だ。
 文科省がこれ以上いらないと言ってきた獣医学部を国家戦略特区にして、加計学園に認可しようともくろんでいたが、強敵は京都産業大学だった。ノーベル物理学賞の益川さんがいる大学だ。「京都産業大学獣医学部設置構想について」という21ページにおよぶ文章を読んだ。現状の獣医学、小動物診療にかたよっている獣医系卒業者の現状を明確に批判して構想を述べている。京都大学のips細胞の研究との連携において豚の動物実験の研究の重要性にも触れつつ、結論部分「京産大が目指す獣医学部教育」でこう述べいている。「現実は、伴侶動物の健康維持のみをターゲットにした分野の占める比重が非常に大きい。貢献度の大きい、創薬あるいは医療技術の改良等のライフサイエンス分野、高品質な動物性食品供給あるいは環境衛生に携わる分野、国を越えて侵入してくる感染病対策に貢献する獣医師は明らかに不足している。ここを是正するための、公益性の高い獣医師要請を目指している。」
 京産大は2006年、鳥インフルエンザ研究センターを設置し、2010年に総合生命科学部動物生命医科学科を設置している。これは獣医学部設置の準備段階の役をもっている。これに対して、加計学園の文書は2ページだそうだ。インターネット上の加計学園、岡山理科大関係では見ることができなかった。
 加計学園の文書は読んでいないが、日本獣医師会の声明では「今治市の構想内容(加計学園の)は、他で取り組んでいるものばかりで、新規性はなく、上記4条件(2015・6・30の「獣医師養成系大学新設に関する検討」の4条件)にも全く該当しません」と酷評していた。
 明らかになった内部文書に対して、菅官房長官は最初、「怪文書」と切り捨ててことをすまそうとしたが、そうもいかなくなった。昨年9月26日の日付のある「内閣府(藤原豊)審議官との打ち合わせ概要(獣医学部新設)という文書があり、4人の実名が書かれている。怪文書ではない。そこでは「平成30(2018)年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成、共有していただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること(むしろもっと激しいことを言っている)」「できないという選択肢はなく、事務的にやることを早くやらないと責任をとえうことになる」と衝撃の内容だ。
 10月17日には、国家戦略特区による京産大へのヒアリングが行われた。先の京産大の文章はその日付だ。これと加計学園の文書を比べたら、どうみても加計学園に軍配を上げることが難しい。安倍サイド、藤原審議官をはじめとする内閣府の官僚たちは青くなっただろう。自由党・森裕子氏の資料によれば、10月28日、内閣府が、文科・農水省に11月9日に開かれる国家戦略特区諮問会議に提出する文案を示した。11月9日は、あの竹中平蔵氏を含め、農家民泊やさまざまな特区議案が審議された。その中で、「国家戦略特区における追加規制改革事項について」と題し、従来の条件に加え、「現在、広域的に獣医師系養成大学の存在しない地域に限り、獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う」と決定した。現在16の獣医学部があるが、四国にはない。近畿には大阪府立大学にある。京都府綾部市は近畿だ。すなわち京産大は立候補できない制度に変更して、門前払いにしたのだ。方や8億円の値引きのウルトラCを考え出した財務省、此方、内容的に優位なものが立候補できない制度につくりかえて、腹心の友に利益を用意する内閣府。獣医学部がない地方は北陸や岩手を除く広い東北があるが立候補の動きはもとからなかった。京産大を締め出すためだけに考えた条件だ。
 こうして2017年1月4日から11日までに公募がやられ、予定通り加計学園だけの応募があり、1月20日の諮問会議で認定された。京産大を退けて加計学園にもって行ったのは、大阪音大を退けて森友学園に国有地を売ったのと同じ構図だ。そこには安倍妻と安倍夫が深く関与している。安倍妻は加計学園の保育園の名誉園長もしている。
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