元上場証券会社店長のブログ

元上場証券会社の店長(東京日本橋支店・大阪北浜支店)現在現役株式為替ディーラーのブログです。日本FP協会AFP

公定歩合と株価

2007-09-20 11:10:40 | Weblog
先日は米国の0.5%下げに神経質というか「蜘蛛の糸にすがる気持ち」
で市場は過剰反応したようです。
FRBは利下げに続き、翌日は大量の市場への資金供給。
デフレ恐慌に喘ぐ1990年代後半~2003年の日本銀行の0%金利及び
市場への大量の資金供給を思い出したのは私だけでしょうか。

末期がん患者の延命治療に似ております。

2000年、米国でITバブルが崩壊した後、FRBは数年間段階的に
ほぼ0%近くまで金利を下げましたが、皆さんご存知の通り株価は急落
致しました。
日本に至っては数年間の0%金利政策でも株価は戻りませんでした。
「平時」は「金融財政政策」は効果がありますが、「有事」に金利を下げ
ても「流動性の罠」が生じ、全く効果は無いばかりか「逆効果」になるのです。

結局株価反転の「政財政政策」は「アフガン、イラク戦争」でした。

第1次大戦
第2次大戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争
米ソ冷戦
湾岸戦争
アフガン、イラク戦争

全てが「リセッション」と絡んでおります。

と言うことは、今回の「サブプライム恐慌」の切り札は「イラン戦争」
と言うことになります。

それまでは何回かの「利下げ」で戻しつつ大きく下落して行くのだと思います。

さて、FRBが「清水の舞台から飛び降りた。」0.5%下げのモルヒネ
効果は何日持つのでしょうか?
2日?
3日?
長くて1週間?

市場は「神の見えざる手」によって決まると「アダムスミス」は名言を
残しましたが、恐慌相場には「人為的」な「財政経済政策」は効果無し
と見ますが、いかがでしょうか?

★★今日の言葉

才能なんて
なくったって
誰にも認めてもらえ
なくったって

あたしの価値は
あたしが決める!

(紅色HERO 2巻、高梨みつば)