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伊万里を歩く

2014年04月30日 | 旅日記

旅行2日目は 嬉野温泉 → 波佐見 → 有田 → 伊万里 → 大河内山 → 伊万里 → 博多

 

行程とともに、少々歴史のおさらいを。

 

伊万里焼は、有田を中心とする肥前国(佐賀県&長崎県)で生産された磁器の総称。

製品の積出港が伊万里だったことから、一般には「伊万里焼」と呼ばれましたが、

中には有田焼も波佐見焼も含まれています。

近代以降、出荷が鉄道でもできるようになって以来、

有田で作られたものは「有田焼」 伊万里で作られたものは「伊万里焼」と呼び分けるようになりました。

 

佐賀藩(鍋島藩)の鍋島直茂が、秀吉の朝鮮出兵に参加した際、多くの朝鮮の陶工を連れ帰り

彼らによって有田で磁器製造が開始されます。

1640年頃からは藩窯を作って、将軍家や諸大名などへの贈答用高級磁器を作らせるようになりました。

これが鍋島様式、あるいは鍋島焼と呼ばれるものです。

1675年 藩窯は、山深い伊万里市大川内山に移り、以来、廃藩されるまでこの地で活動してきました。

鍋島藩は、磁器の生産管理を徹底し、その技法の秘密も厳守され

不良品でさえ、外部に持ち出すことなく処分していました。

献上・贈答などの特別な目的のために作られた磁器は、市場に出回ることなく

明治になるまで、一般の人々の目に触れることもありませんでした。

このため、『秘窯の里 大川内山』と言われるようになったそうです。

 

人里離れた山深い里で、陶工たちが磁器を作っていた・・・

そんな村の中を散策するのは、ちょっとステキなひとときでした。

登り窯 

高麗人を始め、江戸時代の陶工たちの無縁墓標を集めた供養塔 

 

唐臼小屋

陶石を細かく砕くため、水の力を利用した大型の臼。

今でも実際に大きな音をたてて動いています。

この景色、なんだか絶景っぽいよね。

 

 

緑がいっぱいの山深い里で、ちょっとした森林浴です。

 

伊万里から博多までは、高速バスを利用。

空いてるし、乗り心地も快適だし、バスを見直したって感じかな。

 

GWの九州発見の旅、これにて終了です。

 

 

 

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