吉敷川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

ベニヤマタケ

2017-03-06 | Weblog
 いよいよ啓蟄も過ぎた。新しい季節の訪れを、ちょこっとずつ愉しみながら、思いはその後にくる爛漫の春である。
 いつもワクワクするタネを探し、求め、それを糧に前へ進む。

 あれを読んだり、これを読んだりして炬燵の守をしているが、歳を取っても飽きやすさには変わりはない。
 ベニヤマタケはもう、とばかり秋吉台へ出かける。

 手始めに、ちょっと竹林を歩いてみたが、きのこは見られない。
 ただ、イノシシが地中の一番おいしい頃のえぐみのないタケノコを探り当て、食べあさって、その皮だけが散乱しているのを見るだけとなる。
 なんともいまいましい眺めである。
 わたし達が食べるのは、地上に顔を出して大きくなり、えぐみが出る頃で、イノシシの方が、なかなかの食通である。

 次いで山焼きの後の草原に出てみる。少しだがベニヤマタケが出ていた。
 しかし、どれも陽に焼け、その上黒い土を被ったりと、フォトジェニックな個体は見つからない。
 焦げた草原の上を、カラスが低く飛び、口には小枝をくわえていた。巣作りを始めるのだろう。

 最後にもう一箇所、見たいきのこを求めて歩いたが見えない。
 その代わり、スギの花粉が襲ってきて、くしゃみ、鼻水、涙がとまらない。あわてて、台地を後にする。
     「今日のきのこ」
     
     キチャワンタケ Caloscypha fulgens (Pers.) Boud. カサ径1.2cmほど。きのこが見られるだけでもありがたい。
          
          ベニヤマタケ Hygrocybe coccinea (Schaeff. : Fr.) Kummer カサ径1.5cmほど。秋吉台地に春を告げるきのこである。
       
       同上 ちょっと足もとを浮き上がらせてみた。
       
       同上 切断の様子。本種はこの属では珍しく、食用となる。
       
       コガネウスバタケ Hydnochaete tabacinoides (Yasuda) Imazeki カサ径2cm弱。
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