吉敷川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

キリノミタケ(4年目)

2016-10-12 | Weblog
 わたし達は野山を歩くことしか芸がない。
 今日もまた、きのこがありそうなところはゆっくりと歩き、なさそうな所は二人して大股で歩く。
 一年を通して野山をほっつき歩いていれば、季節の移ろいは、眸にあるいは肌に日々感じられる。
 そうして、わたしたち自身も、いつの間にか年古りていて、共に70歳を越えてゆきつつある。
 あのはじけるような若さの時もあったものをと、わたし達は苦笑しつつ、大股で新しい落ち葉を踏みしめながら歩くことであった。

 里山の大地は夏のきのこの爆生が終わり、急にしんとなってしまった。
 森の秋は駆け足で、やがて紅葉の時期を迎え、そうして寂しい冬へとなだれ落ちる。
 そしてわたしの未来もますます明確になっていき、わたしはますます一生懸命生きていこうとする。

  「今日のきのこ」
  
  ケロウジ類似種 カサ径4cmほど。これ以上は大きくならないように思える。カサにはいちじるしい鱗片がない。カサは傷つくと黒ずむ。
  
  同上 カサ裏のハリの様子。胞子は楕円形で平滑、3.8×3μm。ケロウジの微イボ状の胞子とは別である。
     
     ケロウジ Sarcodon scabrosus (Fr.) P. Karst. カサ径4cmほど。大きいものはカサ径10cmほどになるものもある。カサには鱗片がある。
     
     アキノアシナガイグチ Boletellus longicollis (Ces.) Pegler & Yong カサ径6cmほど。まだ出ているのであった。(ヌメリアシナガイグチとの
     異同は不明。)
     
     ヌメリコウジタケ Aureoboletus auriporus (Peck) Pouzar カサ径3cm弱。苔むした切り株から出ていた。
  
  オオムラサキアンズタケ Gomphus purpuraceus (Iwade) K. Yokoy. (nom. inval.) 全体の幅10cm弱。大群生した年もあったが、今年はわずかに二株、
  どうか生き延びておくれ。
     
     シロオニタケ Amanita virgineoides Bas このきのこもまだ健在である。カサ径10cm近い。
     
     チャワンタケ類 椀は大方くずれていて、径4~5cmほど。胞子は卵形の楕円形で粗面、大きさは9.2×5μm。他の類似のチャワンタケ類
     と比して胞子が小さいのが特徴のよう。
       
       ミネシメジ Tricholoma saponaceum (Fr.) P. Kumm. var. squamosum (Cooke) Rea カサ径5cmほど。
  
  キリノミタケ Chorioactis geaster (Peck) Kupfer ex Eckblad 高さ5cmほど。既に老菌ばかりで、もう何日も前に出たものが多かった。幼菌もこれ一つ
  のみであった。
  
  同上 唯一、なんとかまだ健在のきのこ。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« オオミノイタチハリタケ | トップ | 落花生の塩茹で »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む