吉敷川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

クジラタケ

2017-01-25 | Weblog
 病院の定期検診に妻を送って、自宅へ引き返す。

 家に入って、窓からはいる光りと家の中の暗さとの対比が、わたしにふっと微妙な錯覚を起こさせる。遙か昔に読んだ『狭き門』の最終章が思い出されるのであった。

 未だアリサの幻影が離れないジェロームとそのアリサの妹ジュリエットが会う場面である。夕影の迫る部屋の中で、ジュリエットが「泣いているようであった」で終わったように思う。あの最後の場面がわが郷愁をかき立てる。
 厳格なキリスト教など全く分からないわたしは、恋愛小説のように読んでしまったのだが・・・。

 さて、一人で部屋に入ったとき、また別の感慨が立ち現れる。この狭い家が広すぎるように感じられるのであった。
 妻が先に逝けば、この広い家で暮らさねばならないのかと、何か得体の知れないものが脳裏をよぎる。

 頭をひと揺すりして、コタツで小説を読み始める。


 昼食後に、二人で鴻ノ峰を歩く。厳冬の頃から初春にかけて出るチャムクエタケモドキを探したがまだ見つからない。
 舗装された林道を上れば、後ろから軽四が上がってくる。道をゆずって、よく見れば、車椅子用の車であった。
 気温が上がったので、途中の展望地で景観でも楽しむのであろう。

 途中、切り開かれた斜面を少し降りて見た。切り株や、切り倒された木に生えているきのこを2種写真に撮ることができた。

 歩数計を見れば8000歩ばかり歩いいる。新しい三脚が嘘のように軽く、足の調子も良い。
       「今日のきのこ」
       
       ヒイロタケ Pycnoporus coccineus (Fr.) Bondartsev & Singer カサ径8cm。きのこにしては珍しく、乾いたところが好きのようだ。
       
       クジラタケ Trametes orientalis (Yasuda) Imazeki 大きな切り株が何本かあったが、3本の切り株にそれぞれ群生していた。
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