吉敷川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

ニカワオシロイタケ

2016-10-18 | Weblog
 朝4時半には眼が覚める。
 妻は既に起きていた。

 朝食を6時半過ぎには食べ終え、山歩きの支度を整えて庭に出る。長靴に履き替え、苗を買っていた絹さやエンドウなどを、9株定植し、支柱を立てる。

 7時40分には玄関のチャイムが鳴る。Sさんである。

 彼の車に乗って、市内を抜け、久しぶりに山口インターから中国道へ入る。
 徳地、鹿野、六日市、吉和、戸河内、そして次の千代田Jctから浜田自動車道へ入り、大朝ICで降りて邑南町の目的地へ向かう。
 車中、彼の体験談など面白い話しを聞き、例えばトラックの中古を長野県まで、新幹線で取りに行き、帰りはそのトラックを運転して山口まで帰った話しなどは、わたしを興奮させ、半端ではない彼の行動力のすごさが痛快であった。

 彼が懇意にしている「pensionじろうさんの家」に寄って挨拶をした後、山道へはいる。

 林道の途中に車を止め、昔はマツタケ山だったような山塊へ取り付く。
 まるで下草のない落ち葉の堆積したアカマツ・コナラ林を、尾根を伝って歩いた。山歩きはいつも楽しい。
 標高は400m前後で、歩けばすぐ暑くなり、林床には夏のきのこシロオニタケや、ハイイロオニタケあるいはコトヒラシロテングタケなどがたくさん見られた。

 最後の尾根筋で、あちこちにニンギョウタケがたくさん見られた。既に老菌が多かったが、久しぶりに大振りのニンギョウタケを見る。
 林道を下る道で、川向こうの斜面に白い巨大なきのこが見られ、彼が車を止める。
 Sさんが川を渡ってそれを取り、ついでに木に着いたきのこの採取も頼んだ。
 白いきのこはカサ径18cmのシロオニタケで、一方、木に着いた不明のきのこはわたしの初めて見るものだった。

 麓の、「pensionじろうさんの家」へ再び寄り、暖炉のある傍らで、雪の深さを思いつつ、コーヒーをご馳走になり、オーナーご夫妻ときのこ談義に花を咲かせる。
 話しによれば、島根のこの辺りでは誰でもマツタケ山に入ってもいいらしく、時期には広島ナンバーの車が並ぶという。

 お礼を述べてペンションを後にし、臥竜山の麓を経由して、戸河内から再び高速道に乗る。

 運転はすべてSさんで、多分今日も500km近くを走ったのではないかと思うが、わたしと11歳違う若さで、彼は全く疲れを知らない。わたしも久しぶりの楽な旅となった。Sさんに感謝したい。
     「今日のきのこ」
     
     コムラサキシメジ Lepista sordida (Fr.) Sing. カサ径2cmほど。紫の色がとんでいる。
     
     ヤマヒガサタケ Hygrocybe subcinnabarina (Hongo) Hongo カサ径2cmほど。
     
     トキイロラッパタケ Cantharellus luteocomus H.E. Bigelow カサ径2cmちょっと。これは白色タイプ。
     
     同上 これは名前の通り鴇色。
     
     コトヒラシロテングタケ Amanita kotohiraensis Nagas. & Mitani カサ径4cmほど。
     
     ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas カサ径4cmほどの幼菌。
     
     同上 このきのこは柄の下部がとんがって地中深く入る。いかにも根のように見えるのが特徴。
  
  ニンギョウタケ Albatrellus confluens (Alb. & Schwein.) Kotl. & Pouzar 全体の径30cm。やや老菌であった。久しぶりに見る。
     
     シロオニタケ Amanita virgineoides Bas カサ径5cm弱。このきのこもたくさん生えていた。コタマゴテングタケなどもたくさん出ていた。
     
     オオキツネタケ Laccaria bicolor (Marie) P. D. Orton カサ径6cmほど。
  
  ニカワオシロイタケ Antrodiella semisupina (Berk. & M.A. Curtis) Ryvarden 小さなカサが癒着して幅10cmくらいになっている。木に生えている所
  は川の向こうで、Sさんが川を渡り取ってきてくれた。
  種名に自信はないが、ネットで検索すると北海道の「気分はきのこ」に掲載されている写真とよく合致するように思う。ただ、スイス図鑑『FUNGI OF
  SWITZERLAND』の写真とは違和感がある。胞子は明日見たい。
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