吉敷川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

クロホテイシメジ

2017-07-20 | Weblog
 今日も暑い。日本海側の森を歩くべく、出かける。
 最初に砂浜に生えるコナガエノアカカゴタケを探す。砂に反射する紫外線と体温以上の熱線を浴びながら探したが、見られず、あっさりと退散する。

 森へ入れば、今度はヤブ蚊の大群が迎えてくれる。防虫スプレーを丹念に塗っているが、塗り残しはないかと八方から攻められる。
 団扇で応戦するのだが、撮るときにはどうしてもおろそかになる。その時は友軍が激しく団扇を振るう。

 森は既に乾いていて、きのこが反転あるいは白い黴びに覆われたり、またおびただしく腐っていた。
 したたる汗をものともせず、わたしたちは森の子、喜々として森の精霊達と戯れる。
 こんな日はさすがに行き交う人もいない。

 昼食を食べてさらにもう一ヶ所歩いたが、きのこは少なく、大腿四頭筋の張りをほぐしながら、帰途につく。
  「今日の写真」
  
  オニイグチ Strobilomyces strobilaceus (Scop.) Berk. 傘径3cmちょっと。栄養のないところに出ていて小さい。
  
  同上 傘および傘縁と管孔の様子。胞子は類球形で径8.8μmほど。
  
  クロハツモドキ Russula densifolia Secr. ex Gillet 傘径6cmちょっと。ヒダは密。
  
  ヒメコナカブリツルタケ Amanita farinosa Schwein. 傘径4cmほど。
  
  クサハツモドキ Russula grata Britzelm. 傘径5cmほど。
  
  クサハツ Russula foetens (Pers.) Pers. 傘径5cmちょっと。
  
  ケガワタケ Lentinus squarrosulus Mont. 広葉樹の枯れた根に群生していた。傘径大きなものは9cmほど。
  
  同上 傘およびヒダのアップ。
  
  カイメンタケ Phaeolus schweinitzii (Fr.) Pat. 傘径22cm。生きた黒松の根方に出ていた。
  
  シロハツモドキ Russula japonica Hongo 傘径8cmほど。落ち葉を押し上げて群生していた。
  
  ミダレアミイグチ Boletinellus merulioides (Schw.) Murrill 傘径8cm弱。椿の根方に出ていた。
  
  クロホテイシメジ Ampulloclitocybe avellaneoalba (Murrill) Harmaja 傘径6cmほど。やや老菌。これで見たのは2例目。ハラタケ目ヌメリガサ科ホテイシメジ属。
  
  ティラミステングタケ(仮) Amanita sp. 傘径5cmほど。たくさん出ていた。 
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アシボソニガイグチ

2017-07-19 | Weblog
 久しぶりに白石山へ向かう。出かける前にKさんに電話をしてミニトマトを車に積む。

 夏のきのこがたくさん見られたが、大方倒れていたり老菌だったりとカメラに収めるきのこは意外と少ない。

 11時過ぎには「森林セラピー」の事務所に着く。ちょうどこの日は事務所の大掃除の日だったらしく、たくさんの案内人の方が、汗みずくで清掃しておられた。
 皆さんに挨拶しながら、Kさんにミニトマトをわたし、車に引き上げたら、妻が険しい顔で「お父さん」と言う。
 なんと、ズボンのバンドを緩めたままで、社会の窓も大方開いていた。
 「だから年寄りは」と車の中でさんざん言われながら、引き上げる。


 ともあれ、つい植えすぎたミニトマトの処分はすんだ。でも今が最盛期、一日の収穫量は2kgを超える。
 乾燥トマトの作り方を勉強しないといけない。
 来年は植える本数を減らすことになりそう。
  「昨日&今日の写真」
  
  ヌメリアカヌマベニタケ Gliophorus minutulus (Peck) Kovalenko 傘径1cmの幼菌。成菌になると傘の黄色味が増す。
  
  キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky傘径6cmほど。
  
  ツクツクボウシタケ Isaria cicadae Miq. 高さ3cm弱。
  
  アキヤマタケ Hygrocybe flavescens (Kauffm.) Sing. 傘径2cmほど。
  
  タマアセタケ Inocybe sphaerospora Kobayasi 傘径4~5cm。頂部が褐色になるものが多い。
  
  トガリベニヤマタケ Hygrocybe cuspidata (Peck) Murrill 傘径4cmちょっと。中央がとがっていないものが多いが、これは特別。
  
  ヒナアンズタケ 傘径1cmちょっと。わが図鑑のヒナアンズタケの写真を変えないといけない。
  
  チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing. 傘径6cmほど。
  
  ドクツルタケ Amanita virosa (Fr.) Bertill. 今ひとつ本物のドクツルタケがよく分からないが、柄のささくれや、ツボの深さ、KOH
  水溶液で直ちに黄変するものは本種名としておきたい。
  
  アシボソニガイグチ Tylopilus argillaceus Hongo 傘径2cmほど。点々と出ていた。
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アカゾメタケ

2017-07-18 | Weblog
 午前中、妻を美容院へ送って行き、そのまま市内の公園を歩く。
 ハマクサギタマゴタケが林立していたが、わずかに幼菌が写欲をそそる。その他、何種かのきのこをカメラに収めていたら、急に空は暗くなり、やがて激しい雨となる。
 幸い濡れずにすんだ。すぐに止むだろうと、車を走らせ別の場所へ向かう。

 案の定、雨は止み、あちこちと歩けば、腐敗したきのこの臭いが漂うが、目はきのこを追う。
 最後にもう一ヶ所歩いていたら、携帯が鳴る。

 美容院へ走り、午前中は終わる。

 午後、秋吉台へ向かう。北の空が真っ黒になり、雨が懸念されたが、かまわず向かう。

 あれこれカメラに収めていたら、やはり、驟雨に遭う。が、すぐ側の円形の屋根の下で難を逃れ、談笑しながら雨が上がるのを待つ。

 晴れたり降ったりの繰り返しで、忙しい1日であった。
 森の宝石を探すわたしの目は、やや光を失ってはいるが、まだ生きている。
 ところで、日野原重明さんが105歳で亡くなられた。彼は山口県出身で、わたしより29歳年長である。
 たくさんの元気をいただいた。ご冥福をお祈りしたい。
  「昨日&今日の写真」
  
  アケボノオシロイタケ Tyromyces incarnatus Imazeki 傘径4cmほど。腐朽した針葉樹に出る。
             
             オオツルタケ Amanita cheelii P.M. Kirk 傘径11cmほど。ヒダは黒褐色に縁取られる。
  
  ヒナベニタケ Russula kansaiensis Hongo 傘径2cmほど。
             
             アキノアシナガイグチ Boletellus longicollis (Ces.) Pegler & Yong 傘径6cmほど。
             大地は乾燥していたが、傘はどれもしっかりした粘性を見せている。
  
  同上 別の幼菌。傘径4cm弱。
  
  同上 やはり幼菌は美しい。生長すると痛々しくてカメラを向けられない。
  
  セイタカイグチ Boletellus russellii (Frost) Gilb. 傘径5cm弱。別の色のものが見たいのだが・・・。
  
  ベニイグチ Heimioporus japonicus (Hongo) E. Horak 傘径2cm弱。傘を開いたものは老菌が多く、色もあせている。栄養の無さそ
  うな風化した花崗岩の斜面に出ていた。以上昨日の大原湖畔のきのこ
  
  ハマクサギタマゴタケ(村上仮) Amanita sp. まだ卵状の幼菌で径4cmほど。
  
  ザラツキキトマヤタケ Inocybe dulcamara (Alb. & Schwein.) P. Kumm. 傘径3cmほど。
  
  アカゾメタケ Hapalopilus nidulans (Fr.) P. Karst. 傘径2~3cm。クヌギの枯れ枝が散乱しているものに出ていた。やわらかい。
  
  同上 管口の様子。
  
  同上 KOH水溶液を滴下すると直ちに赤紫色になる。
  他は明日掲載したい。
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ヒビワレキクバナイグチ

2017-07-17 | Weblog
 森に溢れる蝉の声、明るい鳥の声、さやさやとささめく風の音、ややくぐもった木々のささやく声。
 わたしたちは心和ませて、いそいそと歩けば、長靴の下で落ち葉が鳴る。

 森は静かな音に溢れている。

 もう50年も連れ添った老いた二人は、夏の暑さを懐かしむように歩く。林床は乾いていたが、夏のきのこがそこここに出ていて、老いた二人を元気づける。

 今日は大原湖畔のセラピーロードを歩いたが、外国人の留学生を案内する森の案内人に出会う。
 わたしはいつもあの人達のような誠実な人になりたいと思う人たちであった。
 これらの案内人に、案内される人たちもまた倖せと言うべきであろう。

 長靴は体温がたまりやすく、時々頭が沸騰する。そんな折に吹く一陣の風をなんとたとえよう。宮沢賢治なら素晴らしい言葉を見つけてくれると思うのだが・・・。

 わたしたちは汗をだくだくに掻いて、正午過ぎには、冷房を効かせた車中の人となる。
  「今日の写真」
  
  クロアザアワタケ Boletus nigromaculatus (Hongo) Har. Takah. 傘径3cm弱。コケの斜面に点々と生えていた。管口を傷つけると
  青変し後赤変する。
  
  ヒビワレキクバナイグチ Boletellus areolatus 傘径6cmほど。3種に分かれてやっとそのうちの一つを確認する。
  
  同上 管口と柄の様子。柄の上部は黄色。
  
  同上 切断した様子。青変性があり、肉ははぼ白い。
  
  ハイチャヒダサカズキタケ Hydropus marginellus (Pers.) Sing. 傘径2cmちょっと。スギかヒノキの古い倒木に群生していた。ピントが甘いけれど・・・。
  
  同上 垂生するヒダと柄の様子。
  
  キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky傘径2cm弱の幼菌。近くには傘がオリーブ褐色の老菌がたくさん見られた。
  他は明日掲載したい。
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ウラグロニガイグチ

2017-07-15 | Weblog
 今日も暑い。連日34°~35°と猛暑が続く。
 日本各地での、局地的な大雨や猛暑がこう続くと、気候は既に劇的に変化していると考えた方がよさそうだ。
 降れば大雨、降らなければ渇水と、なかなかほどほどの気候は過去のものとなりそうである。

 ぐだぐだと言いながら、市内の低山蕎麦ケ岳へ向かう。
 駐車地には2台の車が止まっていた。

 わたしは軽量の長靴を履いて上り始める。きのこは意外に少なく、ああ、一度は言ってみたい。「きのこが多くて前に進めない」と。

 わたしたちは9時頃に上り始めたのだが、入り口付近で、二人の年老いた女性が早々と降りてきた。
 暑いので朝早くに上ったのであろう。しばらく歩いていたら、やはり年老いた二人の女性が、鈴をがらんがらんと鳴らしながら降りてきた。

 おなじみのイグチ類を何種か撮って、年老いたわたしたちも下山する。
 どうも梅雨は上がったように思える。

  「今日の写真」
  
  ヌメリコウジタケ Aureoboletus auriporus (Peck) Pouzar 傘径3cm弱。これから結構長い間愉しませてくれる。昔食べたことがあるが、とにかく酸っぱい。
  
  ウラグロニガイグチ Sutorius eximius (Peck) Halling, Nuhn, & Osmundson. 傘径5cmほど。
  
  キクバナイグチ(広義) Boletellus sp. 傘径2cmほどの幼菌。3種に分かれたが、この時点での判断は難しい。
  
  ヒロヒダタケモドキ Hydropus atrialbus (Murrill) Sing. 傘径7cm。枯れ木から出ていた。ヒダは褐色に縁取られている。ヒロヒダタケとは所属が
  変わっている。ホウライタケ科ニセアシナガタケ属
  
  ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing. 傘径3cmほど。
  
  アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L. Vassilieva) Sing. 傘径8センチ前後か。高いところから撮る。
  
  サケバタケ Pseudomerulius curtisii (Berk.) Redhead & Ginns 傘径4cm。子実層托の縮れたヒダが特徴的。
  
  スミゾメヤマイグチ Leccinum pseudoscabrum (Kallenb.) Šutara 傘径2cmほどの幼菌。
  この他にもハナガサイグチやダイダイイグチも見られたが、あまりにも小さいのでパスとなる。
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クロアワタケ

2017-07-14 | Weblog
 午前9時に、九州からの菌類研究者お二方と、市内の公園で待ち合わせる。
 初めての方達だったが、すぐに分かり、挨拶もそこそこに、セミタケの発生場所へ移動する。

 3本ばかり生えていた場所だが、既に古くなっていて、その近くに新しいセミタケを3本見る。
 それを掘り上げ、次の場所へ向かう。昔は何十と溢れていたが、ここ数年、数が減り、今回は一本のみの採取となった。
 その間わたしは、クロアワタケやヒナアンズタケの写真を撮る。

 最後にメーンの発生場所へ向かう。わたしが見つけていたのは3本ばかりだったが、新たに探すと結構見つかり、採集するお二方も喜んでおられた。
 結局10数本採取し、お二方を山口駅までお送りする。


 昼食を早めに済ませ、今度は助手殿と秋吉台へ向かう。
 気にかかる梅雨時分のきのこがたくさんあるのだが、今年はまるで見ないままである。
 急ぎ足で気にかかる場所を、駆け抜けたが、なじみのきのこを何種か撮ったのみで、さらに次ぎに向かう。

 しかし、ここもやはりだめであった。
 気持ちばかりが空回りとなる。
  「今日の写真」
  
  クロアワタケ Retiboletus griseus (Frost) Manfr. Binder & Bresinsky 傘径6~7cm。近くには10cm以上になっているものもあった。胞子は楕円形で10×4.5μm。
  
  同上 管口、柄の様子。傷つけるとやや褐変する。
  
  ヒナアンズタケ Cantharellus minor Peck 傘径1cmちょっと。
  
  同上 ヒダ、柄の様子。
  
  セミタケ Ophiocordyceps sobolifera (Hill ex Watson) G.H. Sung, J.M. Sung, Hywel-Jones & Spatafora 一つの蝉の幼虫から2本出ていた。既に胞子を放出し始めているように見える。
  
  テングタケ類 Ananita sp. 傘径4cmちょっと。傘のKOH反応も見ていない。ツボもやや深くシロコタマゴテングタケでもなさそう。
  
  ウスキテングタケ Amanita orientigemmata Zhu L. Yang & Yoshim. Doi 傘径7cm弱。あちこちに出ていた。
   
  キクバナイグチ Boletellus sp. 傘径2cmの幼菌。3つに分かれたが、まだ幼菌でその判断がつかない。
                
                ベニイグチ Heimioporus japonicus (Hongo) E. Horak 傘径5cmほどだが、あんよは長い。
  
  モエギアミアシイグチ Retiboletus nigerrimus (R. Heim) Manfr. Binder & Bresinsky 傘径6cmちょっと。
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生まれて、生きて、そして死ぬ。

2017-07-13 | Weblog
 午後6時、ふっと感じるのは、「夕暮れの時はよい時、限りなくやさしいとき」という堀口大学の詩の気分である。
 空は明るく、西日が我家のバンペイユや柿の木を照らす。
 南東側に広がる人家や田んぼの向こうに、低い尾根が延び、その山塊の山肌を覆うシイ・カシ林は明るく輝いている。
 ああ、また夏が来た、とわたしは覚る。


 朝、車の点検のためディラーへ車を預ける。1時間ちょっとで終わり、市内の公園へ向かう。
 ハマクサギタマゴタケ(仮)の白いタマゴがあちこちに出ていた。鶏卵の1.5倍はありそう・・・。
 しかし、しばらく雨が降りそうにない。今年はいい撮影チャンスは持てないかも知れない。
 セミタケを探すが、結局この場所からは、以前から見ている1本のみであった。

 昼から別の公園へ向かう。見つけていた2カ所のセミタケはもう縮れて細くなっていた。
 丁寧に探すと、新たに3本見つけることができほっとする。
 明日はそのセミタケを求めて、九州から研究者が採集にやってくる。

 閑話休題(それはさておき)
 わたしは、今生きていることの意味をしばしば考える。
 生まれて、生きて、そして死ぬ。そこにどんな意味があるのか、と。
 
 ひょっとして、意味なんか何もないのでは? と、最近しきりに感じる。

 ただ、残された自分の人生を、誠実に生きたいと切に思う。
  「今日の写真」
  
  不明イグチ類 傘径6cmほど。変色性はない。傘の表面に特徴がある。
  
  同上 傘の表面をアップで。
  
  クラヤミイグチ Boletus fuscopunctatus Hongo & Nagasawa 傘径3cmちょっとの幼菌。大きいものは10数センチに育っている。
  
  テングタケダマシ Amanita sychnopyramis Corner & Bas f. subannulata Hongo傘径3cm。
  
  ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu 傘径3cmちょっと。
  
  ハマクサギタマゴタケ(村上仮) Amanita sp. タマゴの径は鶏卵の1.5ばいほど。
  
  ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo 傘径5cmほど。
  
  クロチチダマシ Lactifluus gerardii (Peck) Kuntze 今が盛りのようだ。傘径3cmほど。大きいものは6cm。
  
  セミタケ Ophiocordyceps sobolifera (Hill ex Watson) G.H. Sung, J.M. Sung, Hywel-Jones & Spatafora 高さ4cmちょっと。
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シバフウラベニタケ

2017-07-12 | Weblog
 約40km離れた山陽小野田市の江汐公園へ出かける。
 この間から、天気が一定せず、近場ばかり歩いていたが、今日はなんとしても歩きたかった。

 様々な夏のきのこが出ていた。アイタケは傘径最大12cmと育ちすぎて、あちこちとたくさん出ていた。ただ面白くない。
 さらに、ヘビキノコモドキもシロハツモドキもアイバカラハツモドキも溢れるほど出ていて、おおかたはくたびれており、今ひとつカメラを向ける気にならない。
 その他にも、アセタケ類があちこちで見られたが、見るだけ、種名にまではとても至らない。

 汗をしっかり掻いて車に戻ったのは正午過ぎ、昼食を済ませてもう一ヶ所に寄って帰途につく。

 わたしたちは日々、汗をしっかり掻いて暮らしているので、熱中症にはなりにくいと思っている。
 もちろんこまめに水分補給を欠かさない。
 これからは塩分の補給も考えないといけない。もう少し梅雨であって欲しいが、山口のあたりはなんだか明るくなって、わたしは落ち着かない。

  「今日の写真」
  
  コゲチャアンズタケ Cantharellus omphalinoides Corner 傘径5cmちょっと。草むらに点々と出ていた。
  
  ツルタケ類 傘径6cm弱。柄の株はささくれている。
  
  テングタケ類 傘径4cm弱。ツボの破片が傘の上に残っているが、黄色みを帯びている。ツバは早落生、柄の基部はカブラ状。
  
  キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus (Berk. & M.A. Curtis) Pat.傘径2cmちょっと。
  
  ムラサキカスリタケ Russula amoena Quél. 傘径4.5cmほど。
  
  ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff. s. l. 傘径4cmほど。傘より柄の部分が大きい。
  
  アキヤマタケ Hygrocybe flavescens (Kauffm.) Sing. 傘径3cmちょっと。
  
  ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing. 傘径4cmちょっと。幼菌と一緒。
  
  ビロードイグチモドキ Boletellus fallax (Sing.) Sing. でいいのだろう。傘径3.5cmほど。胞子は広楕円形で畝状。
  
  シバフウラベニタケ Entoloma pulchellum (Hongo) Hongo 傘径2cm。広い芝生上点々と出ていた。
  
  コゲチャイロガワリ Boletus brunneissimus W.F. Chiu → Neoboletus brunneissimus (W.F. Chiu) Gelardi, Simonini & Vizzini 傘径4cmちょっと。柄の基部には黄褐色の菌糸が見られる。
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コクサウラベニタケ

2017-07-11 | Weblog
 天候が安定せず、遠方に出かけづらい。
 40kmばかりの遠方に出かけるつもりが、予定を変更して、市内の森を歩く。

 重い雲が空を覆い、森の中は手探り状態。コケの斜面をにらみながら歩いた。

 時折薄日が差し、小さなきのこをあれこれとカメラに収める。分からない小さなきのこが多く見られるが、アピール度の少ないものはそのままスルー、知らないふりをして歩く。
 しかし、知らないきのこを無視すれば、それ以上の進歩はない、と思いつつ、知らない顔をして歩く。

 夏草はあっと言う間に道を覆い、わたしたちは難儀する。

 風もなく、水分が体にまとわりつく暑さの中を、歩いたが、わたしたちはこの暑さの中を、まだ歩けるのであった。
 その極限までわたしたちは挑みたい、と念じている。


 閑話休題
 庭のスイカは大小9つの実を付けている。もう市販のサイズに近づいているが、食べ頃の判断はきわめて難しい。
 スイカを手のひらでたたいて判断するのだが、今ひとつ自信はない。
 花を付けて40日と何かで見たように思うが、花を付けた日が分からない。
 もう食べ頃、いや去年は8月の何日に下松のナルちゃんへ届けたがなど、と過去の記録を基に、二人の会話は行きつ戻りつ。
 そういえば、ナルちゃんが前回来たときに、スイカ割りをしたいと言っていた。それ用のスイカも残さないといけない。

 さて、水漏れの激しい風呂の水栓の取り替え工事の発注をする。割高だが、体が動かなくなったときの全面改良まで、忍ばなければならない。
  「今日の写真」
  
  ビロードチャワンタケ Jafnea fusicarpa (W.R. Gerard) Korf 椀の径8mmほど。
  
  コクサウラベニタケ Entoloma nidorosum (Fr.) Quél. 傘径3cm。臭いがある。
  
  ヒメシロチチタケ Lactifluus uyedae (Singer) Verbeken 傘径1cmほど。岩の側面に生えていることが多い。
  
  ヒナノヒガサ Rickenella fibula (Bull.) Raithelh. 傘径1cm弱。岩の上のコケの中に出ていた。
  
  ヒメシロウラベニタケ Entoloma chamaecyparidis (Hongo) Hongo 傘径2cmほど。
  
  ハリガネオチバタケ Marasmius siccus (Schwein.) Fr. 傘径3cm弱。
  
  同上 ヒダの様子。
  
  ヒイロベニヒダタケ Pluteus aurantiorugosus (Trog) Sacc. 傘径2cm。
  
  ナカグロヒメカラカサタケ Lepiota praetervisa Hongo 傘径2cmほど。
  
  シロキツネノサカズキ Microstoma floccosum (Schwein.) Raitv. 椀の径8mmほど。長い期間愉しませてくれて、うれしい。
  
  ツチナメコ Agrocybe erebia (Fr.) Kühner ex Singer 傘径5cmちょっと。
  
  アシグロタケ近縁種 傘径4~5cm。肉はやや厚く、ブナ帯で見る柔軟な物とは別種のようである。
  
  ヒトヨタケ類 傘径1cmほど。小枝にたくさん出ていた。
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アシナガヌメリ

2017-07-10 | Weblog
 秋吉台を歩く。7月1日に歩いたときは何もなかったのに、今日はおなじみのきのこたちが久闊を叙すように、あちこちから声ならぬ声をかけてくれる。

 湿度は高く、気温も高いが、そんな森がわたしは好きだ。
 わたしたちは喜々として、長靴で大地を踏みしめ、ひたすら歩き、きのこと戯れる。
   「昨日&今日の写真」
   
   ニガイグチ属 Tylopilus sp. 傘径6cm。
   
   ミダレアミタケ Cerrena unicolor (Bull.) Murrill 古いものは黒く大きくなっているが、幼菌は白い。
   
   キアシヤマドリタケ(アミアシコガネヤマドリ) Boletus auripes Peck 傘径4cmちょっとの幼菌。
   
   ヘビキノコモドキ Amanita spissacea S. Imai 傘径3cmほどの幼菌だが、見ればつい撮ってしまう。
   
   キヒダタケ Phylloporus bellus (Massee) Corner 傘径4cm弱。
   
   クラヤミイグチ Boletus fuscopunctatus Hongo & Nagasawa 幼菌で傘径4cmほど。
   
   ツヤウチワタケ Microporus vernicipes (Berk.) Kuntze 傘径5cmほど。傘表面につやがある。
 
 アシナガヌメリ Hebeloma spoliatum (Fr.) Gillet たんたん狸のため糞に、たんとたんと出ておりました。えいやっ、で100個ばかり。傘径大きいものは6cmほど。
   
   同上 狸のうんちが付かないように取って、長い根のようなものを堀取らなかった。柄の基部はいったん太くなって、細い根のようなものが長く続く。
   胞子は微イボ状で楕円形4.2×3.3μm。
 
 ダイダイガサ Cyptotrama asprata (Berk.) Redhead & Ginns 傘径1cmちょっと。成菌は淡い橙色で傘径3cmほどになる。
 以上が昨日。以下は今日。
                    
                    コブリビロードツエタケ Xerula sinopudens R. H. Petersen & Nagas. 傘径4cmほど。
                    
                    ツエタケ類 Hymenopellis sp. 傘径5cm弱。
   
   ホソエノアカチチタケ(池田仮) Lactarius sp. 傘径3cmちょっと。ヒダは黄色みを帯びない。
   
   カッパツルタケ Amanita battarrae (Boud.) Bon = Amanita umbrinolutea (Secr. ex Gillet) Bertill. 傘径10cmほど。本当にカッパの皿のよう。
   
   シロヤリタケ Macrotyphula juncea (Alb. & Schwein.) Berthier 高さ5~6cm。透明感のある柄部がはっきりしている。
   
   ヒメシロウテナタケ Delicatula integrella (Pers.) Fayod 傘径1cm弱。大地がしっかり潤わないと、このきのこは見られない。
   
   タマゴタケ Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva 傘径5cm弱。今年初お目見え。卵もそこここに見られた。
   
   コキイロウラベニタケ Entoloma atrum (Hongo) Hongo 傘径4cm前後。傘の中央はへそ状に窪む。草原に点々と出ていた。
   
   オオクロチチタケ(池田仮) Lactarius sp. 傘径6cmほど。傷つけると乳白色の乳を分泌するが、次第に肉色に変色する。
   
   同上 乳の様子およびコケの中から出ている幼菌。
   
   ツチイロオオツルタケ(池田仮) でいいのであろう。Amanita sp. 傘径9cmほど。
   
   マイズルナガエムシタケ Ophiocordyceps sp. = Ophiocordyceps barnesii (Thwaites) G.H. Sung, J.M. Sung, Hywel-Jones & Spatafora ? 
   高さ2cmの幼菌。星野道夫の写真集にある鯨の胸骨は白々と天を指しているが、わが虫草もスケールダウンながら、やはり天を指す。
   今年は生長が遅れているように思う。
   
   ハヤカワセミタケ Metarhizium owariense (Kobayasi) Kepler, S.A. Rehner & Humber では? 昨年の7月15日に黒くなっている子実体を見
   たが、ハヤカワセミタケではとのご教示をいただく。これがその幼菌かどうかは定かでないが、しばらく観察を続けたい。掘り上げるのはその後にしたい。
   
   ダイダイウラベニタケ Entoloma farlowii (Sing.) Hesler 傘径2cmほど。
   
   キショウゲンジ Descolea flavoannulata (L. Vassilieva) Horak 傘径3cmちょっとの幼菌。
   
   ヤブレキチャハツ Russula crustosa Peck 傘径7cmほど。
   
   オオツルタケ Amanita cheelii P.M. Kirk 柄の段だら模様とヒダの縁取りがトレードマーク。傘径8cm前後。昨日か今日、このきのこを這い上
   がり、空中へ飛翔した蝉がいるのでは? 蝉の抜け殻はしっかりとオオツルタケの傘に爪を立てている。
   
   アイバカラハツモドキ(青木仮) Lactarius sp. 傘径5cm弱。たくさん出ていた。
   
   アケボノアワタケ Harrya chromapes (Frost) Halling, Nuhn, Osmundson, & Manfr. Binder ここのものは皆小さく、傘径4cmほど。
   
   ナガエノウラベニイグチ Boletus quercinus Hongo 傘径4cmほど。着る物の裏地にこる人があるが、このきのこ、傘の裏は魅惑的な紅色。
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