午後から小雨に。
こんな日は、ゆっくりしなさい・・・と言う、天の声?
久しぶりに画集を取り出し、美術館に行った気分?で
静かなひとときを過ごす。
私が好きな画家 小倉遊亀さん。
凄いですね
100歳になっても
筆を握る。
恐れ入りました。
彼女の絵の多くに素晴らしい九谷焼の逸品が描かれており
私はこれも魅力の一つなんです。
垂直、水平の構図です。
暗(葡萄) 明(古九谷の皿)
葡萄の軸のさわやかな色が
どうしても皿の方へ引きつけられて
いるので、この絵がバラバラにならないというわけです。 {解説に}
この絵が欲しかったのですが・・・(リトグラフのものを)
百歳の時
富士山と書
「何も持たぬという人も
天地の恵は頂いている」
う~ん、含蓄ある・・お言葉です。
百歳ですよ!
この筆の伸びやかな力
部屋の絵は季節ごとに替えていますが・・我が家の自慢の一つ。
銀座三越で・・・
これは 「九谷焼と桃」
器が素敵ですね。
2冊目は フランスの巨匠 ベルナール・カトラン
素敵な作品が満載で~す。
カトランの絵は、日本人好み?
洒落たレストランやホテルのロービーでよく見かけますね。
フアンが多いと思いますね。
色彩の魔術師? です。 私が勝手に命名? しました。
そのくらい、「色」を大事にしています。
同じ色でも、微妙に表現が違う。
その違いが、見る人を魅了する。
惜しいことに・・・2004年 84歳で亡くなりました。
バブルの時、衝動買いしたのですが・・・買っててよかった。
「ピーマンと黄色い花」
今月まで 壁に。
「赤いテーブルの上の
アジサイとペッパー」
10月から 代わって・・「赤いテーブル」が壁に架かります。
「床の間」
これは 常時架けてます。
3冊目は 中川一政の1冊
これは 真鶴の彼の美術館へ行った際に。
とにかく興奮しましたね・・・凄いエネルギーです。
人生後半の筆力は もうお化けですね・・・(失礼)
どこから 出てくるのだろう・・・
ページを捲りながら・・絵の前に立って興奮した
あの時のことが 思い出します。
「薔薇」と「箱根・駒ケ岳」を描き続けて・・・
平成3年2月 97歳11ヶ月で死去。
90歳の時の 箱根駒ケ岳
95歳の時の 「薔薇」
画集で眺めていても 凄い絵・・・
この画集にも、何枚も、何枚も 「薔薇」の絵が続く。
どれも、同じようで・・一つとして、同じ「薔薇」の絵はない。
溢れるばかり若さを 感じ取ります。
いい絵です。
中川一政画伯は 「美術の眺め」より
前文 ・・・・・省略・・・・・
「自分のわかる程度で素直に見てゆく事です。
理屈ぜめにして見てゆかぬ事です。
自分が成長すればわかるだろうと思う事です。
そして成長する事を考えた方が近道なのです。
こういう風にすれば鑑賞の内容が深くなって行きます。」
・・・・画の見方
やっぱり、人間は生涯勉強しなけりゃ・・・駄目だね。
今日も、深い方の「言葉」に出合うことができたよ。
雨の日も、満更じゃないね。