静夜思

愁多酒雖少 酒傾愁不来

≪ ロシア革命から100年 ≫ 人類初の実験が夢破れ  自由市場経済型国家の傲慢だけが増長していないか?

2017-11-09 09:02:47 | 時評
★ 朝日(天声人語)ロシア革命100年 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13219856.html?rm=150
・ <自由と平等の両立> これは人類史始まってこのかた、未だに実現できていない。共産主義革命は、個人一人ひとりの自由を犠牲にする引き換えに、集団としての国民経済と生活水準
  を引き上げる目標は一応達成した。これは否定できない事実であり、ソ連や中国は其の成功例の中でも突出した事例となった。
・ 然しながら、国家・国民とも最低水準引き上げに成功した其のあと、国家経済の活力は長続きせず、ソ連の場合は統治体制崩壊と同時に、制限的ながらも国家計画経済から自由市場型
  資本主義経済に移行した。中国も同様に国家統制が強い市場経済をロシアほどではないが使い分けて繁栄を謳歌するようになった。

★ ソヴィエト連邦の崩壊、これを資本主義の勝利と大喜びしたのは本家を自認する米国人だった。たまたま私は1992年のソ連解体時、アメリカで働いていたので鮮明な記憶を持って
  いるが、ソ連解体<Soviet Resolution!>のニュース見出しに「勝った!勝った!」の大合唱が社員食堂にコダマしたのだ。 当時を覚えていない方には信じがたい光景だろうが、
  厳然たる事実だ、誇張や嘘ではない。

 ⇒ さて、1980年代の「改革・解放」で経済成長の波を掴んだ中国。ソ連崩壊後の混乱から立ち直り、再び米国と対峙するまでの国力を回復しつつあるロシア。だが、共通するのは
  強権的な国家統制であり、西欧民主主義型の「自由」は否定したまま。 両民族ともに長い専制統治の歴史を持つ点でも共通しており、19・20世紀を経ても、結局其の専制
  体質は変わらなかった。  「きみまろ」ではないが、”あれから25年!” ・・・・政府主催ではない【ロシア革命100年記念デモ】がモスクワであったという。

◇ 何も現代史の解説が今朝の目的ではない。真に問うべき本質は『天声人語』子の語るように、ソ連や中国が自由資本主義への強烈なアンチテーゼとして名実ともに機能していた戦後から
  ソ連崩壊までの約60年間、資本主義諸国にあった一種の緊張と社会民主主義的政策の重視がソ連崩壊後、一挙に消え失せたことである。
◎ 資本主義は「自由の擁護」にはプラスとして機能するが「平等の実現」を約束しない。端的な例が米国だ。日本のような国民皆保険の精神そのもを「自助努力の否定に繋がる」
  として認めない。「機会均等」は尊重しても、「結果均等」は自由の敵だと否定するのである。<セイフティネット>は宗教団体/NPOの領分であり、国家が為すべき仕事ではない。
  オバマケアはそれを部分的ながらも修正しようとした試みだが、トランプが大統領になるや一夜で覆してしまった。 加えて、日本もそうだが、ロシアや中国の向こうを張るかのように
  アメリカや西欧でも国家主義的風潮が出始め、強権統治へのノスタルジーさえ匂い始めている。 格差拡大への不満と民族主義の結びつき、そしてテロへ。 
        この反動と傲慢の悪循環を放置するのか?  これが 今突きつけられている問いである。
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