静夜思

愁多酒雖少 酒傾愁不来

≪ 外語翻訳にみえる『語感忌避』≫ ⇔ 『直言を避ける言い換えによる本質すり替え』と紙一重  気をつけよう!

2017-09-19 11:08:11 | つぶやき
★ 朝日(天声人語)翻訳語の世界 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13139958.html?rm=150
・ <日本遺伝学会が先ごろ、「優性」「劣性」という言葉遣いをやめると発表した。遺伝子の特徴が現れやすいかどうかを示す訳語だったが、優劣の語感が問題とされた。
  劣性遺伝病などと診断されれば、不安になる人がいるのではないかと。代わりとなる新しい言葉は「顕性」と「潜性」である。少々とっつきにくいが、こちらの方が正確という。>
・ <例えば「農薬」はごまかしのある訳語だと、翻訳家の垂水(たるみ)雄二さんが著書『悩ましい翻訳語』で述べている。> ← そのような書が出ているとは!
・ <「殺虫剤」とすべきところを農業の薬とすれば、悪い印象が薄まってしまう>。
▼ 「環境汚染」でなく「公害」と訳すのも問題があるとする。公が害をなすと思われ、私企業の罪があいまいになるとの批判が、かつてあったという。今はむしろ被害の広がりを意味し、
  企業の責任の重さを示すように思えるから、言葉はまさに生き物である>
▼ふだん使う言葉の多くは、先人たちの試行錯誤の上にある。ソサエティーは「人間交際」「仲間連中」などと訳された末に「社会」に落ち着いた。家族とも村落とも違うつながりがある。
◎ そんな考え方が定着していった。最近はどうも翻訳の努力が足りないようだ。コミットメントやガバナンスなど、そのまま持ち込まれる例が目につく。
  意味をあいまいにし、ごまかすために使われるのでなければいいが。

◆ 「天声人語子」は、外来語を対応する日本語に翻訳せず、それがアカデミックで恰好良い姿と錯覚したかのように平然と使う風潮に潜む「ごまかし」の氾濫を指摘しているが、私は、単に外国語の多用における翻訳努力の低下よりも、<元の言葉の持っている意味/意義そのままで音や文字にした場合の語感>を気にし、直截に伝えることを避けてしまう、この傾向が昨今強まってきている現実の方に注意を向けてもらいたいと感じている。

☆ もうかなり前になるが、私は若い世代に顕著な〔あいまい表現/非断定表現〕の増大に警鐘を鳴らした記憶がある。<・・・・ですよね><~とか><~になります>
  <~ていうか・・・><~かな?>等々、相手の同意を探る姿勢を語尾に残しながら表情を読み取り、「~である」「~と思う/感じる」とは言い切らないポーズのことだ。

この断定忌避ポーズは、マスメディア中心に作られては消える流行語の消長にみえる他愛なさと同じレベルではなく、”言葉の持つ意味/表現効果そのものを正確に自分が示し、相手の応答を得て共有しあう対話の基本”を避けることに繋がるものだ。 
 ここに、相手が不正確に受け取るかもしれない可能性を相手の返す言葉や疑問の問い返しで確かめる姿勢は無い。 表情を読めないままに終わることがあっても、そこで更に追及などせず話題は移ってゆく。それがスマートにみえるからだろう。 その対話スタイルには「ごまかし」をやり過ごす危険がいっぱいで、非断定口調に段々慣れてゆくにつれ、「本当にそうか?」と問い直す姿勢そのものが失せてゆく。・・・・・これが今世間に溢れ、政治家までが悪用し始めているのだ。  私はそこを危惧している。。。
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