静夜思

愁多酒雖少 酒傾愁不来

≪ いじめ:加害者処罰を効果あらしめるには? ≫  加害生徒の退学なくして「いじめ」証言を得られるか?

2017-09-15 09:07:44 | つぶやき
★ 朝日:(声欄)いじめた側の退学は教育の放棄 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13133444.html?_requesturl=articles%2FDA3S13133444.html&rm=149
・ 投稿者意見の趣旨を要約すると次のようになろう。
 ① いじめた生徒を退学させる措置で予想されるのは、いじめられる生徒への脅迫/嫌がらせ行為が苛烈になる恐れである。また、退学させられた生徒は転校後、精神的打撃で
   いっそういじめ行為が悪化する可能性もある。
 ② 何故いじめるのかの根本原因を探り、是正に努めるのが教育ということであり、退学では自殺防止の解決にならず、教育の放棄に等しい。

読者の皆さんは、「いじめ行為」を巡る被害を減らすため、第三者は一体どうすればよいとお考えだろう? 子供の世界に限らず人間社会に蔓延する「いじめ」自体を無くす妙法はない、という基本認識に異を唱える人は一先ずさておくとして、投稿者が言うような原因追及が本当に可能か? 可能だとすれば、それはいじめる生徒の家庭環境に潜む諸問題への切込みを伴う追及であり、公権力含め、誰に何ができるだろう? 私は、まず此の「原因追及」からスタートすることの無用さを問いたい。

いじめられても自殺しない子供は居る。一方では自殺する子供が居る。だが、其の差を云々することが何らかの解決ヒントや対策に繋がることは無く、「原因追及」同様に無益だ。
大事なのは、「いじめ」を受けていた子供を死に追いやった時点から、いじめた側は致命的な犯罪を犯した加害者となったと認定するか否かではないか? 加害者が未成年だからとか
”いじめは有ったが、自殺との因果関係立証が困難”あるいは”未必の故意在りというレベルではない”から等々、後付けの弁護で、ひと一人を死に追い込んだ重大さを相殺してよいのか?  退学させられた子供の後日がどうなるか? それは本人や親が犯した罪の代償で悩むべきことであり、第三者が心配して差し上げることではないし、教育の放棄でも何でもない。
 因みに、在米経験ありの方ならご存知だが、アメリカの小中学校で「いじめ」はハラスメントとみなし「暴力行為」同様に<スリー・ストライク・アウト>の対象で、3度犯せば
公立私立問わず、即刻退学である。 これはアメリカ賛美ではない。理屈どおりに物事が素直に動く社会である、ということを日本人に私は考えて欲しいのだ。恐らく、それは米国に限らないことも申し添えたい。

 周知のとおり、行為当時は未成年者であっても、殺人者には当人の成人後に及ぶ社会的制裁を与え続けている。例え刑務所には入らなくても、長い悔悟の日々を与えることで被害者遺族の感情に配慮しているのだ。無論、遺族にとり、そのような悔悟が意味を持たないことは重々承知のうえで、である。
 なのに、「いじめ」で死に追い込んだ加害生徒は、公に何の制裁も受けず卒業し、何事もなかったように生きてゆくことを許されてよいのか? 教育委員会/学校/担任教諭などが良心の呵責にさいなまれることは有ろう。いじめた側の両親の一部にも子育ての反省や罪の意識を感じる人はいよう。   ・・だが、たったそれだけか? 

「いじめ」が結果的に殺人という犯罪を招きかねない行為であり、「いじめていた事実」が有ったことを証言させる為にも、退学で加害者生徒が居なくなる保証は必要だろう。今、事情聴取で「いじめ行為」の立証に壁として立ちはだかるのは、証言すれば加害生徒の報復を受ける恐怖だ。 これを取り除かずして、「いじめ撲滅」に実際的な筋道があるというのか?
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