静夜思

愁多酒雖少 酒傾愁不来

≪ 香港非共産派にとっての『本土』意識 ≫   本土=自分たち本来の土地 vs 日本では本州他4島だけを指す

2016-11-05 21:16:18 | つぶやき
* 機動隊員「シナ人」発言と相似する香港「シーナ」騒動 http://mainichi.jp/premier/business/articles/20161104/biz/00m/010/005000c
 この見出しだけでは記事の本質へ直ぐに辿りつけない。 少しお手伝いしよう。
1) まず、日本本土vs(琉球)沖縄の歴史的支配関係を頭に入れておかないと<土人/シーナ/志那>の3つの語で何を言ってるのかさえピンとこないだろう。
2) 次には、「1國制度」というスローガンのもとで英国から香港返還を得た中華人民共和国の深謀遠慮が、時を経て徐々に真相を顕わにしてきた経緯を知らないと、
   香港で闘っている人々が何故いま「シーナ(志那)」という旧い漢語をわざわざ持ち出したのか、その意図に潜むことは判らない。
   台湾に対しても臆面もなく同じ「1国2制度」なる語法を使っている事実を合わせて考えると、私のいう意味はおわかりいただけるだろう。。

香港だけでなく、アモイにも「1国2制度」なる語法が用いられた。其の実態は、経済上の非国家所有形態を大幅に許容しつつ純益はガッチリ中央へ吸い上げるやりかたであり、
政治上の統制もゆっくり時間をかけ、北京政府の指令どおりに動く行政組織づくりを進めている。 其の最たる象徴が香港における<自由投票を前提とした立候補制限なき選挙制度>のなし崩し的否定だ。 それが現実に香港で始まっており、既に「1國2制度」の公約など反故となっている。

こういう近年の流れを頭に入れたうえで、中国大陸「本土」に住む人々の香港に対する見方と、日本の北海道/本州/四国/九州の4島に住む我々が琉球列島を視る目つきには、実は似たものがあるのに気づく。 それは侮蔑に充ちた差別意識に基づく。 香港で闘う人々には此の差別・侮蔑意識が敏感にわかるのだろう。 だから意図的に、戦前の傲慢な日本人が中国人を蔑視した意識で使った「シナ人」を、香港の人々は大陸に住む人に対し逆手に取って使ったのだ。  何と屈折した怒りであり、やりきれない憤りだろうか。
  かかる背景を知らぬまま、大阪府警の若い機動隊員は差別・侮蔑意識に充ちた「シナ」を口にした。此の二人の周囲に、何故咎められたのか、その説明をキチンとできる人物は今でも居るのだろうか? 居るのかも知れない、居たのかもしれない。 だが、誰も二人の発言を止められなかった、結果として。   二人の親は、何を思っているのだろう?  何も思うひとではない?

ここで蛇足を知りつつ。  「シナ=志那」と呼ぶのが何故いけない、などと石原慎太郎のように今も叫ぶ輩が居り、それに同調する連中も絶えないので、言っておこう。
 シナは、<秦>がヨーロッパに伝わり、Chin/chine と発音された音読みから来た呼び名だ。実際、明・清朝の頃はアルファベットで書かれた文字の音(シーナ)に如何なる侮蔑の響きも無かった。ところが、明・清両朝に始まる西欧への屈服が「シーナ」という語そのものにマイナスイメージを与え、侮蔑語へと堕したのだ。 言葉とはそういうものであり、元のいわれなど関係なく、汚されてしまう。 
 ところが、始まりがどうであれ、歴史的原因で貶められるニュアンスを帯びてしまった言葉/語句を敢えて使った瞬間、それは意図した侮蔑表現と相手は解釈する。 それを気づいてか/無意識にせよ、相手にはそう理解されるということは、くち走った当人の言い訳を一切許すものではない。   無知も鈍感も、許されないことは許されないのだ。
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