おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

脳を活性化させるためには

2012-04-28 13:22:09 | 教育・保育
朝日新聞土曜版be「いわせてもらお」に
こんな投稿がありました

高校に入学した息子さん(15歳)が
「クラスの子がみんなおとなしい」と言うので
「猫かぶってるんじゃない?」とお母さんが答えたら
「学校はペット持ち込み禁止だよ」と言った、というお話

これに対しての題名が「癒し」で
「本当にかぶったら可愛すぎる」と副題が・・・


これを読んで、え゛~!と驚いた私

いやいやいや、だって、高校一年生って、受験が終わったばかりの世代でしょ?
それなのに「猫をかぶった」の意味も知らないの?

しかも、それに対してお母さんが
「高校生にもなって『猫をかぶる』も知らないの!」
と不勉強をたしなめるどころか、癒されちゃうの?

これが小学生なら、まだわかるけど・・・

たかが諺(ことわざ)って思う人もいるかもしれないけど
諺や四文字熟語を覚えて、それを会話に使うって
頭を使ってあれこれ考えるから、脳細胞が増えて更に活性化され
刺激を受けた脳細胞が、国語以外の教科や
はたまた勉強以外の分野で、役に立っていくんですよね

別に諺や四文字熟語だけに限らないけどね



昔、浜松医科大の高田 明和教授(脳科学)から、
とても興味深いお話を伺ったことがあります

浜松医科大が、教養科目ということで
物理、数学、国語、社会などの一般科目を学生達に教えていた時のことです

「そんな医師の仕事に直接関係のない科目を学んで何になるんですか?
どうせ勉強したって仕事に関係なければ、いつか忘れちゃうじゃないですか
こんなことに時間を使うより、もっと専門的な教科を勉強したいです」
と多くの学生達に文句を言われたそうです

それに対して「教養は大事だ」ということ以外に言葉が無く
先生達はとても悔しい思いをしていたそうです

ところが、脳について研究を続けていってみると
ヒトは勉強したり、感動したりすると
脳細胞が増えるということがわかってきたそうです

そして増えた脳細胞は消えずにそのまま残るため
例え勉強したり暗記した事柄を忘れたとしても
増えて残った脳細胞を使って
ヒトは様々な場面に対処する能力を持つことが出来る
というのです

つまり国語や社会で覚えたことで増えた脳細胞は
その後、国語や社会以外の場面でも使われるということで
同じように数学の勉強で増えた脳細胞は、そこで培った能力を
他の場面でも発揮するということなのですね

また感動することによって、その感情は心、というか脳細胞の中で残るから
仮に感動した事柄は忘れても、その時の思いはいつまでも残るそうです

だから、よく小さい子を色んな所に連れて行ったり
色んな経験をさせても
大きくなったら全然覚えていないのでがっかりした
なんてことを言う親御さんは多いし
私も高田先生のお話を聞く前は、
「忘れちゃうなら、出かけても仕方ないんじゃない?」
なんてことも考えたことがあったけど

色々な所に連れて行ったり、色々な経験をさせて
その時に感動したり、幸せに感じたら、その思いは残るそうで
その子が大きくなって、たとえ何処に行ったとか、何をしたかを忘れたとしても
感動したり幸せに感じた豊かな思いは
その子の心の中に、というか脳細胞として
いつまでも残っている、ということなのですよね

ということで、そういった脳科学がわかってから
高田先生は学生達に、医学に関係の無い様々な分野の勉強をしたり
様々な経験をするよう、医学生達に話をするようになった
とおっしゃっていました

だから勉強したり、感動する、というのは
ヒトにとって、とっても大切なことなのです


ま、こういう話を聞いたことが、
息子達に中学受験をさせようと思った理由の一つかな
漢字、諺、四文字熟語、地理、生物、地学、算数などなど
中学受験って、ありとあらゆる分野の脳細胞を活性化させますからね

ただその結果がどうなったかについては、
まだまだ結論は出ないかもしれないけど(笑)


ということで、小さい子を持つ、若い親御さんたちに言いたいのは
「たくさん楽しく勉強させて(無理かな?)たくさん楽しい経験をさせて
幸せな思いをいっぱい、子供さんに残してあげることが
その子の人生にとって、とっても大切なことなんですよ」
ということです

頑張ってくださいね

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2 コメント

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Unknown (ルイージ(たんたん))
2012-08-10 08:02:41
 lalaさんこんにちは。
昨晩、たすけさんのコメントへのlalaさんのお返事で、こちらの記事を見つけました。lalaさんの言われていること、「リベラルアーツ」ですね^^。自分は文系だ理系だと決めつける前に(得意不得意はあるけど)、幅広く教養を身につけ自分の糧としたり、可能性を広げたい。気づくのが遅いけど、年を重ねるごとにそんな欲求が大きくなります。

 今回の放射能騒ぎでも、リベラルアーツって大切だなと身にしみました。教養を身につけるということは、他者への想像力を育むことにもなるのではないでしょうか?他者への想像力とは「人をおもいやる」という事。大人として親として、子どもに考えさせていきたいと思います。良い記事をありがとうございます。
ルイージ(たんたん))さんへ (lala)
2012-08-25 14:59:23
お返事遅れてごめんなさい

リベラルアーツかぁ、
なるほど似たような意味合いでしょうね

数学や化学、物理で使う脳の部分と
国語や社会などで使う脳の部分が違うということですからね
だから広く勉強することによって脳全体が活性化し
結局は賢く生きれる、ということだと思います

特に脳全体を働かす訓練をしていると
瞬時に何かを判断しなければいけない場面に遭遇した時
脳全体で考えるから、より良い方法を見つけられるそうです

今回の原発事故での対処などはその典型的な事例ですね
「こうなったら、こうしよう」とか「これがダメならこれ」みたいな
瞬時に様々な判断を下すには
様々な知識と経験が必要だけど
大切なのは「脳の経験」で
脳のあらゆる部分に色々な勉強をさせることが
リスクを回避するのに必要なことなんですよね

ということで、お子さんには
様々な分野の勉強と経験をさせてくださいね
頑張れ、お母さん☆

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