土曜の講演内容を私なりにまとめようとしましたが
とんでもない量で、これは一朝一夕にはいかないと思いましたので
参加できなかった皆さんが一番知りたがっていると思われる結論だけ
まずは記事にしたいと思います
先生が最後に「まとめ」ということで提示してくださった内容です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.ヒト被ばく統計データより
①ヒトでは200mSv以上の被ばくで、発ガンリスクが有意に高くなる
②妊娠8~15週で200mSv以上の被ばくで胎児への影響が現れる可能性がある
③妊娠16~25週では500mSv以上で発育不全等の障害が発生する可能性がある
④1歳未満の乳幼児が甲状腺に、線量率250mSv/年(28.5μSv/時)で
数Sv以上被ばくすると甲状腺がんを発症する可能性が高い
⑤喫煙や肥満などの身の回りにある因子は、
100mSv以上の被ばく線量に相当するがん死亡リスクを与える
2.細胞やマウスを用いた実験データより
①ヒト細胞が放射線の刺激を感知出来る線量は1回照射の場合で数10mGy以上である
②同一線量でも、短期間の被ばくと、長期間の被ばくでは現れる障害の程度が異なる
障害の大きさ: 短期間(急性被ばく)> 長期間(慢性被ばく)
③慢性被ばくでは、500μSv/時以上で、且つ総線量が数Gyを越えると
身体的及び遺伝的(子や孫)影響が現れる(マウスによる実験データ)
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以上がまとめです
その他の細かい説明に関しては
少しずつ記事にしたいと思います
とんでもない量で、これは一朝一夕にはいかないと思いましたので
参加できなかった皆さんが一番知りたがっていると思われる結論だけ
まずは記事にしたいと思います
先生が最後に「まとめ」ということで提示してくださった内容です
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1.ヒト被ばく統計データより
①ヒトでは200mSv以上の被ばくで、発ガンリスクが有意に高くなる
②妊娠8~15週で200mSv以上の被ばくで胎児への影響が現れる可能性がある
③妊娠16~25週では500mSv以上で発育不全等の障害が発生する可能性がある
④1歳未満の乳幼児が甲状腺に、線量率250mSv/年(28.5μSv/時)で
数Sv以上被ばくすると甲状腺がんを発症する可能性が高い
⑤喫煙や肥満などの身の回りにある因子は、
100mSv以上の被ばく線量に相当するがん死亡リスクを与える
2.細胞やマウスを用いた実験データより
①ヒト細胞が放射線の刺激を感知出来る線量は1回照射の場合で数10mGy以上である
②同一線量でも、短期間の被ばくと、長期間の被ばくでは現れる障害の程度が異なる
障害の大きさ: 短期間(急性被ばく)> 長期間(慢性被ばく)
③慢性被ばくでは、500μSv/時以上で、且つ総線量が数Gyを越えると
身体的及び遺伝的(子や孫)影響が現れる(マウスによる実験データ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上がまとめです
その他の細かい説明に関しては
少しずつ記事にしたいと思います
北欧の国でも年間で自然放射線が6~7msvあるところもあるそうですね。
ありがとうございました。
私は、原子核については専門知識を持ちあわせておりますが、生体への影響は素人でして、震災以降、少し勉強してきました。
概ね、自分の知識が間違っていなかったことが分かり、安心しました。
1・・ヒト被ばく統計データより
というのは具体的にはどちらの統計から取ったものですか?。
2・・200mSv以上の被ばくで、発ガンリスクが有意に高くなる
有意に高くなるとは?。具体的に何パーセント上がりますか?。 ICRPの考えだと100ミリシーベルトで0.5パーセント増えると記憶しているのですが、その考えと合わせて考えるとどうでしょう?。(例えば200ミリシーベルト以下だとリスクが上がらないなど)
3・・細胞やマウスを用いた実験データよりから
グレイの単位で計算されていますが、どうしてなのですか?(他意はありません、何分素人なもので、グレイとシーベルトの違いがよく分かりません。同じに考えて良いのでしょうか?。)。
4・・500μSv/時以上で、且つ総線量が数Gyを越えると・・
とありますが、数グレイとはシーベルトに直しても数シーベルトと理解して良いのですか?(とすると本当にものすごい量被曝しないと影響は現れないのですね)
以上です。たぶん平均的な(理系ではない、10数年間理科から遠ざかっている)主婦が抱く疑問かなと思うのですが・・・。お恥ずかしながらこれでも原発事故以降勉強しなおした結果です(涙)。精進あるのみですね^^;。
24時間365日浴び続けるというのが前提ですし
これを甲状腺がんを発症する数Sv(2Sv)にするには
8年間浴び続けなければいけないので
東葛地域の放射線量でそのレベルにするのは相当難しい
というのが正解だと思います
小島先生はどんな方が読んでも構わないとおっしゃってくださったので
興味のある方に広めてください
ただ、送ったPDFは講演で見せてくださった資料の6割くらいで
特に免疫のメカニズムに関する資料が抜けているため
何故低線量だと障害が少ないかがわかりにくいかと思います
この点に関しては私ももっと知りたいので
更に知識を深めたいと思っています
は講演の資料で提示されていますが
大きなものは広島、長崎の被ばく者の長期調査資料と、
チェルノブイリ事故の調査資料が元になっていると思います
「200mSv以上の被ばくで、発ガンリスクが有意に高くなる」
は広島、長崎の被ばく者の長期調査結果です
200mSvで発ガンリスクが1%増加(30%→33%)し100msvでは不明だそうです
このため計算上(グラフに線を引いて)100mSvは31.5%としているようです
「細胞やマウスを用いた実験データは何故グレイの単位で計算されているか」ですが
放射線のエネルギーがどれだけ吸収されたか測る時
ヒトの場合はシーベルト(線量当量)Sv、物の場合はグレイ(吸収線量)Gyを使います
ヒトというのは身体全体の反応で
ヒトの細胞はその一部、物として考えるようですね
「500μSv/時以上で、且つ総線量が数Gyを越えると」も同じなので
SvとGyは人間の場合ほぼ同じ、と考えていいようです
統計の元は広島、長崎の被ばく者の調査を元にしたものなのですね。それは少しですが、調べた事があります。確か1シーベルトで5パーセントのリスク上昇だったと思います。そのデータを元に低量の被ばく(この場合200ミリシーベルト)の確立を計算したものなのでしょうか?。それとも200ミリシーベルトでは1パーセント上昇のデータがあり、100ミリシーベルトではデータが無いから単に比例させたもの・・・と理解して良いですか?。
重箱の隅をつつくような質問で本当に申し訳ありません。考え出すとムズムズしてしまって、答えが分からないと気持ち悪い性格なんです・・・。
グレイとシーベルトにはそんな違いがあるんですね。さらにはベクレルもでてくるからこんがらがってしまいます(笑)。
lalaさんのご説明、分かりやすかったです。本当にありがとうございます^^。
>低量の被ばく(この場合200ミリシーベルト)の確立を計算した・・・
すみません、確立ではなく確率です。
あと、>確か1シーベルトで5パーセントのリスクの上昇・・・ですが、詳しくはガンを発症して死亡する確率であって、単に発ガンのリスクが上昇するというのとは違いました・・・。
そうするともうひとつ質問が増えるのですが、講演会のまとめ資料のデータで、「有意に高くなる」としているのは、単に発ガン率ですか?。それともガンに罹って死亡する率でしょうか?。
たんたんさん、先生からどなたに渡してもいいと言われいるので
もしよければ小島先生の講演の資料のPDFをお送りしますよ
ただメイルアドレスを私に教えなくちゃいけないけど・・・
blog画面左上の「メッセージを送る」でメッセージを送ってくれれば
添付ファイルでお送りします
一通り資料を見てから質問した方がわかると思いますが
ちなみにグレイとシーベルトはこのHPでわかりやすいかと思いましたので参考までに。http://www.aomori-hb.jp/ahb2_08_h07_term.html
今回問題となっているセシウムからの外部被ばくはγ(ガンマ)線ですので、係数x1で見てよいという結論になりますね。プルトニウムが恐れられているのは内部被ばくした際のα線がx20だからかと。少なくともα、β、γ、xの違いを理解すると対応も異なるかと思いましたので参考までに。
この違いは皮肉にも中部電力が丁寧に説明してくれてます。
http://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/nuc_hosha/nuch_chigai/index.html
最後に、セシウム134と137の話は出ませんでしたか?この2つの飛散率と放射率と半減期を踏まえると、東葛地区の放射線量は3年で約半分になるはずなのですが、この話あまり話題にならないんですよね・・・。船橋市などは放射性物質の内訳まで最近アップしています。
(私もPDFいただきたく、メッセージいれさせていただいてよろしいでしょうか)