13トリソミー 陽花の記録

すべての幸せが君のものであれ

Y先生との出会い

2017-03-07 23:37:53 | 陽花の記録
■Y先生との出会い

学習会は口唇・口蓋裂の子どもたちを積極的にサポートしておられる矯正歯科のY先生が講師だった。スライドを使っての判り易い説明で口蓋裂について具体的に知ることができた。口蓋裂は治せる病気だが、口蓋を閉じる手術だけではなく、歯列、食べること、話すこと(発音)にも影響するため、形成外科、耳鼻科、矯正歯科、言語(発音)訓練など総合的で長期的な治療が必要になることを認識させてもらった。

その日、懇親会にも参加させてもらい、ちょうど講師のY先生の近くに座ったので陽花の状況について話をした。「舌根沈下はホッツ床を入れると起こりにくくなる。」と言われた。「ホッツ床?」。口蓋裂をフタするために入れるプレートらしい。こっちはまだよくわからないまま、Y先生が「ホッツ床の型を取りにNICUに行ってあげましょう。」と言ってくださる。「いいんですか?」「まず主治医に相談してみて。」と話はトントン拍子に進んだ。

主治医のN先生に話すと、確かにホッツ床を入れると舌根沈下は起こりにくくなるらしいし、完全に自力で哺乳することで口・顎の発達にもいいだろうということでY先生にNICUに往診に来てもらうことになった。Y先生は慣れた様子で小児科の先生方や看護師さんと協力して、樹脂のようなものを練り、陽花を逆さまにして口の中の天井に押し付けて型を取ってくださった。
 一週間後、陽花のホッツ床が出来てきた。それは陽花の小さな上アゴだった。陽花の口蓋裂は重症で初めは口蓋裂と言われていたのが、いつの間にか「口蓋欠損」(口の中の天井が殆どない)と言われるようになっていた。出来上がったホッツ床を見て、陽花の“欠損”の大きさを思った。同時に、陽花はラッキーだとも。
この時の経験で口唇・口蓋裂の治療には各分野の医師の有機的な連携が不可欠なのだということを実感したのだが、まだまだどこでも治療に詳しくて理解のある先生に出会えるわけではなさそうだった。陽花は初対面のY先生のご厚意で、生後一月半でホッツ床をはめることが出来たのだが、口唇・口蓋裂の子どもたちのトータルな治療のためにはもっと理解やサポートの仕組みが進むべきだと思った。
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