信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

貧しいが懐かしい思い出

2016年12月20日 15時12分20秒 | Weblog
クリスマスに間に合わせようとマゴの毛糸の帽子を編んだ。
毛糸は選ぶのに悩むほど豊富で、輸入品もありとにかく色がきれいだ。

丁度ラジオを聴いていたら、聴取者のクリスマスの思い出という投稿を聞いて
絶対に思いださない自分の幼い時代が蘇った。
60代後半の女性だったが、クリスマスはその当時はなく、お正月に母親が編んだ
再生毛糸のセーターが楽しみだったという。
同じだ。

戦後生まれの小学生時代は福島県の小さな町で育ち、クリスマスという習慣はどこにもなかった。
お正月が大きな行事で雪が降り長い冬を過ごすのだが嬉しく心待ちにしていたのは
お正月に新しい下着や足袋(その当時靴下はなかった)ゴム長靴などがその時に合わせて兄や姉
と一緒に用意された。

お年玉などなかったように思える。手にしたことがなかった。
クリスマスなどはないがお正月に母がセーターやカーディガンを編んでくれた。
戦後のことで毛糸などは何回もほどいて洗って湯気に通し縮んだ毛糸を伸ばし
古い毛糸を配色しセーターに再生してくれる。

新しいのが欲しいなど考える頭を持ち合わせていず、再生されていても母親が編んでくれた
セーターは一冬着たものだ。
今思い出すのは山吹色のカーディガンで手首のゴム編みがほどけていても汚れて
ピカピカになっていても平気だった。

セーターをほどきながら小学生の自分は腕にほどいた毛糸を持たされ母親が毛糸球に丸めていくのが
嫌だった
ちゃんと持っていなさいといつも叱られた。

その当時はテレビもなくラジオしかない時代で夜は早く寝かされちょっとした静かな夜の時間は
親の手伝いをしたものだ。
コドモ時代、母がミシンを踏んで作ったズボンや洋服類は何を着ていたかも思い出せないが
音楽コンクールに着たワンピースだけは記憶に残っている。
嬉しくて眠れなかったほどだ。
今のコドモはこんな思い出とは縁遠いであろう。

自分が育った時代の貧しさは全体が貧しかったから、恥ずかしさもなかった。
母親に感謝する思い出は今になりちょこちょこと思い出すがすでに遅い。

NHKの朝ドラで戦後の神戸のヒロインがありえないと毎回思えるほどきれいな洋服を着ていた。
結局違和感を感じることがストレスでドラマを視聴する習慣は中断した。

自分と同じような年代の高齢者は同じ経験をしているのだなあと、その時代を共有した。
母と同じく自分も子育てに洋服やセーターなどすべて手作りした昭和50年代。

ああもうあの頃と大差がつき時代の変化は人間まで変えた。
手作りしようにも物はあふれ、材質も全く変わった。
朝のラジオでクリスマスケーキが何万もするというのが売れているという
馬鹿な話を聞いてしまった。
価値観の違いか。

コドモを育てていた30代は元気だった。
テレビも見ず夜必死でコドモが寝た後、ミシンを踏み毛糸編みをし喜ぶ顔が見たくて頑張った。
今はだめだ、時間に余裕ができたというのに根気が無くなり目がしょぼしょぼで
手元が見えにくい。
なんてこった。

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2 コメント

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貧しくてもあたたかかった (ろこ)
2016-12-20 23:56:20
こんにちは。
 私も思いだしました。
 やかんのゆげで伸ばした古い毛糸を編み直したセーター。
 袖口がほつれても、着てました。
 母がミシンを踏んで作ってくれた服の数々。
 中学生の時、ピアノの発表会で作った服をリフォームして大学生になったとき、ジャケットとして着たのは私ぐらいなものでしょう。
 今は物があふれていて、手作りしたものより安くて、見てくれがよいものが多い時代です。
 物があふれている今の方が、心が貧しくなったような気がします。
 
思い出は財産 (かもみーる)
2016-12-21 09:17:55
ろこさん、同じ思い出を持っていて、昔は良かったなぁと
思える1ページですね。

モノが無いだけに大事にするという生活で育ち
今はあふれたものをいかに断捨離するか、
両方の時代を生きると心は複雑です。
やかんの湯気は常に毛糸を伸ばした思い出に繋がります。

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