信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

遠い記憶

2013年05月03日 11時16分21秒 | Weblog
近所の富美子さんから松本へ行ってきたのとお土産を頂いた。
その袋の中に可愛らしいモノが入っていた。

台所で使う食器洗いのたわしだという。
たわし
こんなに可愛いのに勿体ないじゃないと言ったら
自分で作ったもので恥ずかしいから…と逃げていってしまった。
1ヵ月くらい流しの前にぶら下げてかわいい~と眺めていた。

ひっくり返しては作り方を模索するがとても自分には作れそうもない。
30年も前は専業主婦で、子供たちの洋服やセーターはほとんど手作りで育てた。
そういう時代だった。
姑つきの家庭だったから要求はエベレストのように高く食事は勿論
生活はできるものは手作りをと夫や姑から求められた。

刺繍もしたし子供のバックはお手の物。
カーテンまで作ったものだ。
それなのに時代の変化と共に、仕事を持った主婦の出来る範囲は限られ
そして子供も独立し自分の人生も2/3が終わっていた。

できるものはこれからやっていこうとの終盤の日々だからと
富美子さんに講習を受けて棒針の手編みを再開した。
増やし目と減らし目の繰り返しで間違えずに20段編み綴じる。
さすが昔若いとき覚えたことはスルスルと手が動いていく。

かくして、今や就寝時間夜中の1時。
1個作るのに1時間半くらい。
夜しか向かう時間はないが始めると面白くて止められない。 

色の配合だけでこのように作品は変わっていく。
その日の気分が配色で心理判断ができるという副産物がある。

作り貯めて欲しいという人にばらまこう。
認知症予備軍には相応しい作業だ。

 
 
 たわしというか、室内に置きたい雑貨とでもいう代物