ブログ仙岩

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大石邦子「冬の青空」を読んで

2017-03-08 09:15:23 | 問題
冬の青空は鳴きたくなるほどに嬉しく懐かしい。・・・5日続きの大雪で、門柱の上にも50㎝程の雪が積もっている。

病院での待合時間に、新聞の投稿歌に出会った。「孤独とはひとりであることではなくてあなたがここにいないということ」飯山市・岩崎陽子さんの歌である。

ざっくりと心に沁みた。私の「あなた」は、もうこの世にはいないが、誰もが人生の途上で一度や二度は味わう孤独のようにも思う。この作者にとっては、恋人か、想いの伝わらない彼か。妻や夫や愛する人を亡くした人か。一緒にいてもいないと同じように心の繋がらない人か。どこまでも想像は膨らむ。

病院から戻っても、この歌が無性に気になって、今は亡き父母兄弟、優しかった人々を思っていた翌日に、一晩で窓の半分ほど埋もれた大雪、ところが、私の玄関にも、私の部屋までも道がついている。

あちこち、さりげなく電話してもわからない。次の日も道がついていた。「まさか、ノリちゃん・・・」高校の同級生で、決して丈夫ではないはずの体である。慌てて電話すると、何事もなかったように、ゆったりと「楽しんでやってんだから」と言うのだ。

恥ずかしかった。亡くなった人のことばかり考えて寂しくなっていた。いつも寡黙な友情を注いでくれている彼女のような人がいるというのに。

そこへ、高校以来親友のタケちゃんから、「クーちゃん、これからはお互いに一年単位で頑張ろうね」冬の青空のような友人たちである。

3.11が目の前に迫る今、津波原発での避難生活、心のケアは目に見えない復興と努力している人の話を聴くと、廃炉作業の進行状況がどうなっているか無関心な人がいかに多いかと・・・。集まることで、心の支えがで生きる勇気がわくはずである。
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