ブログ仙岩

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山下惣一「小さな農業が日本を支える」を聞いて

2017-07-14 07:13:28 | 問題
今朝、明日へのことば「小さな農業が日本を支える」農民作家山下惣一氏(81)のお話をトイレから戻り途中から聞いた。

聞き始めは、棚田を一枚の田んぼにしようと、隣の方の田んぼを譲り受けしてより広くした。が、その田んぼに、藁人形が焼かれていた。驚いて尋ねると、先祖の田んぼを私の代で手放すことの許しをお願いしたとのこと。

田んぼは自分のものでなく、先祖のものと大切に守ってきたものであることを知った。どうして農民作家になったのかとの質問では、父から学問は農業をダメにすると言われ、佐賀県唐津中学の出、せめて通信教育をと、しかし、辞めて長男として5代目の農業一本で、その合間に、太宰治の短編小説を読みあさった。こんなことなら俺にも書けると思ったと。1969年「海鳴り」で農民文学賞、「減反神社」で直木賞候補に。

「ひこばえの歌」では、秋口に飛ぶはえという女性もいたが、刈り取った稲かぶの後から生える稲のことで、写真は昨年いわき市で撮影したひこばえ。

今は女房と二人で山の棚田70アール、みかん畑50アール、ぶどう10アールのほか、村の直売所用に梅、レモン、野菜など多品目少量生産をやっており、田んぼは個人のものでも、水は共有財産で日本農業の土台、公平・平等・和が尊重されないと維持できない集団優先である。

昭和37年生まれの一人息子は、2年間のアメリカでの農業研修後7年間、期待の農業後継者として一緒に農業をしたが、みかんの規模拡大、値崩れで失敗し30歳で転職して今、わが家から車で1時間余りの稲岡市でサラリーマン、「仕送りをしない出稼ぎ」と田植えなどの農繁期に帰宅作業している。

国土に占める耕地面積はわずか12.5%。北海道や八郎潟など一部の地域を除けば日本の農業は自給農業、売るためではなく食うための農業で、家族農業95%、600万戸、30アール以上の農家は180万戸、就農者の半数が高齢者、大型農業では人の顔が見えない。

植物はうそをつかない。世話すればかならずその見返りがある。稲作、リンゴの作詞家山形高畠の星寛治さんとの往復書簡で、農業危機感、揺れる日本の農業現状など、有機農業について語っている。農業の生産は消費者が決めるもの、余計には生産しない家族農業が支えると結んだ。
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