まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

5日目ローマARAPACIS

2017-05-04 14:05:43 | 海外の建築とまち南欧

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なぜかローマにいるのにモダニズム建築に足を運んでしまいます。紀元前につくられたAraPacisAugustea(アウグストュスの平和の祭壇)は2000年の長きにわたって土の中にありました。ムッソリーニの時代に発掘され、アウグスティヌス廟の隣の地に運んで、いわゆるアラパチスがつくられたそうです。そして今世紀になってリチャードマイヤーによって建て替えられました。

 

パンフレットにはマイヤーによって光と影が空間に満ちた素晴らしい建物になったと紹介されています。大切な祭壇を4つの柱と格子梁からなるシンプルな構造体で覆っています。極めて明快です。

光に満ち溢れ、外部空間とも心地よく連携されています。

隅の処理などマイヤーらしいさわやかさですし、細かいところですが、サインも洗練されてよいと思いました。しかしながら、周辺の歴史的環境に対する配慮が足りないとすこぶる評判が悪い建物でもあるようです。確かに周辺とは違和感がありますが、この建物は歴史と時間の積層する祭壇に対して「テンポラリーな覆い」という対比的な装いに徹底しています。そこに歴史に対する設計者の十分な敬意を読み取ることができるように思えるのですがどうでしょうか。

 

高谷時彦記

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