妹の逆襲のあと、私は胃が痛い毎日をすごす。
妹への憎悪、自分への後悔、これからのこと、なによりも整理できない感情に嘔吐をくりかえす。
が、妹はどうだろう。すべてをぶっ壊して晴れ晴れとしている。
集まったメンタルサポーターを前に「何か問題が?」といった風情だ。
何も覚えていないのか、思い出したくないのか全くそ知らぬ顔でいる。
困惑顔の私にはサポーターからの励まし。
ああ、励ましはもうイラン。励まされたくない。
ちょっと見は私のほうが病人である。
訴えるあいてもないまま友人に妹のブチギレシーンを語ると、ひとこと「情景が眼に見える」といった。
そうか、この人もブチキレられた経験者だった。
暴力夫から子供を守り、夜逃げを繰り返し十数年という兵だ。
人生の中でいつ、どんな苦労に遭遇するか、みな違うものである。
彼女いわく、ハラたつやろケド、かんにんしてやり。
大阪弁とはやさしいことばである。
妹への憎悪、自分への後悔、これからのこと、なによりも整理できない感情に嘔吐をくりかえす。
が、妹はどうだろう。すべてをぶっ壊して晴れ晴れとしている。
集まったメンタルサポーターを前に「何か問題が?」といった風情だ。
何も覚えていないのか、思い出したくないのか全くそ知らぬ顔でいる。
困惑顔の私にはサポーターからの励まし。
ああ、励ましはもうイラン。励まされたくない。
ちょっと見は私のほうが病人である。
訴えるあいてもないまま友人に妹のブチギレシーンを語ると、ひとこと「情景が眼に見える」といった。
そうか、この人もブチキレられた経験者だった。
暴力夫から子供を守り、夜逃げを繰り返し十数年という兵だ。
人生の中でいつ、どんな苦労に遭遇するか、みな違うものである。
彼女いわく、ハラたつやろケド、かんにんしてやり。
大阪弁とはやさしいことばである。