北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

またも・・・

2016-11-25 | 珠洲市議会
   

今朝の北國新聞。
市外の方は、あちこちで続く政務活動費絡みのニュースの中で、またか・・・という感じかもしれない。
しかし、珠洲市の皆さんにとっては「なにっ!宴会費計上だと?!!!」と怒り爆発だろうと思う。

多くの皆さんからは、どこもかしこも!どいつもこいつも!と厳しい視線が注がれていることは承知しつつ、少しだけ第三者的な解説をしたい(ちなみにこの記事の中にある「無会派の市議」は私ではありません。念のため)。

ニュースになっている事案の中には、①刑事告発されるような法に抵触する悪質なもの(富山市議会や兵庫の号泣県議など)、②こんな使い方するかぁ!という不適切な使途、③議会の使途基準に沿って計上したが、オンブズマンなどからの訴えで不適切と判断され返還が命じられるもの、あるいは④同じく使途基準に沿って計上したが報道機関などからの指摘で、無駄な抵抗してもマイナスと判断し、訂正、返還するもの、④「記載ミスでスイマセン。訂正します」というものまで、様々なケースのものがある。

先般報道された珠洲市議会の不正計上問題(10月17日ブログ10月18日ブログ10月26日ブログなどご参照ください)は、支払いの実態のない領収書をもとに政務調査(活動)費を計上したということで、額は小さくとも①に近いものだと私は思う。

さて、今回のケースはというと、政友会+無会派の議員1名の計12人が新潟へ視察に行き、後日、バス旅行会社から請求された金額を12人で割り、うち宿泊費8000円の中から夕食、朝食分の2000円は差し引いて政務活動費として計上した(ちなみに珠洲市の使途基準では昼食、夕食は認められていないが朝食はOKとなっている)。
参加者の多くは、あらかじめ2000円を集めているから、カット割りの分は全額政務活動費該当分と思い込み計上したのではないかと思う。
昔はどうだったかは知らないが、少なくとも昨年の時点では全ての議員が夕食は政務活動費に該当しないと認識しているし、ましてやアルコール代はダメだということは知っている。
そんな中でどうして今回のようなことになったのか。
請求書の内訳を見ると宿泊費と並んで宴会費の項目がある。
これを見落としてしまった、あるいは宴会費は一人当たり2000円には楽に収まる額であり食事代負担と混同した、アルコール代は別途追加で集めると思っていた、あるいは頭っから会計担当者を信じて、請求書を確認しなかったなど、様々な原因は考えられる。

そういう意味で「宴会費計上」という見出しに大きなインパクトはあるが、内容的にはミスに近い事案ではないかと思う。

ただし市民の皆さんから見ると、一般会計、特別会計合わせて約190億円、さらに企業会計も含めてチェックする立場にある議員が手元の請求書をちゃんと確認せずに政務活動費を計上したってどういうこと?という批判はあってもおかしくないと思う。

うっかりの原因や、市民の皆さんから様々な声があるとすれば、そこは該当する各議員が説明責任を果たされることと思う。

私も今回の件は他山の石としていかなければいけない。








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