北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

北アルプス国際芸術祭を訪れて ~あれっ!サポーターは?~

2017-07-24 | 奥能登国際芸術祭
   

「なに、これっ?」

   

「これもなにっ??」

という感想は置いておき、視察報告No2は受付について。
作品の展示場所には受付があるところ、ないところがある。
受付のあるところでは、パスポートを提示して受付の人にスタンプを押してもらう。

   

受付のない所は自由に作品鑑賞ができる。
スタンプは置いてあるので観ましたよ!ということで自分で押して、スタンプラリーに応募できる。
場所によっては5時過ぎたらクマが出るかもしれないので入らないでください!というところもあるので注意が必要だ。

   

さて、今回の視察で驚いたのは受付をの担当者だ。

瀬戸内芸術祭では、一人ひとり確認したわけではないがほぼボランティアの人だった。
神戸から週末ごとに来ているという人、高松市内に住む定年を迎えた人、学生、留学生など様々だった。

   

北アルプス国際芸術祭の各作品展示場所にいる人、ちょっと雰囲気が違うので、もしかして・・・と思って聞いてみる。
「市役所の方ですか?」
次々と聞いてみると、皆さん大町市の職員だった。

2日目、実行委員会事務局で運営状況について説明を受ける。
受付を設置してあるところ(20か所)にはすべて職員を配置しているとのこと。
1人のところもあるが3人配置されてるところもあり、一日あたり数十人が動員されていることになる。
サポーターは600人登録されていて、作品制作のときも開会後の運営にあたっても協力してもらっているとしつつも、あくまで運営のサポートのようだ。

大町市議会で芸術祭の問題点を追求し続けている議員からも話を聞く。
職員の動員は延べ2070人に上るとのこと(最終的にどこまで増えるかは不明)。

北側フラム氏がディレクターを務める大地の芸術祭や瀬戸内芸術祭では、全国から多くの若者がサポーターとして参加し、現場の運営の大きな力になっていると聞いていたので驚きだった。

瀬戸内芸術祭などは作品設置数の多いのでボランティアが不足している場合、香川県庁の職員や開催地の市町職員が動員されているという話は聞いていたがレベルが違う。
香川県議会の議会の記録を紹介する。
4年前の第2回芸術祭についてだが、
「職員動員の人件費換算額でございますが、県分が、延べ数で約600人、金額で1,100万円、市町分が延べ2,400人で約4,100万円となっており、計3,000人で、5,200万円でございます。」(2013年12月9日、経済委員会観光交流局長答弁)

延べ3000人といえばかなりの人数であり、決して好ましいとは思わないが、瀬戸内(第2回)は作品数207点、開催期間は108日間、そして香川県庁に加え9つの市町で開催しているので、あくまでサポーターの穴を自治体職員が埋めているという形だ。

大町市の職員数は、病院職員を除くと338人(H26)。
57日間という開催期間で延べ2070人の動員となると、職員個々人にとっても職場にとってもかなりの負担だ。

さて、珠洲市の奥能登芸術祭はどうなるか。
作品展示場所は大町市より多く、職員数は大町市より少なく、病院職員を除くと241人(H27)。
毎日40~50人動員されるとなると大変なことになる。
注視しなければならない。

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