獨協医大内分泌代謝内科 二つ目のペアー
Retraction Watch / 2011.08.27 00:18 / 推薦数 : 1
獨協医大内分泌代謝内科の撤回された4本の論文について
詳しく掘り下げます。
今回は二つ目のペアー
を比べます。
JCP 論文
の論文受理日は、2003年6月27日
掲載許可日は、2003年9月8日
BBA 論文
の論文受理日は、2004年2月3日
掲載許可日は、2004年4月21日
オンライン発表が 2004年5月31日
両論文撤回発表が、2011年7月6日
責任著者は両論文とも同一人物です。
JCP 論文の著者はたった2名で獨協医大内分泌代謝内科
一方 BBA 論文の著者は5名で、JCP論文の責任著者でない方の1名は含まれていません。
さてこの両論文で問題となっているのは、1点のみ。
BBA論文の図5の一部が、JCP論文の図3の一部と同一であること(ありえないのに)。図を再掲します。
両雑誌の編集長が、責任著者に連絡をとり説明を求めましたが、結局十分な回答は、得られず、編集長の判断で両論文とも撤回となりました。
さて、
ここで獨協医大の問題から離れます。
Dr 次元さまのとりあげている
この 二つの図を見比べてください。
明らかに同じ顕微鏡写真を、条件の違う別々の実験結果として、発表しているわけであり、
今回とりあげた獨協医大の例と本質的には同じです。
従って、これらの論文2本とも撤回されても
不思議ではありません。
大将の座を獲得できたかもしれませんが、
舞台はスウェーデンのようだったので、
米国研究不正取り締まり局の管轄外
となり、助かりました。