西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

一般質問神楽編

2017-06-24 00:02:09 | 日記

2、神楽
2-1
次は神楽の質問です、何年も尾八重神楽を撮り続けている神戸の写真家がいます、神楽の時は勿論、それ以外も折に触れ自費で西都までこられ、撮影や取材をされています。
その写真家が神戸元町で尾八重神楽の小さな写真展と民族文化講演会を開きました。
題名は「これはなんだ?」です。都会の人がその写真展を見られた感想は「わからない、でも一度行ってみたい」だったようです。興味はすごくあるのだけれど・・神楽って何?ここで質問なのですが、県や市で紹介パンフレットの神楽の写真等を載せることが見受けられますが、どのような効果を狙って載せておられるのでしょうか

*西都市の魅力である歴史や文化のイメージを視覚的に伝える事が出来る
*神楽は西都市が誇る無形民俗文化財であり、歴史や文化を象徴するものと思う

2-2
神楽は単なる余興ではないです、神楽はその土地の生活形態を現すものだと思います。生きた歴史書といえるかもしれません。
ですから単なる観光の道具だけとして神楽を見ていくのは大切なものを失う気がします。その点、どうお考えでしょうか?

*神楽は「山の神信仰」の神事であり、その認識の元、文化財の保存と活用という観点で取り組んでいきたい

2-3
神楽は生きた歴史であるから、そこからくみ取れることが多くあります。柳田国男が銀鏡神楽を見て発見したことがありますが、それがどういったものだったかを伺います

*柳田国男は、銀鏡神楽が「山の神信仰」、つまり「先祖神」や「狩猟や焼き畑など生業にに関する神」を信仰として舞われていることを発見したと思われる
*猟師は入山、獲物の祈願・解体・慰霊などのため複雑な儀礼や唱え言など行うから、修験者と猟師を同一視していたと思われる

2-4
生業と信仰の関連性の発見ですね、神楽は口伝で伝わったとされています、それは秘密だったから。それが為宮崎の神楽のすばらしさは、より原始的な形、元の形で残っていることだそうです。
そこを十分理解することが、神楽を西都の宝として都会に広める行政を含め我々のやるべき事じゃないかと思っています、でないと神楽を守ってきた地元の人たちと方向性の違いが出てきて、トラブルが生じかねません。如何お考えですか

*神楽は口伝で伝わり、以前は門外不出のものであったと認識しています
*そのことを十分理解した上、地元の意見も聞きながら、神楽を広めるための情報発信を行いたい

2-5
ホテルでの余興として見せたり、テレビ番組に出すために見た目の強調をあおるため編集や、下手すると所作さえ演出したりすることになりかねません。ただ単に神秘的な奥秘境の舞というだけで、都会にアピールされるようになると、神楽の本質を失うことになります、神楽に対する取り組み姿勢を考える必要があると思いますが、如何お考えでしょうか?

*出演して頂く場合には、地元保存会の意見を聞きながら、協議を重ねた上で公演を依頼している
*今後も出演することで神楽の形態が変わり、本質が失われることのないようにしたい

2-6
宜しくお願いします。さてやはり神楽は魅力あるものです、きっと他府県から見に来る方が増加していくと思います、都会の方がテレビや写真じゃなく本物の神楽を見に来られた場合問題になることがあります。今年3月に国の選択指定になった尾八重神楽の件ですが、地元の人が危険を感じていることがあります。それはトイレの問題です、古く床とかべこべこになっているし、人が踏み破りそうでとても危険です、昨年は車のカギでしたけど落として、騒動した経過があります。トイレ自体も小学生サイズなので、とても不便です。トイレの対応を考えて頂けないでしょうか
また尾八重の廃校跡も、尾八重神楽にとって有効な建物と思いますが、だいぶ痛んでいるようです、地元民又神楽を保存する皆さんと利活用を検討して対応して頂ければありがたいのですが如何ですか?

*旧尾八重小学校の校舎や体育館など年に一度の尾八重神社大祭の際に利用している
*トイレ及び建物については、利用頻度経済性など考慮して、検討させていただきたい

2-7
米良山の神楽として3カ年掛けて記録をとられると言われました、その期間中に前向きに検討願いたい要望します。さて今回の米良山の神楽は案内の通り西米良神楽 尾八重神楽、中ノ又神楽が対象ですが、西都には里神楽である穂北、都の郡、岡富などあります、これを契機にこれらもしっかりといろいろな方面、色々な方が例えば社会教育課、地元、保存会、愛好家、民族学、写真家、歴史学などの専門家で多様に調査すれば、西都のいや宮崎の宝となると思いますが、如何でしょうか?

*今回は、米良山の神楽が対象となる、記録作成調査委員会は発足されており、その更正は民俗学・歴史学の専門家、地元保存会もその一員となっている
*他の神楽については、別途時期等を勘案しながら県等の関係機関と協議していきたい

2-8
穂北神楽には古文書や、貴重な面があったりと神楽の歴史等を考えるに重要な神楽です、是非宜しくお願い致します。神楽の真の姿、意味するところを伝えながら、観光としての役割を持たせることが出来るようになるのを望んでいます

 


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