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【Akemi(ハーデス観光)】全10-6

2017-02-09 | スピリチュアル
6「第5ハーデス」

 次に向かったのは第5ハーデス。

青い空に小鳥の声が聞こえ、何処までも広い草原が視界一杯に広がり、
そして空気は澄み渡り一点の曇りも感じられない。というか輝いていて眩しくさえ感じた。

理恵が「今は景色しか感じられないけど徐々に視界が鮮明になってくるから待って下さい」

新見は景色だけ見ても、第4ハーデスとは格段の違いが解った。

そして徐々に景色の中に町並みのような輪郭が感じられた。
二つの大きなドームの輪郭が現われてきた。

次の瞬間どちらか解らないけどひとつの建物の中に吸い込まれるように入っていた。

理恵が「すぐ目が馴れますから」

新見は「馴れるのは目じゃなくて意識ですね」

「さすが新見さん、やはり同調が早いです。今までもそうですけど
目でなく全て意識で視てるの。ハーデス全部を」

「なんで?」

「肉体がないからです」

「なるほど愚問でした・・・失礼しました」


 視えて来たのは石造りの白い集会場のような場所。

新見が「集会場ですか?]

「そうですこのハーデスでもコンサートや講演など行われます。
基本ここのハーデスの魂は、人間界では神と呼ばれる存在ですが、
それは人格神でまだ個性があります。音楽もありますし、演劇や美術芸術も
存在します。仏教で云うならばまだ菩薩界です。

菩薩像を見ても解るように、綺麗な衣を着て綺麗な装飾品を身にまとってます。
肉体意識のある魂が到達できる最高位のレベル。それがここ第5ハーデス。

如来像はそれらを脱ぎ棄て質素になった状態を指します。
それがこの上の第6ハーデスになるんです」

「解りやすい説明ありがとうございます。理恵さんは詳しいですね」

「ツアーガイドですから。ここは何度も訪問して教わりました。
こちらの建物が仏教系で、さっき見たあちらがキリスト系です。

いまの地球系にはその二つの系列があると説明を受けました。
因みに第6ハーデスに行くとそれすら存在しません。」


二人は前に進み始めた、意識体が楽しそうな雰囲気でお互いに同調し合ってるのが解った。

理恵が「あれがこの世界での会話っていうかコンタクトしてる最中。
人間の会話とは全然違うでしょ」

新見が「私には男女の区別がつかないけど?」

「説明し忘れてました。このハーデスからは性別はありません。
便宜上使う場合はあるけど基本雌雄はありません。

今までも肉体がないから本来は性別は無いはずなんだけど、
意識が人間の時の記憶が強いからそういう表現になってるだけ」

突然、ひとりの意識体が接触してきた。

「どうでした?今まで見てこられた世界は?」

突然、新見は恍惚状態になってしまった。単純にその至福感が全身に
感じられ呆然となって何も考えられなかった。

先程の意識体が「刺激が強すぎたみたいです、すぐ馴れます失礼しました」
そう言い残し消えた。

新見さんは感性が豊かな人。こういうタイプはチャネラーに向いてるのに。理恵は思った。

新見が「すみませんでした。突然で心構えが無かったから失礼しました」

「私も初めの頃はそうでした」

「凄い至福感でした」

「解ります」

「正面に視える意識体に、波長を合わせてください」

「何が感じられますか?」

「何かを念じてる?指導中?」

「そうです。ここの意識体は指導を主にしてます。人間界や今まで観てきた
ハーデスの指導。私達人間は目で見たり聞こえたりしませんが、こうやって
必要に応じ適材適所で指導しています。人間的に言うと24時間体制です。

人間って100%自分で考え行動してると思ってますが、こういう意識体が
ちゃんとかげで支えてるの。

例え、現世主義者で無神論で強欲な利己主義者であってもです。

自分で描いたシナリオに沿った人生になるように、いつも最後まで
見守っています。だって自分のことだから」

「ありがたくて胸が熱くなります」新見は思った。

「それとこの存在は見返りを求めません。見返りとは人間界だけの
話しだと思って下さい。人間が意に添わなくても罰を与えません。

昔から天罰が当たると云いますが、あれは自分が自分に与えてるのです。
天罰とは人間が考えた戒めです。

このハーデスの存在は罰を与えるなど人間的思考は持ち合わせておりません。

もし罰を与えるなら人間の80%以上は天罰が下ります。
今まで生きてきて、天罰で死んだ人見た事ありますか?

人間は神の名を借りて制裁をしたり、時には脅してきたの。
最終的には自分の地位を守るため。

でも、私がここで指導をうけた時に全く違うことを習いました。
また、世界は今、変わり目にあるって教えてもらったの」

「具体的に?」

「バージョンアップ」

「本屋さんでもよく見ます。2012年問題だとか、最近はアセンションなど
多く見かけます。あれですか?」

「まんざら嘘でもないけど、そうでもないみたい」

「やっぱりですか」


 そこに別の意識体が接触してきた。

「この世界はどうですか?」

新見が「レベルが高すぎて戸惑ってます」

「そうですか・・本当はレベルって無いのです。意識は宇宙のように
自由なんです。無限です。自分で制限を設けているただそれだけ。
神の元では皆平等、共に同じ」

新見は「どうやったら制限を外せるのですか?」

「はじめから制限がないことを悟ることです」

「私に出来ますか?」

「当然。但し、行動も伴わないといけません。その為に人間をしてるのです」

「そうですね、精進します」また新見は胸が熱くなってきた。

理恵が「新見さんは本当に素直です。スピリチュアルな世界向いてます」

「今日のような体験したら、段々霊性を思い出してきたんです」

「私は何度か来てやっと解り始めたんです。新見さんは凄いです。
解り出すと次から次と解りだします」

「はい、良い経験しました」

「まだ第5ハーデスと第6が残ってますから期待してて下さい」

「このハーデスは何かを作る作業ってしないのですか?」

「基本、創造するのは、どのハーデスもやってます。作り方も幾通りも
あります。直接的なものから間接的なものまで」

新見が「音楽なんて聞いてみたいですね」

次の瞬間、空に音楽が流れ出した。胸に響く音の感覚は、人間界の耳で
聞く音と全く違い、楽器一つ一つの音色がリアルに伝わってきた。

楽器奏者の意識まで伝わるのが不思議に思えた。全体に完璧な調和が感じられた。

理恵が「これは音楽だけど絵も見てみますか?」

次の瞬間ドーム内の一角に移動していた。

「ここが絵や芸術と呼ばれる場所です」

ここは、人間世界でも普通にあるような絵の展示のしかただった。

新見が「人間界のギャラリーと似てますね」

「人間世界がこちらと似てるんです。今に面白いことがあります。
絵の前に立ってみて下さい」

新見は無作為に選んだ作品の前に立った。

「その絵を見て何かを感じてみて下さい」

云われるままに従った。次の瞬間、その絵から何かが伝わってきた。

この絵を描いた意識体がどんな感覚で書いたか伝わってきた。
そしてこの一枚の絵に込めたメッセージのようなものまで感じ取れた。

理恵が「どんな作品にも作者の意識が絵に反映されます。
人間界でもそうですけど」

「この世界って軽い空気感でワクワクしてるけど、でも全てに
意識が反映されてそういう意味では重く感じられます・・・」

理恵が「本当に無駄って無いんですよね・・・完璧。そろそろ時間です
最後のハーデスに案内いたします」

「はい、お願いいたします」
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