スピリチュアル小説

SF・ファンタジー・チャネリング小説

【三色の楽譜】

2017-06-16 | SFファンタジー小説
【三色の楽譜】

 I・N・S出版(株)東京都渋谷区道玄坂にあるスピリチュアル記事
を専門に扱う出版社。雑誌名は『SANGA』

SANGA-2017年秋号に掲載する記事の編集会議をしていた。

その前に、この会社に無くてはならない存在がいる。
リーダーであり自称、審神者(サニワ)名は大越久美子(54歳)

現在でも霊能者や自称悟りを開いた覚者と称する輩は非常に多い。

特にスピリチュアルの世界は目に見えない世界。

それを巧みに操り高額の金銭を要求するというものは後を絶たない。

そういう存在達を判定・査定する人物を日本では審神者(サニワ)と呼ぶ。

いわばばスピリチュアル鑑定人のこと。

大越のサニワ能力は持って生まれたもの、本人曰く「私は生まれ変わる
度にサニワなのね、私の目は誤魔化せません。私と話す霊能者さんは
心してね・・・私に誤魔化しはききませんので・・・」が彼女の口癖。

数あるスピリチュアル系を扱う出版社の中でも、ここI・N・S出版は
大越の認めた内容の記事を扱うことで購読者の信頼度は高かった。

中高生相手をターゲットにした一般受けする記事を書く出版社とは
事情がまるでちがっていた。

が、派手さに欠ける為、販売部数が伸び悩むのも否めない。

本物思考の読者には信頼のある出版社でもあった。それを知る人は他社に
原稿を掲載しないが、SANGAには掲載するという能力者が多いのも事実。

この会社役員には大越という存在がいるからである。


大越が「最近は知っての通りネット社会を好いことに『我こそは本物の
霊能力者・チャネラー・ヒーラー』の類が非常に多い。私の知る限り今が
一番多いと思うの、本やブログなど身近な情報を鵜呑みにしている人間も多い、
これが今の精神世界の現状。

全部がニセ物とはいいません。
でも、私の知る限り本物ほど地味なの・・・彼らは自分を世間に
知らしめよう的な売名的要素がないから。

これ事実よ、その数少ない本物とコンタクトをとって、その本物を
SANGAの読者に紹介してみない?

今までの方がにせ者という意味でなく・・・誤解しないでね・・・
少し難しい企画だけど・・・価値あると思うけど・・・どう?」

相田が「大越さんの言うことは解りました・・・でも、どうやって本物か
否かっていうことを見極めればいいのか解りませんしどうやれば・・・?」

大越が「地位・名誉・金・権力これが絡まないひと。総括した見極めは私に
任せてほしい。とりあえず情報を集めて、その中から厳選して決めましょう」

相田が「今まで、当社がインタビューした以外の方ですよね・・・」

「できればそうしたい・・・とりあえず何人かピックアップしてそれから
人選しましょう。まずはそこから、各自ひとりを目標に情報をとって」


 相田が同僚の樫田に「樫田ちゃんどう思う?」

樫田が「どうって・・・大越室長の云う本物っていう人でしょっ・・・」

相田は「言いたいことは解るけど・・・なんかしっくりこないのよね・・・
その本物って・・・わたし的にはさっぱり理解できないのね・・・」

「そこなのよ・・・」樫田の声が高くなった。

相田は目をまるくして「なに、いきなり・・・ビックリするでしょ・・・
なにが、どうしたの?」

「本物かどうかって漠然としてて、どれを本物というのか?これといった
定義というか尺度ががないでしょ・・・

とくに霊界など目に見えない世界のこと云われてもそれが真実なのか
虚偽なのか?・・・あるいは真実でもどのレベルの世界なのか、我々普通人
にはさっぱり解らない・・・つまり判断基準がないと思わない?」

「つまり、定義を持てということ?じゃあその基準はなに?」

樫田は目を瞑り指を折りながら「お金・権力・地位・名誉に囚われていない人?」

相田は「うん、・・・確かにそれって本物の人ほど縁遠い感じがするね・・・
仮に本物は金持ちではいけないわけ?それも変よね・・・???」

樫田が「そう、でもそれだけじゃ、なにか足りない気がする・・・
そんな人は世の中にたくさんいると思わない?」

「そっか・・・なにか足りないか?・・・」

側で二人の会話を聞いていた後輩の森田が「愛・・・!」

相田が「それ・・・うんなるほどそれかも、モリッチ良いこと言うね」

樫田が「うん、愛か・・・それよ、話しや行動に愛があるかどうか・・・」

森田が「それってどうやって探すんですか?・・・」

樫田が「???だよね・・・モリッチあんたの発言って的を得てるけど・・・」

三人のあいだに沈黙が走った。


 それから二週間が過ぎ各自の経過報告会議が始まった。

大越が「それぞれ経過を報告して頂戴。まず相田ちゃんから」

「はい、わたしは二人の事を調べてみました。まずひとりはジプシー占いを
生業としてるMASANAという女性。彼女は普通のOLとして長年勤務して
おりましたが、5年前に交通事故で臨死体験を経験したんです。

それ以後自分が前世でジプシーの占い師という記憶があり、それまで勤めて
いた会社を辞めて本格的占い師としての人生を歩み始めました。

今では政財界からも相談に訪れる人がいるようです。若干40歳独身です」

大越が「う~~ん。もうひとりは?」

「はい、もうひとりは居酒屋の女将です。生まれつき霊能力があり、子供の頃
近所の墓場に知り合いの幽霊がいて、よく遊びに行ったと話しておりました。
IQが180とかで国立大学を卒業してます。

学生時代アルバイトでやっていたホステスが楽しくて卒業後もそのまま
ホステスを続け、今は居酒屋を経営していて、客の悩みを聞いてあげるのが
日課となっているようです。地元ではそれなりに有名なおばさんです」

大越はその後も、数人からの報告をじっと目を瞑ったまま聞いた。

「モリッチお願い」

「はい、私は皆さんと少し着眼点が違うんですね・・・」

大越が「どう違うの?まず話して・・・」


 「はい、私の場合は覚者・・・つまり悟りを開いた方ではなく、悟りを
開いた三人の人物と彼女が直接会って話したり、指導を受けたりした女性
なんですね、60歳前後と思れるかたで彼女のその話が興味深く思いました」

大越は「具体的にどういうところが興味深いわけ・・・?」

「はい、彼女曰く悟りを開いた人間は猿と人間の違いがある。

同じ、スピリチュアルを語るんでも、人間の立場から語るスピリチュアルと、
人間を超越した立場、つまり悟りを開いた人間が語るスピリチュアルでは、
見解の違いが大きくある。その彼女はそう言ってました。

それと、悟りには三人三様の悟りがあり・・・その悟りにも深さがあるって
話してました。私は覚者もそうですけど、この世で三人もの覚者と知り合いの
その女性に興味を持ちました・・・」

真剣に語るモリッチに大越は何かを感じた。

「うん・・・それだ!・・・」

周りの人間は一瞬理解できないでいた。

樫田が「?・・・どれだ?」瞬間全員がこけた。

大越は「その女性だよ・・・その女性に興味がある・・・考えてごらんよ。
一生涯で悟りを開いた人間に出会えるチャンスなんてそう滅多にある事じゃ
あない。それをその女性は三人の覚者と会ってる。もしそれが本当ならその
女性に眼力があるということ。そう思わない・・・?」

相田は、なるほど・・・そういう捉え方もあるんだ・・・と感じていた。

大越が「その女性と私とモリッチで一度会ってみたいからアポとって
くんない。日時と場所はその女性に合わせるから・・・」

モリッチが「あの~~う。その女性・・・札幌在住なんですけど・・・」

大越が「札幌か~~うん、でもかまわないよ。すぐにアポとりな、但し、
何度も会えないから二日で治まるように予め聞きたいことなど、まとめて
おきなね・・・もし、OLなら土日でもかまわないからアポ頼むよ」

「はい解りました」

大越が「今日はとりあえず解散・・・席に戻って!」


ここは札幌市にあるシティーホテルの一室。大越・森田・カメラマンの
女性と札幌市内在住の主婦、宮内光子60歳が座っていた。

森田が「今日はお忙しい中おいでいただきありがとうございます。
私が、森田です。こちらの彼女が上司の大越です」

「大越です。今日はありがとうございました。彼女はスタッフの山口です。
写真撮影と録音を担当してます。よろしくお願いいたします」

「はじめまして宮内です。今日は札幌まで足を運んでいただきご苦労様です。
私の話など参考になるかどうか解らないのに恐縮です・・・」

三人は簡単な挨拶と雑談を交わした。

 
 森田が「では、早速ですが宮内さんの簡単な経歴でかまいません、
お話し願えませんでしょうか?掲載する際にどんな女性なのか話の流れ上、
宮内さんの簡単な履歴をのせるかもしれませんのでお願いします」

宮内は「ブログにものせてるように高校卒業と同時に、禅の世界に興味が
あって東京に就職しました。幼なじみが東京にいて、そこは鎌倉にも近いから。

日曜日は朝一番で鎌倉に行き、禅寺で参禅するという生活を続けてきました。
もう40年以上前の話しです。時間とお金に余裕ができた時は京都にも足を
運びました。」

大越が「いつ頃からスピリチュアルに興味もったのですか?」

宮内は「高校生の時です。当寺はスピリチュアルという言葉はありません
でした。精神世界ですね。といっても私の興味は禅の世界観ですけど。

禅宗は自力本願なので、浄土門のような他力本願と考えが違ってました。
私の尊敬する歴代のお坊さんは禅宗の僧侶が多かったせいもあります」

森田が「因みにどのようなお坊さんが好きでしたか?」

「はい、一般的ですけど白隠・臨済・道元・一休・良寛・隠元さんです」

森田は「何れも日本を代表する禅宗の名僧ですね・・・」

宮内が「名を残す方は何か抜きん出たところをを持ってるのかも
知れませんね・・・話しを戻しましょう・・・

東京と鎌倉に通い3年ほど過ぎた頃でした。同じ札幌市出身の
幼なじみで、当時大学生の友人が家に遊びに来たんです。

わたしが禅に傾倒していたことを知っていたその友人は、こんな事を
話してくれたんです。

『わたし、お姉ちゃんに連れられて、ある男性に会ってきたんだ。
それが面白い人でさ、Ryoリョウっていう27歳位の人なんだけど、
私と初めてあったのにそのRyoは私の方ばかり視て話すんだよね?

その時は別になにも感じなかったんだけど・・・翌朝起きたら身体がとても
軽く感じられ、何かがすごく清々しく感じられたの。
その時だけじゃないのよ何日も何日も同じ感覚が続くのよ・・・
小悟ってやつかもしれない。バラ色で総てが差別のない世界なのよ・・・』

彼女の眼はランランとしてたの。今でもハッキリ覚えてる・・・

でも、私はその友人がまたいかがわしい霊能者か何かと関わったと半信半疑
だったの。でも話してるうちにだんだん引き込まれる私がいたの、胸の奥から
言い知れぬワクワク感がこみ上げてくるの・・・不思議でした。

友人の話はまだ続くの『Ryoは若い頃・・・といっても小学生の頃なん
だけど。誰に教わるんでもなく禅を組むのが好きな子供だったみたい。

母親もそんな変わった子供だったから理解に苦しみ、Ryoのお兄さんと
お外で遊ぶように言うと『は~~い』と言いつつまた違う部屋で座禅を
組んでるような子供だったらしい。

そんなRyoも中学に入り物思いに耽る事が多くなり、神を意識し始めた
らしいの、ところがなかなか神の声が聞こえず気持ちはすっかりネガティブ
に陥り、気がついたら吉祥寺のとあるビルの屋上に立っていたらしい。


 その時はこのまま死んでしまおう・・・そう決意したみたい。
そして、ビルから飛び降りて死のうとしたその瞬間。

胸の奥で何かが弾け、すべての迷いが一気に解決したらしいの・・・
そう悟りを開いたのね・・・

そのまま涙が溢れて、その場に座り込んで大泣きしたらしいの。
そして娑婆に戻りこんな歌を詠んだの。

すずめが鳴いて すずめを生き
石ころが鳴いて 石ころを生きる

私はこれを聞かされた時、正直いって意味がわからなかったわ・・・
今考えると悟った人の意識状態が小娘に解るわけ無いよね・・・

でも心の奥深くで彼は本物だと実感したの・・・
そしてこのRyoという人に会ってみたい・・・そう思ったの・・・

で、友人に今度会う時は私にも声をかけてほしい、友人は快諾して
くれたの・・・会うまではドキドキしてたのおぼえてる・・・

これが40年ほど前でRyoの場合。


 次に記憶に残る覚者は長崎ののiさんです。

彼は私より20歳年下なの。現在も実在して活躍中・・・だから名前は
いえませんのでとりあえず長崎のiさんとします。

彼はネット上でリンクして知りました。 彼と行動してるKさんという人が
ブログにiさんの行動や言葉を几帳面に紹介してるの、それを初めて目に
した時、直感でiさんも悟ってると解ったの。

iさんは目に見えない世界のことも云うし、商売や多岐にわたることも
正確にポイントを突いて話すこと。話しに無駄がないの。

覚者特有の間合いというかテンポなの。この方も本物と確信しました。

わたし長崎まで会いに行っったのね、そして5日間の講習を受講したの。
最初にネットで受けたイメージと同じだった。好い経験させてもらいました。

Ryoはまだ古典的宗教観、仏教・ヨガ・神道など背負っていたけど、
iさんはそういった形骸化された宗教が嫌いらしいの。

彼の口癖が『価値満タン』という言葉をよく使っていたの」

森田が「すみません・・・長崎の講習はなんの講習なんですか?」

「講習に意味というよりも、私の場合iさんと直接会話がしたかったの、
因みにその時の講習内容は体外離脱のセミナーです」

大越が「体外離脱って霊体を肉体から飛び出すっていうあの体外離脱ですか?」

宮内は「ええ、そのとおり・・・」

大越が「そんなこと出来るんですか・・・?」

宮内が「そこなのよ、人間はそんなこと簡単に出来ない。体外離脱は特殊な
能力を持った人や修行した人のやることかなにかと思いこんでるの。

人間はこうなんだという思いこみ、つまり固定観念がいつも思考をも
限定してるの・・・一般的な常識っていう壁。

彼は、その固定観念を外す術を知ってるのよ。そのための講習なのね、
だから参加者も初めから肯定的だから簡単に体外離脱できちゃうのよ。

十数名全員出来たのよ・・・体外離脱を・・・そんな人はじめてよ」

森田は「宮内さんも経験されたんですか?」

宮内が「そう、私の場合は瞑想してる最中に急に眉間のチャクラを何者かに
両手でこじ開けられたの・・・そしたらその存在が眉間から身体の中に入って
きたのよ、その時その存在の意識が『私とあなたは一体』と伝わってきたの、
次の瞬間私の意識が上に引っ張られ、眼下に座して瞑想してる自分が視えたの。

それからぐんぐん上に上がり今度は下に長崎が視えたの、それからまだまだ
上がり今度は宇宙に飛出てしまったのね・・・」

森田が「なんで宇宙だって解るのですか?」

「だって眼下にはバレーボール大の青い地球があったから・・・
そういう活動を今も続けているのが長崎のiさん。彼も本物の覚者・・・」


 大越が「三人目の方も現在活動中なんですか?」

宮内が「そう、ただし数年前から表には出ないで、どこかで畑を作り
ひっそりと暮らしてると思います。以前本人がそう言ってましたから」

大越が「解りました。では差し障りないような形でお話しください」

宮内が「彼は、Zさんと云います。彼の本を購読して面白いと思ったの。
内容はこう、彼が自宅でタンスの角を曲がった刹那、忽然と悟りを開いて
しまった。それから日常とのギャップがかみ合わず奥さんに理解されず離婚。

その後、道路工事の警備員などをしながら、全国の神社周りしてお清めしたり、
封印を解くという神道系の覚者です。Zさんは教えというよりもお清めや
各地の神社などの封印を解くことを主にやってました。

全国での講演活動を終えて、今は四国のどこかで若くして隠遁生活なさって
ると思います。彼自身のブログが無いので定かではありません。
年齢は50歳ぐらいと記憶してます。
札幌での講演会に5度ほど行きました。夜の懇談会で何度も一緒にお酒を飲み、
個人的にいろいろ話しもしました。やはり覚者特有の語りの間合いがあります。
以上が私の知る三人の覚者です」

大越が「貴重なお話しありがとうございました。私はスピリチュアルな仕事を
紹介する仕事に長年携わっておりますが、正直悟りを開いた人に会ったことが
今だありません。なぜ、宮内さんは三人も知り合えたと思いますか?」

「チューナーかな?・・・」

「・・・チューナーですか?・・・なんの?」


 「最初のRyoさんの時は何処かに半信半疑だったんです。私自身が未熟
だったから簡単に理解出来なかった・・・でもそれは受け取る側の問題でした。

数度会う毎に彼の言ってることが超越してることに気がついたんです。
たぶん少しは理解出来るように自分が近づいたんですね・・・

いくら好い話しを聞いてもそれを受診できるチューナーをこちらが持ち合わ
せないと真に理解できません。私もそうですけど本物かどうかなんてなかなか
判断できません。

例えば、Ryoさんは知り合った当時20台後半でした。
彼は仕事しておりません。一緒に暮らしていた女性が生計を立てて
いたみたいです。

私は、なんで?なんでこの人ヒモみたいなことしてるの?
Ryoって本当に大丈夫なの・・・?と思った時期もありました。
その時のわたしの素直な感想です。

でも、彼には一般的な常識のたぐいは眼中に無いのだと解りました。

彼は、人生を戯れるのが素直にできる人で、そういう境涯にあるからだと
思います。

私たち凡人はとかく世間体や一般常識に囚われているから、Ryoの行動は
理解できないのだと思います。彼とは意識レベルの位置が違うからなんです。

私は仕事の都合で札幌に転勤になりRyoから離れることになりました。

東京を離れて数年後にその友人からRyoの死の知らせを聞かされました。
もうこの世ではお会いできない・・・そう思うと本当に残念でした・・・

話しがそれてごめんなさい。つまり、彼らを本当の意味で知るには、
彼らと同等かそれ以上のレベルにないと本当の意味で知り得ないと
いうことです。

高校生の勉強を小学生では理解できません。理解するには高校生か大学レベル
でないと本当に理解できないのです。

つまり私がいま上げた三人は私レベルの話しです。私より境涯が上の人が
彼らを話したらもっと違う彼らを楽しめると思います。

あくまでも今のわたしのレベルでの話しです。その辺を理解していただいて、
なおかつ私の話を聞きたいと思うのであれば今日中に携帯に電話ください。
明日はひとりひとりの思い出をお話しします。良くお考えください。
今日はこの辺で失礼いたします。

せっかくの札幌ですから大通りのビアガーデンでも楽しんでくださいませ。
いい雰囲気ですよ・・・この時期しか味わえません。みんな平和な顔して
ビール飲んでるのよ・・・その雰囲気が私は大好きなんです。毎年楽しみ」

宮内は少し一方的に話しを打ち切り部屋をあとにした。


 森田が「どう思われます?彼女の話し・・・」

大越が「うん、的を得た話しだと思うよ。的確に分析してるし、普通こういう
話しになると情が入った話し方をする人が多いのね。たとえば、すごい人とか
大きい人や怪物みたい・・・などそういう表現が多くなるの感情流入した話し方。

でも彼女はさすが見極める眼をもってる。三人も覚者を判別したんだから・・・
そのへんの宗教お宅と視る眼が違うよ・・・」

森田が「じゃあ、さっそく彼女に電話しましょうか?」

「うん・・・そうして・・・」

森田が「今お会いしたI・N・S出版の森田です。大越と話したのですが、
森田さんのお話が是非聞きたいので、もう一度明日お越し願いたいのですが・・・」

宮内は「わかりました。明日の朝10時に部屋に伺います。それでは・・・」

「アポとれました」

大越が「了解、じゃあこれから大通りビアガーデンに三人でいこうか・・・」

「さんせ~~い」

 
 三人は土曜の夕方に大通りのアサヒビールの会場で空席を探していた。
会場内で彼女たち三人に手を振る女性を目にした。

それに気がついた大越が「あっ??・・・森ちゃん・・・あれ・・・」

二人も指さす方を見て同時に声を出した「ウソッ・・・!」

そう、三人の視線の先には今しがた別れた宮内が大ジョッキーを片手に
満面の笑みを浮かべて大きく手を振っていた。

大越が近寄り「宮内さんもいらしてたんですか?・・・」

「そう・・・帰ろうと思いそこの前を歩いていたら、足が勝手にこちらに
誘導するの・・・気がついたらジョッキーを持ってたというわけ・・・」

四人は仕事を離れ二時間ほどビールと戯れた。

別れ際に大越が「宮内さん、今日はとっても充実した一日になりました。
あなたは本当に貴重な体験をなさいました。その貴重な体験を是非読者に
伝えたいと思います。明日は限られた時間ですけどよろしくお願いいたします。
ありがとうございました」

「いいえこちらこそ田舎者の拙い話し方で恐縮してます。明日もわたしの
戯言にお付き合いください・・・よろしくお願いいたします」

森田は大通公園の上空の月までもがほろ酔い気分のように思えた。



すずめが鳴いて すずめを生き
石ころが鳴いて 石ころを生きる

 宮内が「昨日はごちそうさまでした。楽しい時間を与えていただき
感謝します。ありがとうございます」

大越が「こちらこそ、宮内さんと知り合うことが出来て嬉しいです。
仕事を離れて楽しい時間を共有でき幸せです。ありがとうございました」

森田が「ご苦労様でした。楽しいお酒でした・・・大通りビアガーデン最高です。
あんな美味しいビール初めてです。また機会があったら行きたいです」

宮内が「あれはチャリティーのイベントなんですよ。長い歴史があるみたいです」

森田が「そうなんですか・・・もっと飲んでおけば良かった・・・」

部屋は昨日の大通りビアガーデンの時のように和んだ。

大越が「早速ですが今日私たち帰省します。昨日話された三人の詳細を
お聞かせください・・・」

宮内が「はい、ではRyoさんから話しますね・・・もう40年前なので
多少話しが前後するかもしれませんが・・・勘弁して下さい」


 「あれは、私が21歳のころです。昨日話したように友人がRyoの
自宅に連れて行ってくれました。部屋には既に5人の若者が座っておりま
した。Ryoと面識がない私はジッと部屋の雰囲気をよみながら座ってお
りました。薄暗い部屋を包む香の臭いが心地よく感じられました。

すると一人のインドの服を着た細身の髪が長い男性が現れたのです。
そうRyoさんです。男性の雰囲気からすぐわかりました。

『待たせたね・・・』第一声でした。

先に来ていた若者の質問に的確に答え私の番がきました。

Ryoが『君、なにか聞きたいことは?』

私は「自分が知りたいです。自分を知るにはどうすればいいですか?」

Ryoが『きみ、生年月日は?』

「32年4月16日です」

「Ryoは初めての人を視る時に生年月日を聞くんです。生年月日に意味が
あるのではなく、ふだん名前を聞かれる行為は即答できます。
考えずに表面だけで答えるからです。
でも生年月日は聞かれ慣れてないので、一度の深くに意識を向けるんです。
その時にRyoが一緒に意識に入り込み、相談者を透視するようです」

Ryoは笑みを浮かべながら『悟れ・・・悟ればわかる』それが返答でした。

私は速攻で聞き返しました「悟るにはどうしたら良いですか?」

「そしてここからが衝撃的なことが私に起こったの・・・
私はRyoの目をジッと凝視したの・・・お互い沈黙が走ったわ・・・」

Ryoは軽く笑みを浮かべ「お帰り・・・」そう言ったの・・・
私はまったく意味がわからなかった・・・

Ryouが『お寺を幾つも廻ったのかい?真面目に座ってたんだね・・・
もう大丈夫だよ、ここに帰ってきたから・・・お帰り・・・』

「禅問答のよう・・・また意味がわからなかった・・・」

いきなり『君・・・堅いよ・・・マリファナでも吸ってみるか?』

「はい・・・」なにも考えずに即答しました。

『よし、そっか・・・どこに置いたかな~~~』Ryoは部屋の棚の方に
視線を向けていた。

『あっ・・・切らしてたごめん・・・』

「これは後、解ったことなんだけど、Ryoは私を試したということだった
ようです」

大越が「なにを試すのですか?そのへん具体的にいいですか?」

「私の真剣度。マリファナなんて初めから家には無いの・・・違法の
マリファナを吸って法を犯してまで、私が真理を知りたいのかどうか・・・
私に覚悟があるかどうかを試したかったのね・・・
又は、社会常識や既成概念に縛られている私を解き放したく思ったのかしらね。
私が簡単にハイと返事したもんだから、拍子抜けしたのかもしれない・・ふふっ」

また、二人の間に多少の沈黙がまたあったの・・・Ryoの顔を凝視して
直ぐ・・・一生涯忘れないあれが起こったわ・・・

胸が急に熱くなりはじめ・・・張り裂けそうになったの・・・

そして呼吸が乱れ頭が真っ白になった。恍惚状態になったの。

どのくらいそうしたか定かでない、Ryoの視線は覚えてるけど。

その後、みんながなにを話したか全然覚えてないの、
というよりその時の私、正直みんなの話はどうでもいいことだった。

自分のことで精一杯。とにかく早く帰宅して瞑想したい。

その時の率直な感想でした・・・

帰り際にRyoが『いい夢視な・・・あしたの朝は明るいよ・・・』
そう言ってたのを覚えています。


 翌朝は眩しい朝だった・・・総てが輝いてるの・・・生きているの・・・

完璧だった・・・木々や草・鳥も総てが生きているの呼吸してるの、

電車に乗っても総ての人がみんな生きてるの・・・伝わってくるの・・・

嬉しさやワクワク感が止まない・・・しばらくつづいたの・・・一週間ぐらい。

でも、しだいに普通にもどり気がついたら、頭の中が今度は真っ白・・・
五里霧中・・・自分がどこにいるのか何をしたいのかさっぱり解らない。
全然問題がないの。この世のことはどうでもよかった・・・

その状態は十数年続いたの・・・徐々に普通に馴染めてきたけど時間がかかった

その間に会社の転勤で札幌市に戻り、今の主人と出会い結婚し子供を授かったの。

結婚生活はそれなりに楽しさも葛藤もあった・・・当然よね。


 あっ、わたしごとでごめんなさい。つい自分のことばかりですみません。

話しを戻すね、Ryoとはその後何度も会ったし、吉祥寺で彼行きつけの
居酒屋に酒を飲みにも何度か行ったのよ。かれは酒が好きなの、なかなか
酔わないけど酔った時のRyoも面白いのよ。あなた達はRyoのそういう
エピソードのほうが興味あるのかもね・・・」


 森田が「どっちも興味あります。覚者としての彼と、人間としての彼も」

宮内は「彼はいつもすべてと同一線上なの、区別無いよ・・・
みんなに話してる時も、居酒屋で酒飲みながら話す時もみな同じ。
聞く側が勝手にシチュエーションで分けてるのかも・・・

それとRyoのなにが聞きたいのか言っていただけると、さっきみたいに
脱線しないですみますけど・・・」

大越が「法話っていうか、みなさんに話されてる内容でこの辺はRyoさん
らしい表現とか言い回しってありますか?」

「はい・・・これはよく言ってたことなんだけど、Ryoの言うことは
あくまで相談者個人に対しての生きた言葉。だからおなじ事を聞いても、
人によって逆説めいたことを平気で言うの」

大越が「??・・・う~~ん・・・?・・・・つまり?」

「その相談者にとって今一番大事な言葉を的確に話す、その人だけの
その場に必要な大事な言葉をその人だけの為に話す・・・」

森田が「もっと噛みくだいてもらっていいですか?」

「相談者と関係ない人が彼の話をそのまま鵜呑みにしてはいけないということです。
今、必要なのはその相談者だからです。その人の為だけに必要な言葉だからです。

相談者個人にとって一般世間と逆説であっても、今本人に必要な言葉ならその
逆説を平気で使うの・・・それがRyoさん」

森田「嘘も方便みたいな?・・・」

「そう・・・そして彼には嘘なんていう意識は無いと思いますが・・・」

森田が「また解らなくなりました・・・」

「つまり、悟りを開いた人間は、善悪や社会常識・などの概念は超越した
ところにあるの。囚われのない世界観。ある意味で本当の自由。
最後に話すSさんは、悟りを『鎖取』とか『差取』と表現してたの・・・
なるほど上手な表現と思ったよ・・・」

森田が「とても解りやすいです・・・すっきりです」

「Ryoはある時、彼女にたばこ買いに行くと言って、インドにフラッと
行ったことあるの、インドの場所は忘れたけど水辺の景色を見て佇んでると
遠くにRyoとまったく同じ人物を目撃したらしいの。

Ryoはすぐ声をかけてその存在を追いかけたらしいの、そしたらある
寺院に入ったらしい、後を追って中に入るとそこにあるヨギが座っての。
その方の上にある額に目をやるとその絵は、伝説のヨギと呼ばれた存在で、
その絵とまったく同じ人だったと話してた。

そこでRyoは修行をして人間では最高のレベルに到達したと話してました。
そのへんになると正直わたしでは理解不能です・・・」

大越は「興味ある話しですね・・・Ryoさんにお会いしたかったです」

「その後、私は不定期ですけど数度会いました。その辺りからわたしは仕事で
大阪に転勤され札幌に配置換えされて退社しました。

Ryoさんとは電話で数度話しましたがお会いしてません。

知人の話だとRyoは都下で活動をし、活動と言っても話しの解るお兄さん
ていどのことで、彼には組織や団体を作る意思はなく晩年は自ら即身成仏
したと噂されたみたいですが、当時を知る人とは付き合いがないものですから
今となっては定かではありません。

ひと言でRyoさんを表現するなら・・・戯れの自由人・・・でしょうか。

あくまでもわたしの評価です・・・
ごめんなさい彼を評価などとおこがましいです。というのが率直なお話・・・

わたしのレベルで彼を評価しようとすると、彼が小さく限定されるので
彼の著書も数冊ありますから是非購読されて下さい。是非お勧めです」

大越が「ありがとうございました。宮内さんも好い体験なさってるんですね
勉強になります。次は長崎のiさんのお話しをお願いできますか?・・・」



 ワクワク気分で価値満タン

 宮内が「はい、今度は長崎のiさんですね・・・
ズバリ、彼は宗教が嫌いです。宗教臭い表現が苦手とも言っておりました。
宗教のような自由な人の心を縛るような行為が嫌みたいです。

宇宙人(高次元の自分)とチャネリングして私たちに話しをしてくれます。

彼は子供の頃から異世界と交流があり、現在は実業家でもありスピリチュアル
の面から企業カウンセラーや個人セミナー・ヒーリングもしております。

数年前、ネットでiさんを知りました。
話の内容からすぐに本物と確信しました。是非会ってみたくなり長崎で
5日間のセミナーが開催された時に参加しました。
セミナーには全国から十四名ほど参加者がおりました。
そのセミナーとは体外離脱のセミナーです」

大越が「・・・チョット待ってください・・・体外離脱って俗にいう
幽体離脱でよね、そんなセミナーが実在するんですか?
危険はないのでしょうか?」

「はい、ごもっともな質問ですね。でもアメリカでは昔からあるんです。
iさんも数年前アメリカでそのセミナーに参加され、覚醒されたようです。
因みに現在でもそのセミナーは継続してやっておられるようです。

但し、そこは体外離脱が誰でも出来るという保証はありません。 

ですがiさんところは体外離脱が出来ない場合は全額返金します。
違いは、絶対的な自身をもってるところ・・・当然全員が出来ました。

私は昨日お話ししたように宇宙空間に飛び出す経験をしました。
寝ていたのでは?と言うかたもおりますがその時私は瞑想に入り直ぐの
出来事でした。座っている自分を上から視ているという強烈な体験でした。

アシスタントメンバーのひとりK君という方がおられて、iさんとは
アメリカのセミナーに同室されてたみたいで、K君がビジョンが視えない
と悩んでいたのをiさんが助言をし、視えるように手助けしたのがお付き
合いの始まりのようです。というか前世からの因縁ですね・・・

その後、塾の経営者だったiさんの助手も兼ねて長崎に移住し、二人で
活動したのが会のはじまり。その後iさんの幼なじみのYさんと三人で
セミナをはじめた。 その数年後に札幌から参加したのが私でした。


 iさんがRyoさんと違うのは目に見えない世界の話しも交えて
心・身体の話し、経営の話しなど多岐にわたって語るところかな・・・

Ryoさんは霊界の話しなど会話の流れ上、時折はしますが基本的には
しません。何故なら『霊界の話しをしても、みんなは視えないだろ、
視えない話しをしてもしかたがないよ・・・』というのが理由みたいでした。

iさんの場合は宇宙人とのチャネリングが原点のような人だから、高次元の
話しや人の体内に体内離脱して治療をしたり、相談者のガイドと会話をして
適切な言葉をかけるなど、彼のやることは制限がないの・・・

個性の違いというか表現のしかたがこんなに違うんだと実感してます。
これから話すSさんもまた独特な個性です。でも行き着くところは皆一緒。


 iさんが小さい頃に母親が亡くなったそうです。幼少の頃は貧乏な生活を
していたようです。そのころから異世界の存在を頻繁に視たみたいです。
友人達もiさんの家はよく幽霊が出ると評判だったみたい」

大越が「年齢はお幾つぐらいなんですか?」

彼の年齢は私より20歳下だから今40歳です。この世界は年齢はまった
く関係がないけどね、因みにRyoさんが悟ったのはは10歳代でしたから。

iさんがなぜ塾をやっているのか興味があり、わたし聞いたんですね、
そしたら『僕の尊敬する人が塾の経営者だったんです。だから僕も塾を
開きました』そう言ってました。

他にも、なぜアメリカのセミナーに参加したのか訪ねました。
『僕に、エドガーケーシーとエーモンがアメリカのセミナーに参加する
ように指導してきたから行きました・・・』そういう答えでした。


 体外離脱セミナーに参加した時の話しをしますね。まず、私がセミナー
に申し込みする前にある夢をみたんです。
その時点ではセミナーを受講する予定も考えたこともありませんでした。

『今の仕事仲間と二人で川岸を上流に向かって歩いていたんです。
途中で滝に行き当たったのね・・・そこで仕事仲間とは別れたの、
次の瞬間私だけ滝の上に移動してたわ。

そこは広大な草原だったの・・・遠くに白い救急車が一台確認できたのね、
また場面は変わり、その車の中に私が移動したの・・・そして歯医者の
診療台みたいな椅子に私が座っていたの。

そしたら医者風の神様が立ってるの、その横に二人の看護士(女性)さんが
立っていた。私は患者だからこれから治療を受けようとしてるの』そこで
目が覚めたの・・・

当時彼らは『宇宙から来た医師団』と自分たちを表現してました。
それで、わたしは長崎に行ってセミナーを受けようと決めたのわけ。

当日、札幌市の家を早く出て、午後一時までに長崎の会場に着いたの、
受付を済ませたらiさんが私の所に寄ってきて『iです』そう言って
握手を求めてきました・・・握手したその手がすごく印象的だった・・・

とっても大きくてふくよかなの、わたしも負けないくらい大きな手だけど
握手交わしたときは、お互いの手と手の空間が凄く大きく空いたの・・・

初めての体験だった。たかが握手でこんなに語るなんておかしいでしょ、
でもそのくらい衝撃的な手だったの・・・iさんの手・・・

まずは、各部屋に荷物を置き大広間に集合したの、その大広間がこれから
最終日まで使用する部屋なの。

軽く身体をほぐし、二人対になって相手のオーラを触ることから開始したの、
相手のオーラは生暖かく軽い弾力が感じられたの・・・

外に出て公園の木のエネルギーも感じたりしたの、ふだんそんなこと経験
してないけど、あのように参加者全員が肯定した考えの場合はちゃんと
出来るのよ・・・あの空間のエネルギーは独特ね、なんでも可能にしちゃう。

夕食後、また二人対になって今度は相手の前世を視ることになったの、
そしたらちゃんと相手のビジョンが視えるのね・・・

私の相手の男性は前世が武将でお城も視えたの、それと磯舟ぐらいの船が
視えたのね、景色が変わり西洋のお城も視えたの、それを伝えると以前
にも同じ事云われた経験があると言ってたわ。

因みにわたしはどうですか?ってその方に聞いたのね・・・

答えはこう『わからないです・・・』だって・・・残念さん・・・

それからセミナーでは意識の形やオーラの視方や色んな事教わったの、
そしてセミナーの本題、体外離脱・・・何回かに分けてやったんだけど
昨日、話した私の体験が鮮烈に覚えてるの宇宙は完璧に思えた・・・

母親の子宮内とおなじ波動だった。

 セミナーの印象はずばり肯定することで、なんでも可能になると実感したの。
通常、すぐに出来ないとあきらめたり、これ以上は私には無理と勝手に
心のリミッターを自分自身に付けてるのね・・・あれが間違いなのよ。

彼たちはそれがないの・・・だから体外離脱も当たり前に出来るという前提で
セミナーを開くし、受講者もみんな肯定してくるから結果的に出来ちゃうの。

そのことを痛感しました。あの調子で彼らはどんどん経験させること
出来るんだと思うの。iさんは本物の指導者ね・・・わたしより若いけど
尊敬してるの。

あっという間の五日間だったの・・・やはり記憶に残るセミナーでした。
ひとことで表現するなら『制限のない人』かな・・・なにか質問ありますか?」


 森田が「iさんは今でも活動なさってるんですか?」

「はい、最近は、ヒーリングで病気を癒したり、ヒーラー育成のセミナーを
東京でやってるみたいです。ただしヒーリングは無償です。
ボランティアでやってるみたいです。あとヨガ教室と加圧トレーニングなど
です。彼は『僕は起業家です』と言ってます」

森田が「一度お会いしたいです・・・」

「ああ、とっても気さくな方ですよ、スタッフの方達も・・・ただ取材と
なるとどうか解りません・・・あれだけの方でも本の一冊も出してませんから。
売名行為はしない方ですから・・・でも自身満々です。

たぶん彼の辞書に不可能は無いと思います・・・宇宙にある情報は全部
知ってる方だと思います・・・」

大越が「奥さんや子供さんはおられるのですか?」

「普通に奥さんも子供さんもおりますし、ご健在ですよ・・・」

「これからはiさんのようなタイプというか、宗教に囚われない表現が
主流になると思いますね。宗教を壊すというか超えるというか・・・
これも時流なんでしょうね・・・
これから地球に生を受ける子供達が楽しみです。新人類が・・・
あとiさんについての質問はありませんか?つぎはSさんの話しをしましょう」




 世界はじつに上手くできている

 宮内が「最後に紹介する三人目のSさんです。私が彼の著書を読で
ネットで検索してると、たまたま札幌で講演会が開催されることを
知り出席しました。その時が初対面でした。

Sさんは現在40歳ぐらいの男性です。札幌での講演会に4回行きました。
講演の内容は宇宙のこと、地球の歴史やそれに関わる偉人のお話しです。
後半は日本の神社をまわった時の、お清めや封印解きの話しなど神道系の
話しが多かったですね」

森田が「Sさんは、神主さんとは違うんですよね?」

「そう、神社の話しになると神主さんのような話しになるけど、仏教も
キリスト教の話しもします。行き着いた人は宗教へのこだわりはそんなに
無いように思います。

じぶんの前世の記憶にあることは鮮明に正確に説明しますし、宗教に従事
してる方が聞くと耳を覆いたくなるような裏話しもしてました・・・

基本的に彼は人間の心のあり方だとかはあまり話しませんでした。

聞いたら答えてくれたとは思いますが、質問する人も少ないように
思いました。
彼はそういう役目で生まれたのではないと自覚していたと思います。

そのへんが前者の二人と違うところだと思います。

性格的には温厚です・・・というか三人とも温厚ですけどね。
覚醒するとそうなるようですね。大体そんなところでしょうか・・・」

大越が「エピソードてきな話しはありませんか?」

「ええ、講演会は一方的なお話ですし、飲み会も各自個人的な質問が多いので、
いろんな話しは耳に入りましたが、他人のことなので忘れました・・・」


 大越が「では質問を変えます。宮内さんはお三方の覚者と出会われた
わけですけど率直なところどう感じました?」

「?・・・どうというと??質問の意味が・・・?」

「三人をひと言で表現すると・・・と言いたかったのすみません・・・」

「そうですね・・・あくあで私個人の見解ですけど・・・
Ryoさんは真の自由人ですかね・・・覚者は自由人ですけどみんな家族や
組織を持ったり、どこか俗世に足を着けてる感がありますが彼は自由と
感じます。無責任という意味ではなく囚われないという意味です。

iさんはスピリチュアルの天才でしょうか・・・制限がありません。
企業人でもありチャネラーでもありヒーラーでもあります。
世が世ならひとつの教団・・・いや新宗教を作っているでしょうね・・・
本人は宗教大嫌いですけど・・・

Sさんはお清めと祈りの人でしょうか・・・

つまり、三人三様で比較にはなりませんが、共通してるのは制限のない自由人
でしょうかね・・・お三方ともこの世を楽しんでます。素敵です・・・」

森田が「そういう宮内さんもお三方を見極めた目を持ってられますから、
私たちから見ると凄いと思いますけど・・・」

「見性経験が二度ほどあったのと、どこにも属さないのでニュートラルな
偏りのない目を持ってるのかもしれません。

でも、お三方のほんの一部しか理解出来ていてないと思います。
 
何度も云いますがRyoさん・iさん・Sさんはあくまでも、わたくし
宮内から見た三人です。わたしの見解にすぎません・・・

例えば、覚者が人間として、一般我々が猿と例えたなら、
人間の世界観を猿が批評するのはおこがましい話しです・・・」

大越が「いや貴重な話しでした。我々は悟りを開いた人間は宗教者のように
長年修行を積んだお坊さんや、行者のさん達の話しだと思っておりました。

でも、宗教者以外でも覚者は居るんだということを読者に知らせたいと、
今は思っております。それだけでも宮内さんのお話は本当に為になりました」

宮内が「昔と違い現代は、宗教者以外の方のほうが興味ある存在が多く
いると思いますけど・・・わたしは縁のある方とお会いしたまでですが、
ネットを観るとすばらしい方は他にもおられますよ・・・
これも時代でしょうか・・・」

「時代といいますと?・・・」

「もう既成の宗教等にすがる時代ではないということです。
ある意味宗教は合法的な権力です。地球の歴史が物語ってます。
残念ですが事実です。もうそのような時代ではありません・・・」

宮内はそう言いくくりホテルを後にした。
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