1031ビジネス・コンサルティング

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寺島実郎氏の講演会

2011-05-28 16:50:40 | 独り言
寺島実郎氏の講演会に行ってきた。

TVなどで以前からデータに裏付けられた的確な提言をされており、今回どのような震災復興に対するお考えをお持ちなのか非常に興味を持ったからである。

震災後の日本人の心の変化を、ご自身が依然講演された「空海」や「親鸞」の現代にどう生きるているかについて触れながら、話の導入を持って行かれた。

実際、心のよりどころをどこに置けばよいのか、迷う人も多いと思う中で、非常に示唆に富んだ導入であった。

一番興味を抱いたのは、震災復興と原発への考え方であるが、現在の日本の貿易統計から日本が今アメリカではなく中国と取引額が逆転していることから、東北地方や日本海側の港の重要性を説き、太平洋側と日本海側の両面の復興を提案されたのには、非常に共鳴を感じた。

小生は以前のBLOGで触れたが、東西にまず分けること、その中での相互補完関係のあるサプライチェーンを築くことを提案したが、更に太平洋側、大西洋側で相互補完関係を構築すれば、経済上の課題はひとつ解決されると思う。

それはサプライチェーンの完全補完体制の構築になる。

寺島氏は首都圏の分散体制についても触れられ、地盤の強固な「那須」に機能分散させてはと提言されていた。

カミオカンデなどの施設同様、情報管理中枢等はそうした場所に設置すべきであろう。

さすが寺島氏だけあって非常に広い範囲からいろいろな提言をされていた。

原発についてどうであったか。

小生は原発反対派であるが、彼は実利派、現状すぐに止めるわけにはいかないだけでなく、原発大国の中で唯一原爆を持たない国の役割として、安全安心な高い技術力を世界に示す役割、また抑止力として高い技術の維持のためにも原発と共生する必要性を訴えていた。

軍事力転化への情報収集のためIAEAは日本を監視しているようであるが、日本の技術力の維持のため、つまりは経済大国の一員として認識し続けてもらうためにも必要ということである。

中国をはじめ多くの国が原発をまだ開発しようとしている中で、日本だけが止めても災害はよそから降りかかってくる可能性がある。

原子炉がなければ原子力に対する技術力が維持できない、もしくは技術力を高めることができない、それなら維持しながら安心安全で高い技術力を他国に伝えようという論理である。

原発反対派として、ただし国力の維持には賛成派として、微妙な提案ではあった。

経済立国としての位置づけが、どんどん失われていく現在、震災が拍車をかけなければよいのだが、サプライチェーンへの世界的組み合わせを維持しないと、いくら良い商品を作っても世界は買わなくなる。

アジアシフトの物流は、中国がリードするということは、どこを拠点に日本はかかわっていくか、このままだと空も海もいつの間にか他のアジアの国にとられてしまうような気がする。

全てにおいてハブ化を失いローカル化しそうな日本の現状、大所高所からの提言は素晴らしかったが、国がどこまでこうした提言を生かしていくのか、心配にはなる。

最後に聞きたかった電力行政については、自然エネルギーの開発等ベストミックスが必要ということは語られたが、東西の周波数の違い等細部にわたる提言は時間の関係もあり聞けなかった。

ともかくこれからの日本がどうあるべきか、一つの考え方としてまとめる非常に良い機会であった。

6月に入って寺島氏の講演会が首都圏でもある予定なので、皆さんもぜひ参加しながらこれからの日本がどうあるべきか、その中での自分の役割は何かなど見直していただきたい。

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キーワード
サプライチェーン トミックス 自然エネルギー 日本の技術 カミオカンデ アジアの国
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