僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.1265【 境 遇 】

2017-03-27 09:50:05 | 
境 遇

     にのみや あきら


実の父には申し訳ないが
お父さん
と言う言葉を聞くと
義父の顔が浮かぶ
これは私の境遇から来ている

私が十六歳の時
父が失業したため
愛媛県から単身上京した
その後
父とは会う機会がなくなり
手紙をかわすわけでも
連絡を取り合うわけでもなく
何時しか長い年月が過ぎ去った

会うのは近くに住む
義父とが断然多かった
身辺に身寄りのない私は
自然と義父を慕うことになった

境遇
運命
誰の所為でもない
だから
不幸だとは思わず
不運だとは思わず
境遇に
運命に
従って
生きて来た

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