脳はまだ若返る!実は、人間は年をとっても記憶力は衰えない、という
衝撃の事実が明らかになってきました。
コツは、脳の奥に潜むある細胞を活性化すること。
年をとると、記憶力に自信がなくなる人も多いですが、それは単なる思い込み
です。最新研究によると、実は、記憶力は20代も70代も変わらないといいます。
「心理学テストを行います」という“魔法の呪文”を前もって告げ、思い込みを
取り払ったところ、記憶力テストで、60代でも現役東大生に勝てました。
そればかりではなく、脳はいくつになっても「若返る」ことができることも判明して
います。人類は、進化の過程で脳の中のある細胞を、発達させてきました。
それは、記憶を司る部位「海馬」の中の「場所細胞(Place cell)」。
使えば使うほど増えてくる、スゴイ細胞です。
この細胞こそ、脳若返りの肝心要のキモ!記憶力UPだけでなく、認知症予防
にも有効です。
●高齢者の記憶力について
記憶力には「覚える力」と「思い出す力」の2種類があります。
研究によると、実は「覚える力」は20代も60代以上もほとんど同じ。
「覚える力」は加齢であまり衰えません。
高齢者の場合、 「年をとれば記憶力は低下するもの」という「思い込み」が、
記憶力を低下させているので、「思い込み」をなくすだけでも、記憶力はアップ
します。
●場所細胞を使った記憶力アップのやり方
場所の記憶に特化した「場所細胞」を使えば、確実に思い出しやすくなります。
頭の中に、自分がよく知っている通勤ルートや自宅などのところどころに、
覚えたいモノを置いていきます。その置き場所をたどっていけば、確実に
思い出すことができるのです。
場所細胞のある海馬は、年をとっても使えば使うほど新しい細胞が増えるため、
脳の若返りにつながると考えられています。
また、最近の研究で、「有酸素運動」が脳全体の衰えを防いだりする上で、
効果的であることもわかってきました。
脳力アップの心技体の三か条
心「記憶力に自信を持つべし」
技「場所細胞を使うべし」
体「有酸素運動を続けるべし」
(2013年10月23日 ためしてガッテン)