宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

舞台撮影と宣伝美術の観点から見た、Fujifilm X-T20 所感

2017-09-19 20:03:43 | カメラ話
暗所撮影_画質
かなり良い。ISO3200は楽々クリア。
僕の使い方ならISO6400でも合格のすっきり感で撮れました。
その「使い方」とは僕の場合舞台撮影を指します。
Fujiのカメラはノイズ処理にちょっとクセがあって、
ノイズを消しすぎるというか、特に黒を全くノイズ無しにするようなきらいがあります。
で、今のところですが、わざとノイズ処理を一段階緩めてます。
ちょっとざらっとさせて画を保たせる方が自分の性格に合いそうな。
これもどっちがいいかはしばらく探る事になりそう。
実際の舞台でAFが強いのかどうか。
感触はLUMIX GX7に劣らないんですが実地テストが待たれます。

フィルムシミュレーション
スタンダードの設定だと通常の撮影では影がガツンと締まって綺麗に見えるようなトーン
(PROVIAの場合)なんですが、人物の肌色にはちょっとコントラストが強いかも。
試しにシャドウトーンをゆるめたり色々テストしています。
果たして別のフィルムモード(ASTIAとか)からシャドウを強めにした方が結果が良いのか?などは
これから長い時間かけて遊ぶ(試す)事になります。
基本の性能はしっかりしているので、あとはどんな使い方をするかを人間が選ぶ感じです。
プリセットが何種類かあるというのをフィルムの名前に例えられるのはFujiの強みかな。
あと、自然に記録するNikonに対して「良い画」を描くのがこのX-T20だと思ってるので
あまり気にしてません。

手ぶれ補正と噂
おそらく、Fujiは次モデルあたりからボディに手ぶれ補正が内蔵され始めるのでは?と噂があります。
果たして買い控えするかどうか、ですが、結局は今ある機材が使いたいと思えるレベルなら今買うべきかと。
それで購入に踏み切りました。
ボディにはないとはいえキットレンズなどのレンズ側には手ぶれ補正がついています。
室内で撮ってみたところ、確かに気を抜くと手ぶれが出ました。
ただ、Nikonもボディには手ぶれ補正ついてないんですが、レンズの補正力が大変良いので
ほとんど手ぶれで困る経験がありません。つまりはFujiのレンズの手ぶれ補正が弱めなのではと感じます。
NikonのVR(手ぶれ補正)が2型に進化したように、将来Fujiの補正も進化すると良いですね。
ただし、現状でも実用範囲内にはあると感じます。
X-T20はシャッターショックがとても小さい事やレリーズラグが割と小さいのも歩留まり改善に繋がるかと。

2本目のレンズ
多くの人はキットレンズXF18-55mmの次は単焦点に行くようです。
順序はどうであれ、僕の次はおそらく55-200mmになりそうです。
それは舞台撮影があるから。
よく使う200席前後のホール規模で客席最後列からだと200mmぐらいは欲しい。
かといって望遠であれば良いというわけにはいかず、55mm始まりも必要となる事が多いんです。
自分が毎年担当するホールのサイズが、55mmぐらいでないと舞台の端々が収まらないので。
意外と、舞台全体を撮る必要ってあるんですよね。望遠性能だけじゃなく。
となると100-400mmとかではちょっと望遠過ぎて困るし、第一高価なので後回し(買わないとは言っていない)。
宣伝美術の関連で屋外ポートレート撮影とかがありそうなら単焦点もそのうちに・・・

人工光源の再現性は?
これが最後の砦。果たしてどう出るか、まだわからずで購入に踏み切りました。
僕は舞台を撮ることが多いので、日光で撮れる機会はとても少ないです。
舞台の照明は生明かりと呼ばれる電球灯体がまだメインを占め、最近はミックスでLED灯体が混ざります。
なにせお店では分からないし、家でも試せないし、それを撮影してWEBで公開する人も少ないので未だ未知数。
蛍光灯環境ではちょっと苦手な印象。さてさて、舞台の色はどう出るかな。
色飽和しなければ一番嬉しいですけど。

電子シャッター
演劇の本番撮影に必須の無音撮影、できました。
ただし、特定の条件でシャッター以外の音が鳴ります。
自分は今のところキットレンズしか持ち合わせていませんが、
絞り値を開放以外にするとシャッター半押しでレンズからカタっと小さい音が鳴ります。
おそらく完全マニュアルレンズではないので、電子的に絞り値を定めておいて
撮影寸前に絞り羽根が動くのかと。
これは完全な無音が欲しい時には気をつけないといけないですね。
しかしどのみちシャッターと絞りが無音に出来たとしても、
シャッター数値を変更するとかだと必ず設定ダイヤルを回す小さい音が入ってしまうので
ある程度以上はあきらめるところです。
無音を優先するならいっそ液晶上で調整操作を完結させてタッチショットにする方が良いのかも?
演劇でそれをやってしまうと暗転時に光害が出るのでNGですけどね。

しばらく日常で使ってみつつ11月の末には舞台をテスト撮影予定。
色々書きましたがX-T20はかなり楽しみな感触です。

まずはX-T20がちょうど入るバッグを探さないと。
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撮影機材更新

2017-09-10 18:16:47 | カメラ話
ここしばらく考えた結果、撮影機材を更新しました。

Limix GX7と周辺レンズを全廃止。
Fujifilm X-T20を購入。

世間的に普及してきたフォーサーズマウントから
「超」をつけても良いぐらいのマイナー機種への鞍替えです。

撮影の主力は引き続きNikon。かっちりした撮影はそちらにおまかせ。
Nikonのサブ機としてどんな選択肢があるかを一通り考えたところ
現状GX7は「まじめに写るが全然面白くない」「画質もそこまでではない」という大問題を抱えていたので
とりあえずまじめに写る点はNikonにその役割を任せることにしました。

さらにGX7は
フォーサーズマウントの小ささ軽さは僕にとってそこまで重要ではないというのと
明らかに暗部再現性の限界が見えていたこと(暗いと色があるのかないのかはっきりしない)
ホワイトバランスを含めて露出や色乗りのバランス、フォーサーズレンズの描写など、
つまり「写り」も70点は取ってくるけどどうにも印象が薄い。
撮影後の処理はむしろ得意なので、GX7の画像を80点に処理するのは可能ですけど
違う、そういうのじゃない、なんいうかしっくりこない機種、という印象です。

ちょうど以前からFujifilmのX10という、これまた
今時持っている人を捜すのが難しいぐらいのマイナー機種を使っていたので
Fuji独特の挙動(小難しいので評判は良くない)には慣れているのと
Fujiの色合いは確かに楽しいのを知っているのでX-T20にしました。
舞台の本番撮影では必要となる電子シャッターもこの機種ならあるし
モノクロの撮れ方がすごい(後処理で作れないような味わいのトーンが撮れてしまう)とか
飛び道具としては有りだろうと。

一言でまとめると、

良いおもちゃを買いました。
ですかね。
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つかの間のオフシーズン

2017-09-02 11:11:34 | 日常
8月の演劇集団よろずや「紙屋町さくらホテル」本番が終わって
次は11月のイベントステーションの稽古がスタートするまで
現在予定の無いフリーの日です。
今のうちにあれをしておこう、これを調べよう、と
最近は作業道具の更新を考える日々。
宣伝美術は道具が全てではない。
でもそれがないと作れないものがあり、それがあれば助かる人がいたりもして。
このまま行くか、更新するか。
うーむ。
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