できないからこそ

デザインで表せないから、写真で表せないから、舞台にする。
紙の上でもスマホの中でもできない事だから、舞台でする。
インクにはできない音声や動画でも出来ないことを舞台がやる。

とはいえ僕らはそれを紙に乗せる。
紙に乗らないはずの物を何とかして何とかしてチラシが出来上がる。
それが宣伝美術の一面。

できない事を有り物で無理矢理何とか表現する。
と、必然的にそれはそれは不思議な物が出来上がる。
これ以外のデザイン経路もたくさんあるけれど、僕はこういう成り立ちのチラシが好きです。
手癖で作れる物を作るとどうしても何かが足りません。無理してないのでそれもまた良いんですが。

デザインを見て「どうしてこうなったのか」と聞かれた時、たまに説明しきれない時があります。
気が付いたらこうなってた。とか？
それいいな。