アナーキー小池の反体制日記

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#2065 消防署の移転

2016年09月08日 | 災害と防災
このマチで今、新しい消防署の建設が始まっています。
このマチだけではなく、このマチの周辺のムラも含めた広域消防組合の本部庁舎です。

自然の災害っていろいろありますが、このマチで一番危(あぶ)ないのは水害です。
ずっと昔からそのことは変わりません。
石狩川の改修事業が完了しても、その危険性から逃れられるものではありません。
堤防が損壊する確率が、数年に一度から百年に一度に変わっただけです。
この近年の気象の変動で、その確率は数十年に一度に変わってきています。

ボクがこのマチに住み出してすぐに、住民が石狩川堤防を過信していることを奇異に感じていました。
当時から100年に一度とか150年に一度の川の氾濫の可能性について明かされていたにもかかわらず、堤防は永久にこのマチを守るものだと思い込んでいるふしが見受けられました。
先日空知川の堤防が崩壊し大きな被害が出た南富良野町の住民がインタビューに答えていました。「大川が決壊するなんて今でも信じられない」

堤防は決壊するものです。
でも、いつも怯(おび)えていたら日本国中、住むところがありません。
住んだり商売していてもいいのです。
しかし、防災や災害救助を担う拠点は、被災しないところに設けなければなりません。

このマチの中心部は、石狩川や空知川の堤防が破れたら最大5メートルの浸水です。
この浸水予想区域内に市役所はもとより、消防署、警察署、道や国の災害復旧を担うべき出先機関が全てあるのです。

在職中、石狩川や空知川が氾濫を起こしたらどうするのだろう、どうにもならないだろう、と思っていました。
新しい消防署は、浸水が予想される区域外に建てられます。
消防庁舎完成の暁(あかつき)には、破堤を伴う豪雨災害に立ち向かえる唯一の拠点になります。

破堤を伴う豪雨災害救助は消防車や救急車だけで足りません。
早急に破堤を伴う豪雨災害対策を練らなければなりません。
地球温暖化に伴う異常気象は、予想を超える勢いで多発しています。
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