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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

よろこびのうた。

2017年01月23日 | 千伝。
今日は、大野市に野鳥観察ができるカフェ・レストランが、オープンしたという噂を聞いたので、出かけてみようかと思いました。



でも、奥越(勝山市、大野市)方面は、大雪との情報。

山の向こう側の奥越は、おそらく、福井市街地よりも3倍ほどの積雪量だろうなぁ・・と思い、延期。



今朝、地元の新聞を開いて・・ビックリ!

その大野で、12年昔・・とある老夫婦の心中事件がありました。

この事件は、ずっと僕の心の「どこかの部分」で、何かが引っ掛かり気になっている出来事でした。

・・僕と同じような心情を持つ人が多いのでしょう。

昨年夏、この事件をモチーフにしたコミック漫画が講談社から発刊されていたようです。

~福井新聞社記事から以下に抜粋~
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この事件は05年11月7日、福井県大野市であった。午後2時すぎに、使用されていない火葬場の焼却炉の中から80代の老夫婦の焼死体が発見された。車内には「午後8時、妻とともに家を出る」「1時間ほど待ち、炭や薪で荼毘(だび)の準備をする。妻は一言も言わず待っている」「7日午前零時45分をもって、点火します。さようなら」といった走り書きをした給油伝票が残されていた。
当時を知る関係者によると夫婦は2人暮らし。妻は足が不自由で認知症、夫にも持病があった。自宅や田畑を市に寄付するとした遺言状を1年以上前に用意して市に郵送しており、老老介護の末の心中とみられるという。
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付け加えると、この老夫婦の心中事件は、非常に緻密計算されて、御近所、親類身内に極力迷惑にならぬように家屋・土地の寄進処分方法、遺言を残されています。

そして、御自身が骨になるまでの焼却時間、朝の早い御近所の方が、廃炉になっている焼却場から煙が上がるのを見つける時間までを予測していたようです。

死ぬ時(心中)の対応が、余りに見事なのです。

早速、今日は、そのコミック本を購買して、読んでみました。



漫画のタイトルは、「よろこびのうた」(講談社)。

舞台設定は「北陸のF県勝野市」。

焼却炉で老夫婦が心中した部分以外は、脚色も多く、現在の社会問題となっている認知症、児童虐待、限界集落等々の問題を織り込んでいます。

ただ・・人生の終焉を「心中」で終わらせたという単純な悲しみではなくて、それまで普通に生きていた生活が維持できないという哀しさが湧いてくるのです。

漫画の最後の心中シーンで、点火する場面で、老夫婦は、ベートーベンの第九「歓喜の歌」を聴いていたのは、事実かもしれません。

さて、新年は、とり年です。

夕方・・福井名物「秋吉の焼とり」を食しました。



日々のラブレターを、沢山書き残して置きたい気分になりました。


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