田無の万華鏡 (旧名田無の日記帳)

西武新宿線の急行が鈍行になってしまう街、井口資仁を生んだ街、田無に住んでるカオスな人が野球について語るブログ。

Qちゃんと小出コーチ

2008-10-29 09:33:12 | その他のスポーツ
「プロ高橋の走りできない」尚子引退 (スポーツニッポン) - goo ニュース

名選手の影に名コーチあり、名馬の陰に名伯楽ありとは言うが、陸上界でこれほどコーチの存在がクローズアップされた事はないだろうし、プロのコーチの存在がこれほど重要視された事はないだろう。

8年前、シドニーオリンピックでの高橋尚子の金メダル。
笑顔でのゴールイン、そしてインタビューでの「すごく楽しい42キロでした」とのコメントが忘れられない。
シドニーでは柔道以外に金メダリストが現れず、日本選手団としては「底」の状況だったせいもあり、そのコメントはよりいっそう輝いて聞こえた。

そして高橋のコーチであった小出義雄氏の存在。
「Qちゃんは走るのがとても大好きなんだよ」と父親が小学生をほめるかのようなコメントも忘れられない。

シドニーの後、小出氏は積水化学の監督の座を辞し、佐倉アスリートクラブを設立、プロのコーチ会社の代表として現在も第一線に立っている。
オリンピックなどのビッグレースを狙う若手選手だけではなく、フルマラソン3時間の壁を破りたいとする市民ランナーにも門戸を開いているのが素晴らしいと思う。

そして高橋尚子は小出氏の元を離れ、「チームQ」と名づけた自分のチームのもとで練習を行なう。
しかし、練習メニューのノウハウから、苦しい時のメンタル面の励ましまで、小出氏には及ばなかったものがあったのだろう。
高橋尚子の引退を聞いた小出氏は、「自分の元でなら40ぐらいまではできる」と語った。

ボロボロになるまでやって引退する選手が多い中、「プロとしての走りができなくなった」と余力を感じるコメントを残して引退会見を終えた高橋尚子。
後進育成の面でも、いつか素晴らしい結果を残してくれると期待している。
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