狐の日記帳

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『廃帝綺譚』/宇月原晴明

2018年02月19日 17時23分24秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、宇月原晴明の小説『廃帝綺譚』を読み返していました。
 真床追衾に包まれて海に沈んだ幼帝・安徳天皇を巡る幻想譚「安徳天皇漂海記」の続編的な短編集であります。
 収録されているのは、『北帰茫茫-元朝篇』と『南海彷徨-明初篇』と『禁城落陽-明末篇』と『大海絶歌-隠岐篇』の4編です。

 妖しく幻想的で流麗で端正で物悲しく血の匂いと濃厚な爛熟して堕ちる直前の果実の匂いがする物語です。
 滅び廃される帝の物語。

 面白いですよ。
 お勧めです。




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