狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『剣鬼』

2017年05月20日 16時19分00秒 | 映画・ドラマに関する日記




 昨日の夜は、映画『剣鬼』のDVDを観ていました。

 斑平は父親が誰とも知れず生まれてきた。
 犬と人間との間に生まれたのではないか、と世間から蔑まれてきた。
 亡き母親の功績によって藩主の計らいで二人扶持を得ていたが、無役のまま無為に過ごしていた。
 しかし、花造りの腕を見込まれて登城を許され、城の中の庭に花を作ることを命じられる。
 さらに、馬より早く駆けることが出来る俊足から馬乗下役を仰せつかった。

 藩主の式部少輔正信は奇行が頻発している。
 藩の老中達は藩主の奇行が幕府に知られることを恐れていた。
 藩主には嗣子がおらず、幕府に藩主の奇行が知られるとお取り潰しの可能性があった。

 小姓頭の神戸菊馬は斑平に藩の中に忍び込んでいる公儀隠密を「斬れ」と命じる……。

 監督は、三隅研次。
 出演者は、市川雷蔵、姿美千子、睦五郎、工藤堅太郎、戸浦六宏、五味龍太郎、内田朝雄、佐藤慶、など。
 原作は、柴田錬三郎の小説『人斬り斑平』。
 時代劇映画です。




 設定だけ抜き出してみると、映像で説得力を持たせるのは難しいと判断されると思うのだけれども、見事に成立しています。
 犬に象徴される者のお話。つまり使われる側の人のお話なのだけれども、使う側の人があっさりと使っている人を捨てたり裏切ったりするありがちなお話とはなっていません。
 使う側の人は使っている人を尊重しています。
 差別とか侮蔑とかはこの物語では全く別の所から発生しています。
 侮蔑心や嫉妬心などが最初から最後まで主人公にまとわりつき、惨劇をもたらします。
 そして、正義は反対側から見ると悪となる。正義と正義の対立。そんなお話でもあります。

 やるせないラストシーンでありました。
 面白かったですよ。
 お勧めです。

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