台風が去って、少し雨がおさまった水曜日の午後、久しぶりにジョギングをしました。
走り出して一二分経つとJRの踏切に出ます。その傍らに、彼岸花が咲いていました。
真っ赤な花色で、小さいころは何となく血液を連想して近寄りがたいものがありました。
昔の農家の人たちはこの花の球根に毒があることを知っており、モグラが田んぼを掘り起こさぬようにするために
畔に植えたと聞いています。
たぶん昔の人たちは、子供たちがこの花を摘んだり掘り起こしたりして間違って球根を齧ったり、
触ったりしないように、忌み嫌われる花だと言い伝えたのでしょう。
その言い伝えが今も僕の記憶の片隅にあって、血液を連想させたのだと思います。
今では、この花は僕にとってはコスモスと同じく、秋の始まりを告げてくれる
大好きな花のひとつになっています