オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」作品60

2007年11月27日 11時56分04秒 | 今日、聴いたCD
ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」作品60

ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団
(輸入盤) ショスタコーヴィチ交響曲全集より 1992年録音

音楽雑誌「レコード芸術」12月号で没後50年を迎えた指揮者トスカニーニの特集が組まれていて大変読み応えがあったのですが、トスカニーニのこの作品のコメントを読み大変驚き、ショックを受けました。
「2週間をかけて、こんな作品を暗譜したなんて嘘のようだ。私はよほど馬鹿だったのだろう」
トスカニーニが、この作品をアメリカ初演を指揮した当時、第二次世界大戦下であり、ショスタコーヴィチの本質とは別に、この作品を取り上げるという事は当時の戦時感情、戦時高揚の為だったのでしょう。トスカニーニは本質的にショスタコーヴィチから遠くにいた指揮者だったのかもしれません。

私は15曲あるショスタコーヴィチの交響曲の中で7番が1番好きです。また全交響曲のなかで核心といえる作品だと思っています。ショスタコーヴィチの交響曲では5番が大変人気がありますが、ほとんど聴きません。7番以外では4番、10番そして最後の15番に惹かれます。

第1楽章での冒頭の分厚いテーマでこの作品に引きつけられます。やがて遠くから聴こえてくるような小太鼓響き。そしてこの楽章の命といえる行進曲調のメロディ。たいへんドラマティックです。
そして第3楽章はこの作品の中で最高傑作ではないか?弦楽器による痛烈な演奏。作曲者の悲しみ、そして憧れが伝わってくる。最後の第4楽章はまさに巨大な音楽である。最後、第1楽章の冒頭のテーマも登場して、けっしてこけおどしではない大変な盛り上がりで終わります。
物凄いの一言に尽きる作品です。

数年前、バルシャイが指揮した11枚セットのショスタコーヴィチ交響曲全集のアルバムを輸入盤で4000円で入手し、たいへん気に入り、そしてお世話になっています。バルシャイ自身、ショスタコーヴィチと親交のあった指揮者なので作曲者の心を伝えてくれます。たいへんな超お買い得でした。

もっともっとショスタコーヴィチの交響曲は聴き込んでいくつもりです。



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